2009.3.18 @ DAIKANYAMA UNIT, Tokyo
ACTs : LITTLE CREATURES / Port of Notes / 高田漣 / 沖仁 / Hands of Creation
Hands of Creation、沖仁、高田漣、Port of Notes、Little Creaturesという、個性も才能も豊かな5組が所属する事務所、TONEの5周年を祝う記念ライヴ "TONE NIGHT" が開催された。
まず登場したのは、Bophanaの小池龍平(G&Vo)とBIC(Per)によるユニットHands of Creation。ヴォーカルやブルースハープの音をループさせながら彼らが奏でるのは、ブラジル音楽、フォーク、レゲエなど、さまざまな国の音楽が混ざり合うことで生まれるスリリングなグルーヴ。パーカッシヴなギターと、メロディアスなパーカッションの絶妙なバランスでお祭りの幕開けを飾っていた。

続いて、この日初見の人が多かっただろうフラメンコ・ギタリストの沖仁が登場。その音色だけでドラマを描くようなスケール感で迫ってくるギターに加え、ゲストとしてカホーン&ヴォーカルの大儀見元、そしてカンテ(歌い手)を迎えたセッションは、息をのむような緊張感溢れるものだ。朗々とした深い歌声とドラマティックな演奏が、フロアにその印象をくっきりと刻む。

アンビエントな打ち込み音とともに演奏をスタートさせたのは、高田漣。フォーク・シンガー、エリザベス・コットンやブライアン・イーノのカヴァーをはじめ、彼のルーツがそのまま反映されたようなラインナップだけれど、やはり高田が歌い、演奏することでそれらは斬新さをもって響いてくる。振り返ってみればここまで出演した3組すべてにそれは共通しているだろう。

そして、大きな拍手で迎えられたPort of Notesがステージへ。Hands of Creationの小池龍平をゲストに迎え、この日はなんと、全曲新曲というセットリスト。シンプルな演奏と温かく優しい歌声の間に、時折織り込まれるノイジーなギターが彼ららしい。そこにさらに沖を交えた「愛の蜃気楼」では、また彼らの新しい地平を見た気がした。

もちろんトリを務めるのは、LITTLE CREATURES。ここ数年は個人活動が続き、バンドのオリジナル作品が待たれる3人は、ちょっとした振り付け(!)を交えながら、とことんタイトな、それでいて遊び心に溢れた演奏を繰り広げてく。それは、古いようで新しく、知っているようでまったく知らない音楽――同じ東京にいながらこれほど未知な感覚を紡ぎ出せる彼らは、日々、どのような日常を送っているのだろう?という疑問まで浮かびあがってくるものだった。

3時間半に及んだこの日のイベントは、最後、クリーチャーズ・青柳の「バンザーイ!」という、なんだかアットホームな掛け声で締め。すばらしい音楽の後には、言葉なんてそれくらいで充分なのだ。
Text : Ayumi Tsuchizawa