年末特別企画としてお送りするこの企画は、人気バンドのギタリスト3名に集っていただき、ギターとの出会い、それぞれのギター、あるいはバンドに対する熱い想いを(お酒を飲みつつ)思う存分語っていただくというもの。今回はFRONTIER BACKYARDのKENZI MASUBUCHI、BRAHMANのKOHKI、the HIATUSやFULLSCRATCHで活躍するmasasucksの3人に登場いただきました!!


Interview : New Audiogram



■ギタリスト酔いどれ忘年会 -前編-
KENZI MASUBUCHI(FRONTIER BACKYARD) × KOHKI(BRAHMAN) × masasucks(the HIATUS / FULLSCRATCH)

──さっそくですが、そもそものはじまりと言いましょうか、みなさんとギターとの出会いから振り返っていきたいと思います。さっそくmasasucksさんからお話いただきましょうか。はじめてギターと出会ったのはいつでしたか?

masasucks(the HIATUS / FULLSCRATCH):
えー、かなり遡るんんですけれど。かなりガキの頃、僕には姉がふたりいるんですけど、どっちも音楽が好きで。で、ある日、テレビで男闘呼組が「TIME ZONE」かなんかを演奏していて、それにあわせて姉のテニスのラケットを使ってギターの真似をやったら、お茶の間が思いのほか盛り上がって。それが最初やったと思います。


masasucks :
えー、かなり遡るんんですけれど。かなりガキの頃、僕には姉がふたりいるんですけど、どっちも音楽が好きで。で、ある日、テレビで男闘呼組が「TIME ZONE」かなんかを演奏していて、それにあわせて姉のテニスのラケットを使ってギターの真似をやったら、お茶の間が思いのほか盛り上がって。それが最初やったと思います。


──ギターを弾いてお客さんを喜ばせることの楽しさをそんな時期から憶えてしまったんですね(笑)。

masasucks :
そんなたいそうなものではないんですけど、その出来事はなんかよく憶えていて(笑)。


──そこから本格的にギターにのめり込むまでにはまだだいぶ時間がかかりますよね?

masasucks :
そうっすね。もう少し経ってからですね。ギターが欲しいって言ったら、おかんが近所のおばちゃんからYAMAHA(?)のアコギを貰ってきてくれて。チューニングもできなかったけど、それでポロンポロンやりだしたのが最初ですかね。


KENZI MASUBUCHI(FRONTIER BACKYARD) :
わかるその感じ(笑)。近所のおばちゃんとかさ、何故かギターを持ってるんだよね。


KOHKI(BRAHMAN) :
あれはなんでだろな? たしかになぜかフォーク・ギターとか持っているよね。なんかそういう世代なのかな(笑)。


──はははは。その近所のおばさんから頂いたアコギがエレキに変わったのはいつ頃だったんですか?
masasucks :
近所の商店街に当時まだ新しい存在だったCDレンタルのお店ができて、そこでMichael Jacksonだったり、VAN HALENだったり、その当時、流行っていた洋楽のヒット曲を借りて聴くようになり、並行して雑誌『BANDやろうぜ』とかも読んだりしていて、それでエレキにどんどん興味が沸いていった感じですね。ガーンってデカい音を出してみたいなと。


──最初にエレキを買ったのは何歳の時だったんですか?

masasucks :
高校1年だから16歳のとき。1万5千円のBill Lawrenceでした。


KOHKI :
お、オレも高校の時にBill Lawrenceを使ってたよ。最初は何を弾いていたの?


masasucks :
普通にSEX PISTOLSとかTHE JAMとかTHE CLASHとかのコピーを。


KENZI :
ちなみにマサは実家ってどこだっけ?


masasucks :
大阪です。


KENZI :
なるほど。やっぱ話がどこか都会っぽいよね。


KOHKI :
……大阪。


masasucks :
何か?


KOHKI :
いやオレさ、最初に大阪の店の通販でギターを買ったんだけど、その時にエライ目に遭ったんだよ。


masasucks :
セットみたいなやつを買ってとかですか?


KOHKI :
いや。パチモンだったのよ(笑)。


masasucks :
パチモン(笑)?


KOHKI :
布袋モデルの安いやつあったでしょ、模様がないやつ。FERNANDESのTEJ-45ってやつなんだけど、布袋モデルってもっと高いのとかいろいろ種類があるんだけど、高いのは買えないから、いちばん安いモデルね。それでも当時の自分には高かったけど、なんとか買ったのよ。で、お金を振り込んだのに、 1ヶ月経っても送られてこないんだよ。電話して聞いたら、大人気で在庫がないってことそのタイミングで言われて、その代わりに変なメーカーのギターを紹介されてさ、もうそれでいいやって。


masasucks :
結局、それにしちゃったんですか?


