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LIVE REVIEW

GOSSIP "JAPAN TOUR 2010"

2010.2.8 (mon) @ LIQUIDROOM ebisu, Tokyo

そのヴィジュアルやレズビアンという情報によって、イメージがある程度、固定化されてしまっていると言っていいGOSSIP。しかし、そのパブリックイメージは正しくもあり、また違っているとも言える。髪の毛振り乱して、メイクも取れかかった汗だくのBeth Dittoのライヴ写真を目にして、すさまじいステージなんだろうな思ってしまうのは、間違った方の印象。確かにステージ上の彼女はとてつもなくエネルギッシュであり、よく動き回る。でも、その彼女の目線の先に観客の満面の笑みがあることは、GOSSIPのライヴを観たことがある人しかわからない事実だ。この日も、まるでトークショウかと思ってしまうほどに観客とやりとりしながら、会場全体を大きな幸福感で包んでいった。

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日本では今年1月にリリースされた最新作『MUSIC FOR MEN』を携えての公演だけあって、その収録曲にこれまでの代表曲が挟まれるようにして進んでいった。オープニングも新作の1曲目である「DIMESTORE DIAMOND」。演奏がはじまるものの、Bethは姿は見せず。声だけを聴かせる演出で観客をじらすが、そのふくよかな肢体が現れた瞬間に会場の空気が一変した。たちどころに彼女の一挙手一投足に目が奪われ、耳はその大きな体から発せられる余りにソウルフルなヴォーカルに支配されてしまったのだ。とは言え、完全にロックされた異様なムードではなく、曲が終わるごとにBethは観客に向かって語りかけたり、日本語でもMCしたりと、とにかくコミュニケーションを取ろうとする。初めて観た人にとっては、拍子抜けする瞬間だったんじゃないだろうか。こんなにもフレンドリーで、おもしろいキャラクターでありながら、歌い出した途端に有無を言わさない迫力が体全身から放たれるという二面性。これもGOSSIPの魅力のひとつであり、実際に観ないことには感じ取れない魅力だと言える。

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ガレージ・パンクに端を発しながらも、昨今のエレクトロ・ムーヴメントともリンクしたり、最新作からのリード・トラック「Love Long Distance」はガラージュ・ハウスのようなフィーリングもまとっていたりするが、そのサウンドは高揚感という点ですべてが一致している。ギター・ロックであろうが、シンセをフィーチャーしたダンス・チューンであろうが、ステージの真ん中にBethが仁王立ちしているだけで、共に頂点へと達することができるのだ。そして、この日もTina Turnerのカヴァー「WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT」に続いて、ラストに演奏された「STANDING IN THE WAY OF CONTROL」(後半はNIRVANAの「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」をカヴァー)で昇天。こんなにも興奮して、こんなにも笑えたライヴは久々だった。

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Text : Masashi Yuno (New Audiogram)
Photo : Mitch Ikeda


SET LIST
01. DIMESTORE DIAMOND
02. POP GOES THE WORLD
03. 2012
04. YOUR MANGLED HEART
05. MEN IN LOVE
06. FIRE / SIGN
07. LOVE LONG DISTANCE
08. 8TH WONDER
09. LISTEN UP
10. FOUR LETTER WORD
11. YESTERDAY'S NEWS
12. HEAVY CROSS
-ENCORE-
13. WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT?
14. STANDING IN THE WAY OF CONTROL




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