ストレイテナーのナカヤマシンペイと大山純による新バンド、その名もanother sunnyday。実は2009年頃からナカヤマと大山がストレイテナーのサイド・プロジェクトとして着手しはじめ、水面下で温められ続けてきたこのバンドが、この度、ついにその全貌を白日の下にさらした。メンバー構成はナカヤマシンペイ(Drums)と大山純(Guitar)のふたりに元serial TV dramaの伊藤文暁(Vocal)とTHE RODSでも活躍する美登一(Bass)を加えた4人。4月13日には早くもデビュー・アルバム『siesta』をリリースする。またすでに3月21日に開催されるライヴ・イヴェント"SOUND SHOOTER Vol.6"にオープニング・アクトとしての出演も決定しており、リリースに先駆けて彼らのパフォーマンスを早くも体験できる機会も用意されている。さらに本日から彼らのオフィシャルMyspaceにてアルバム収録曲「Sunnyday」(フル)と「Human Lighting」(1コーラス)が試聴できるので、ぜひチェックしていただきたい!! いち早く彼らの声をお届けするべく、今回は(現在ストレイテナーのツアー中につき)メールにてインタヴューをおこなった。では本邦初公開となるanother sunnydayのインタヴュー、さっそくご覧いただきたい!!


Text : New Audiogram



■another sunnyday 『siesta』 Interview

──そもそもは2009年頃にストレイテナーのサイド・プロジェクトとして大山さんとナカヤマさんによって始動したとのことですが、そのはじまりのいきさつについて教えてください。

ナカヤマシンペイ(Drums):
たしかステージに上がる機会を増やそうとOJに持ちかけた気がします。


大山純(Guitar):
ストレイテナーの他のメンバーがサイド・プロジェクトで活動中は2人だけ暇だった。



──スタート当初、おふたりの中で、このプロジェクトで目指そうとする音楽性などはあったのですか(ふたりの共通の趣味性を前面に出しまくるとか、ストレイテナーとはまったく別のことをやろう、とか)?

ナカヤマ:
FOO FIGHTERSやろうとか言ってました。


大山:
とりあえず速いの。



──スタート当初は(ストレイテナーと並行しつつ)どのような活動をされていたのですか?

ナカヤマ:
主に妄想にふけりミーティングを。


大山:
メンバー集め。



──昨年、伊藤文暁さんと美登一さんが加入して、正式にanother sunnydayとしてスタートしたとのことですが、このおふたりの加入のいきさつについて教えてください。またおふたりのどのようなところに魅力を感じましたか?

ナカヤマ:
ヴォーカルはずっと探し続けていて、夏フェスシーズンに脱退したヴォーカルがいるとの記事をみて、音聴いてみたらとにかく歌が上手かったので、知り合いづてに伊藤に声をかけてみたところ、当時同じ街に住んでいることが分かり、すぐ呑みに行き、意気投合しました。


大山:
伊藤文暁はナカヤマシンペイがスカウト。惹かれた理由としてはその歌唱力、そして弟キャラ。美登一は僕の酒友達。惹かれた理由としてはプレイもさることながら、音に関する知識の豊富さ。



──another sunnydayに加入するにあたり、どのようなことが決め手になりましたか? またおふたりから見て、大山さん、ナカヤマさんの魅力とはどんなところですか?

伊藤文暁(Vocal):
決め手は音を出したときの雰囲気と何より人柄でした。(大山&ナカヤマの魅力に関して)客観的視点。放任主義。判断の素早さ。プロ意識。


美登一(Bass):
もともとギターのOJさんとはよく会う間柄で、お互いのライブを観に行ったりしていました。新しくバンドをやるから試しにスタジオに入ろうという事で、一緒に音を出したら意気投合という感じでした。みんな良い音出すし、歌はめっちゃ上手いし。一緒にやろうと言われて断る理由なんて無かったですね(笑)。何より4人とも人間的にすごく合うのでそこが一番大きいと思います。僕はバンドをやる上でそこが一番大切だと思うので。(大山&ナカヤマの魅力に関して)とにかく出す音に華があってカッコいいです。さすがプロだなと思いました(笑)。長年大勢のお客さんの前でやってきた経験からくる力だと思います。どれだけ練習してもそういうのは出せないものですからね。



──メンバー4人全員にお伺いしたいのですが、いまみなさんが感じているanother sunnydayというバンドの魅力について教えてください。

ナカヤマ:
脳にストレスがかからないメロディと曲構成。


大山:
わかりやすさ。皆大好きハンバーグ!!


伊藤:
わかりやすさ。この4人が出す音。


美登:
音楽的にも、人間的にも本当に良いメンバーが揃ったバンドだと思います。カッコいい4人が集まって音を出したらそれはもう、カッコいいです。



──バンド名のanother sunnydayにはどんな思いが込められているのでしょうか?

大山:
どこか行きたい。ちょっとだけ遠くに。


──資料によると、another sunnydayには「"わかりやすく"、"楽しく"、"脳にストレスがかからない"バンド」というコンセプトがあるそうですが、このコンセプトが生まれた背景について教えてください。

ナカヤマ:
単純にそういう音楽がやってみたかったのです。


大山:
音楽の楽しみ方は人それぞれだが、最近はストイックで高尚なロックが多すぎる。もっとシンプルで大味で楽しい音楽もたまには聴きたいでしょ? 俺は聴きたい。


伊藤:
素材をいかすならシンプル料理が一番かなと。それで美味しかったら素晴らしい。音楽を聴くのにストレスも胃もたれもいらない。



──記念すべきデビュー作のタイトルは『siesta』ということで(スペイン語で昼寝のこと)、なんとも妙なユルさを感じさせるタイトルとなっていますが、本作ではどのような音楽性(あるいはコンセプト)を目指そうとして取り組んだのですか?

ナカヤマ:
早くて重くて楽しい。をコンセプトにがんばりました。


大山:
初期衝動よりもさらに前の衝動を与えたい。例えばホウキでギター、茶碗でドラム、風呂場で熱唱。無条件に楽しい瞬間。そんな音楽。




インタヴューはまだまだ続きます。このインタヴューの完全ヴァージョンはNew AudiogramのPCページで公開中!!