KOHKI :
そうだよ。


一同:爆笑

KOHKI :
でも友達なんて、逆に2ランクぐらい上のGRECOのギターが送られてきてさ、でもネックとか錆まくってんの。でもその当時はそんなことわからないから、「わ、得した!」みたいな感じだったけどさ(笑)。よくよく考えたら、かなりいい加減な店だなって。


KENZI :
布袋モデルと言えば、最近ツアーで地方に行った時に、一緒にいたCUBISMO GRAFICO FIVEのベースの(村田)シゲがHARD OFFでまさにそのFERNANDESの布袋モデルを買ったの。で、さっそくそれを借してもらってJC(ROLANDのギター・アンプ)で出したら、ちゃんとあの音が出るのね(笑)。あれはちゃんといいギターだなって思った。


KOHKI :
オレ、まだ持ってるもん。


KENZI :
本人のサイン貰ったんでしょ?


KOHKI :
そうそう、やっぱきっかけだからね。


──KOHKIさんはギターとの出会いは、いまお話に出ていたFERNANDESのTEJ-45ということなんですか?

KOHKI :
本当の最初はマサと同じように、中学1年の時に親戚のおばちゃんから「エレキは非行のはじまりだから」ってアコギを貰ったのが最初かな。


masasucks :
やっぱりおばさんルートですか(笑)!


KOHKI :
そうそう。で、さっきの騙されたエレキの話は中学2年の頃だったと思う。とにかく小学生6年生の頃くらいから、人前で何かやってみたいなってずっと思っていて。


KENZI :
KOHKIってそういうタイプだったんだ(笑)?


KOHKI :
そうだよ。当時スケボーも流行ってたし、光GENJIのヴィデオを見て振付を憶えてみたりもしたし……でも全部挫折して(笑)。そんな時に近所の兄ちゃんがBOOWYのカセットテープを聴かせてくれて、おおこれいいじゃん! と思って。で、なぜかすぐにギターに目がいった。


masasucks :
あの頃の関西は、BOOWYか矢沢永吉かX(当時のX JAPAN)みたいな感じがありましたよね。


KOHKI :
そうだね、矢沢永吉というかCAROL(矢沢永吉、ジョニー大倉、内海利勝、ユウ岡崎によるロック・バンド。1972年にデビュー、1975年解散。3年という短期間ながらシーンに絶大なインパクトを残した)ね。


KENZI :
中学生がCAROLのカヴァーとかやってるわけ?


KOHKI :
オレがカヴァーしてたのは高校の時。


──ちなみに最初はどんな曲から練習してたんですか?

KOHKI :
いきなりBOOWYは難しかったから、THE BLUE HEARTSとか。中学生になるとだんだん悪そうな音が好きになってきて、パンクとかも聴きだしたりして、LAUGHIN' NOSEとかCOBRAとかコピーしたりね。


masasucks :
ああ、なんかその感じよくわかる。


──KENZIさんはどんな感じでしたか?

KENZI :
僕は兄の影響が大きいです。兄貴がドラムをやっていて、家にドラムのセットがあったから、真似して叩いたりしてたけど、THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」の最後のロールみたいなところがどうしても叩けなくて(笑)。で、叩いている顔も気持ち悪いって兄貴に言われたりして、ドラムじゃないなと。


一同:爆笑

KENZI :
ベースも家にあったんだけど、手がうまく合わなくて、ちゃんと弾けず。で、ピックで弾けるからギターがいいなって、最終的にギターになった。最初に手に入れたギターは、やっぱり友達のお母さんのギターだった(笑)


masasucks :
そこは全員一緒ですね(笑)!


KOHKI :
すごいね(笑)。で、エレキはいつだったの?。


KENZI :
いつだったかなあ。オレもLAUGHIN' NOSEとかコピーしてたんだよね。で、アコギじゃ無理じゃん。だから宇都宮の楽器屋に行って、最初はストラトを買おうと思ってたんだけど、店員に薦められてレスポールを買っちゃんたんだよね。その店員さんがすごくうまくて、これを買えばこのぐらい弾けるようになるかなって。BURNYのボディが薄い軽い白いレスポール。靴下に3万円づつ隠して、ドキドキしながら楽器屋に行った(笑)。



鼎談はまだまだ続きます。この鼎談の完全ヴァージョンはNew AudiogramのPCページで公開中!! さらに3人のギタリストから読者のみなさんにスペシャルなプレゼントも(プレゼントの詳細は元旦公開のA HAPPY NEW YEAR'S PRESENTにて発表)!!

■Present!!
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締め切り:2011年1月30日


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