お待たせしました! 昨年末に公開し、大反響を呼んだこの企画"ギタリスト忘年会"。忘年会と言いつつ、思いっきり年が明けてしまいましたが、その続編をお届けいたします!! それぞれのギターとの出会いや影響を受けたギタリストなどの熱いトークで盛り上がった前編に続き、今回はそれぞれが使用している機材にフォーカスしていきます。ますますお酒もまわり、後半はかなりの酔っ払いトークに(笑)。人気ギタリスト3名による本音の(酔っ払いの)トークをたっぷりとお楽しみください!!
Interview : New Audiogram
■ギタリスト酔いどれ忘年会 -後編-
KENZI MASUBUCHI(FRONTIER BACKYARD) × KOHKI(BRAHMAN) × masasucks(the HIATUS / FULLSCRATCH)
編集長 : まず、現在のメイン・ギターは?
KENZI MASUBUCHI(FRONTIER BACKYARD) :
ESPのPOTBELLY 。
編集長 : あれ、以前使ってたストラト(Fender Stratocaster)は?
KENZI :
あれは後輩からの借りもので、音が渋過ぎて(笑)。
編集長 : なるほどね。アンプは? レクチ(MESA BOOGIE Rectifierr)のまま?
KENZI :
レクチはいま保存していて、toeのヤマちゃん(山嵜廣和)から借りているMARSHALLのやつを使っているんだ。
編集長 : あ、あの木のやつか(MARSHALLの外装が木のまま)!
KENZI :
900(MARSHALL JCM-900)か2000(MARSHALL JCM-2000)のどっちかにしようと迷ってて、そういえばヤマちゃんがマーシャル使いだって思い出して相談してみたんだよね。そうしたら、使ってないやつがあるからって貸していただくことになって。で、そのハードケースにステンシルでenvyって描いてあった(笑)。すげえかっこいいと思って。
編集長 : (写真を見ながら)で、このPOTBELLYですが……。
KOHKI(BRAHMAN) :
(搭載されたフロント・ピックアップを指して)うお、何これ?
masasucks(the HIATUS / FULLSCRATCH):
本当だ、何すか、これ?
KENZI :
これ(Seymour Duncan P-Rails SHPR-1)、フロントがP-90とシングル(コイル・ピックアップ)が一緒にくっついてるの。切り替えでどっちの音も出るんだよね。ストラトっぽい音を出すためには上(フロント)に付けたほうがいい。
編集長 : カッティングとかどうやっているの?
KENZI :
カッティングはそのシングルのほうでやって、クランチっぽいのが欲しい時はP-90に変えてやるみたいな感じで、すごく調子がいい。歪みはリア(ピックアップ)かセンター(フロントとリアのミックス)で鳴らす。
masasucks(the HIATUS / FULLSCRATCH):
Jimmy Pageみたいっすね。
KENZI :
このフロントのピックアップはマジでいいよ。画期的過ぎる。ユアソン(YOUR SONG IS GOOD)のモーリスがこのピックアップを付けていて、教えてもらって、オレも付けてみたんだけど、このPOTBELLYはこのピックアップを付けて完成したって感じがする。
編集長 : へえ、なるほど。次はKOHKI君のメイン・ギターにいこうか。
KOHKI:
オレはPsychederhythm(恵比寿のギターショップPsychederhythm製のテレキャスター・モデルModencaster TL)だったんだけど、ツアー中(2010年10月?12月まで行われた"Hands and Feet 6")にピックアップが壊れてしまって。わりと小さなハコを中心にやっていたから、汗とか沁み込んで音が出なくなってしまって。で、Orville by GibsonのフライングVを買ったんだよね。
編集長 : それ、ツアー中に地方で買ったの?
KOHKI:
東京)お茶の水だよ。
KENZI :
最近、ライヴが一緒だったから触らせてもらったんだけど、むちゃくちゃ状態がいいんだよね。
KOHKI:
いいよ。
編集長 : Psychederhythm(Modencaster TL)は修理に出し中?
