2009.4.15 @ LIQUIDROOM ebisu, Tokyo
ボストンのDROPKICK MURPHYSと共にケルティック・パンクを世界中へと広めたのが、LAを拠点にするFLOGGING MOLLY。2004年に初来日以来、毎年欠かさずに日本の土を踏んでいるが、単独公演は2年ぶり。じっくりと聴きたいというよりは、じっくりと“暴れたい”という形容の方がピッタリなキッズたちがつめかけ、期待がふくらむのを抑えきれない様子で開演を待っていた。

まずはサポートが2バンド登場。RANCIDのTIMが運営するHELLCATからの初のガールズ・バンドCIVETと、DROPKICK MURPHYSの元ヴォーカルによるSTREET DOGSが会場を沸点直前まであたためた後、いよいよFLOGGING MOLLYの番だ。転換の間に、急いでビールを買いにバー・カウンターへ駈け込んでいくファンの多さといったら! そう、FLOGGING MOLLYのライヴは飲まなきゃ楽しめない。満面の笑みで5杯くらい抱えたファンが何度も行き来しているうちにTHE RAMONESの「BLITZKRIEG BOP」が鳴り響いて、ついにメンバーが登場! 出てくるやいなや、ヴォーカルのDAVE KINGが自分のドリンクを指さして「ウーロン・ハイ! カンパーイ!!」と号令。さあ、ドリンキング・パーティのはじまりとばかりに最新作『FLOAT』からの「MAN WITH NO COUNTRY」で幕を開けた。

拳を天に突き上げる者、シンガロングする者、ダイヴする者、ビールを一気に飲み干す者と反応は様々でありながら、音楽でこんなにも心が高揚するんだということをきっと再確認したに違いない。郷愁と連帯感を強く意識させるフィドルの音色で始まる3曲目「REQUIEM FOR A DYING SONG」から右肩上がりにテンションが急に高まっていき、中盤の「DRUNKEN LULLABIES」でいちど目のピークを迎え、アンコール前の「THE SALTY DOG」、「THE LIGHTNING STORM」でその日最高の盛り上がりに。

アイリッシュ色がかなり強い「DEVILS DANCE FLOOR」でアンコールが始まり、そして極めつけのバースト・チューン「SEVEN DEADLY SINS」でフィナーレ。よくライヴ後に放心したり、疲れ切った様子の観客を見かけるが、FLOGGING MOLLYのライヴに限っては皆無と言っていい。みんな満面の笑みをたたえながら、またここで会おうとばかりに去っていった。バンドとオーディエンスが幸せを共有する瞬間はたまらないものだが、ことFLOGGING MOLLYに関しては、何度となくそんな瞬間が訪れる。そのことをまたしても再確認した一夜だった。
Text : New Audiogram
Setlist
01. MAN WITH NO COUNTRY
02. LIKES OF YOU AGAIN
03. REQUIEM FOR A DYING SONG
04. SELFISH MAN
05. WORST DAY
06. WON'T MAKE A FOOL
07. PADDY'S LAMENT
08. DRUNKEN LULLABIES
09. US OF LESSER GODS
10. SUN NEVER SHINES
11. FLOAT
12. TOBACCO ISLAND
13. KILBURN HIGH ROAD
14. REBELS
15. WORLD ALIVE
16. SALTY DOG
17. LIGHTNING STORM
18. WHATS LEFT OF THE FLAG
-Encore-
19. DEVILS DANCE FLOOR
20. SEVEN DEADLY SINS