KOHKI:
そっちももう戻ってきた。
編集長 : これはスペック的には普通のテレキャスと同じなの?
KOHKI:
材がオール・マホなんだよね。
編集長 : へえ。
KENZI :
ボディもネックもマホガニーだよね。これもいいギターだよね。
KOHKI:
いまはピックアップは変えてるけどね。
KENZI :
シングル・サイズのハムバッカーだよね?
KOHKI:
そう、ココ(Psychederhythm)の人が海外に発注して巻いてくれて。
KENZI :
KOHKIはリアしか使ってないんでしょ?
KOHKI:
リアか真ん中(センター)かな。たまに真ん中使うくらい。バランスがいいギターだよ。
編集長 : なるほど、話をまとめると、故障中にOrville by GibsonのフライングVを使ったものの、メインのギターはPsychederhythmのテレキャスター・モデルでいいんだよね?
KOHKI:
いまのところそうかな。まあ、なんでもいいんだけどね。
一同:爆笑。
KENZI :
それ言っちゃったら、身も蓋もないって(笑)。
KOHKI:
いやいや、そういう意味じゃなくてさ。壊れたら別のを使って、それが良ければまたそれを使って……、まあ、決めてないっす。
一同:爆笑。
編集長 : まあ、とりあえずメインのギターはPsychederhythmのテレキャスター・モデルということで。
KOHKI:
いや、でも変える可能性もあるよ。
編集長 : どっちなのよ(笑)!
KENZI :
KOHKIは1962年製のストラトとかも持ってるじゃない? あれは?
masasucks:
すげえ。
KOHKI:
いやあ、あれは最高だよね。でもバンドで自分の気にいってるギターの音が必要かどうかはまた別の話じゃない。特にライヴだと一本でやっているしさ。
編集長 : で、次はマサ。メインギターは?
masasucks:
Navigatorの青いレスポール・モデルです。
KENZI :
オレもNavigatorを何本か持っているけど、すごくしっかりしているよね。よくレコーディングで使っている。
編集長 : で、ピックアップは何を載せてるの?
masasucks:
ピックアップはGibsonのものに変えてます。全部バーストバッカーが載ってるんですよ。
KOHKI:
そんなにやって、(ESPから)何も言われなかったの?
masasucks:
言われなかったっす(笑)。
編集長 : 自分で変えたの?
masasucks:
いや、ESPにピックアップを持ち込んで、これに替えてくださいって。で、ついでに昔のBumble Beeのレプリカのコンデンサーを入れてもらった感じです。
編集長 : 青いストラトは?
masasucks:
フェンダーのやつですね。
編集長 : チューニングはノーマル?
masasucks:
ノーマルです。
編集長 : で、青いNavigatorはドロップ(Dチューニング)?
masasucks:
ドロップです。
KENZI :
ストラトは(フェンダー)カスタム・ショップのだよね?
masasucks:
そうっす。カスタム・ショップのチームビルドみたいな感じで、誰か(マスタービルダー)が作ったとかじゃないやつです。
KENZI :
オレ、後輩から(Fender Custom Shopのマスタービルダー)Mark Kendrickのギターを借りたことがあるんだけど、音を出してびっくりした。
masasucks:
むちゃくちゃ高いやつっすね。
KENZI :
ああいうの使うなら、そうとう上手くないと厳しいなって思った(笑)。
編集長 : たしかにね。ちなみにマサのジャズマス(Fender Jazzmaster)は?
masasucks:
これは現行のやつです。WILCOのNels Clineに憧れて買ったんだけど、やっぱ現行の音って感じ。
鼎談はまだまだ続きます。この鼎談の完全ヴァージョンはNew AudiogramのPCページで公開中!! さらに3人のギタリストから全員サイン入り色紙と使用済みギター・ピックのセットを3名様にプレゼント!
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締め切り:2011年1月30日
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