本邦初公開!?
フルアーマー インタビュー!
今回はオリジナルメンバーの日向と最近新加入したイザワのダブルベーシストに集まってもらい、結成当初の話から4人編成となった今に至るまで、そして彼らの所属するライオン5についても語ってもらった。ちなみにホリエとおにぃは諸事情により欠席。
初めてのインタヴューということで、初期のフルアーマーのコトから。メンバーが知り合うキッカケ、そしてフルアーマー結成にいたるいきさつは?
当時、アートスクールというバンドを僕がやってまして…で、ストレイテナーのライヴをちょこちょこ観に行くようになって、ホリエ君と自然に仲良くなって飲み友達になったの。
それ何年くらい前の話?
(イザワに向かって)何年かなァ?
え〜!オレ、知らないッスよ!
4年位前かなァ…。
(CDをみて)リリースが2003年になってる。
じゃ、2002年くらい…5年前。
5年前かぁ。
うん。で、ホリエアツシがいいドラムを知ってると…。
うん、うん。
で、そのおにぃと知り合った。まぁ、その前から知ってたんだけど…。東芝(EMIに所属した)のバンドやってたから。
あぁ、あぁ。ズボンズって東芝だったよね?
ズボンズの前にね、アイドルチックなバンドやってた…。
アハハ。
えー!
あ。そうなんだ?
もともとヘヴィロックのヒトなのに…。
アハハ、知らなかった!
で、そのバンド辞めて、ズボンズ入ってスグぐらいの時なのかな…で、ちょっと合わせてみようってコトになって。その前に飲んで、色々な音楽聴いて、バンド作ろうというよりはアツシとオレで楽器を弾いてたら「あー、スゲー楽しい!」って感じになって、始まった…。
なるほど。
最初からセッションで始まったんすか?
そう!
へ〜。
もともとセッションから。
それは全然テナーに入る前?
前、前!全然前!
じゃあ、テナーに入るキッカケはフルアーマー?
まぁ、そうとも言えるよね。
で、バンド名の由来は?
え〜、バンド名の由来なんだっけな…わかんないね!
アハハ。
忘れちゃった?
なんかアツシがフルアーマーがいいんじゃねぇか?みたいな…。
アハハ、ガンダム系、ガンダム系なハズ!
ガンダム系!完全武装…鉄壁だぞ!みたいな。
ああ、なるほど。で、バンドになって最初に目指したところは?
活動的には、まだストレイテナーもザゼンも見えてなかったし…アートスクールは辞めるってコトは決めていたんだけど…。
うんうん。
それを完全にマストにするっていうよりは、単純に音を楽しもうみたいな感じ。
楽しむためのバンド。
そうそう。
その頃はライヴやったりしてるの?リハだけ?
ライヴは年に1回くらい。
アハハ。
ネンイチです!
オレも観に行ったし、そのネンイチに。
3ピースでやってたその頃を今から振り返ってみると、どう?
今から〜?(笑)でも、完成度高いと思うんだよ、この(1st)アルバム。
うん。
このアルバム、2日で全部終わったんだけど…。
はやッ!
2日というより、1日だ!
レコーディング自体が?
1日録り、1日ミックス?
いや、ミックスも1日!
マジで?はや〜。
12時に(レコーディングスタジオ)入って、テッペン行って、6時くらいに終わった、朝の。それでミックス込み。
はやいっ!
死ぬかと思ったよ(笑)
このアルバムに入っている曲はどうやって作ったの?
オレがベースでリフ持っていったり、セッションの中で作っていったの。
なるほどね。で、その上にホリエ君がメロディ乗っけて…。
そうそう。
その頃、みんなそれぞれバンドやってるから、いざ(フルアーマーを)やろうって言っても、誰かが引っ張らないと動かないじゃない?
動かない。
で、そういう時、リーダーって誰?リーダー的存在?
おにぃだね〜。
へぇ〜。
それは現在も?4人になっても変わらない?
そうだね。去年まではオレもザゼンとテナーやってたというのがあって完全に動けない…誘われたらやるみたいな状態だったし、フルアーマーをガンガンやっていこうっていうより、やっぱり音を楽しむための(バンド)って感じところでの佇まいが強かった。
うん、うん。
何というか、飲み会的な…。
アハハ、なるほどね。「じゃ、あの日飲み会入れとくわ!」みたいな感じでライヴ行くみたいな。
で、その飲み会っていうのはクオリティの高いものを絶対見せたいし、練習は…する!
ライヴ前にね!
1回くらい(笑)
爆笑
飲みの前の準備(笑)
下ごしらえみたいな…(笑)
そう、下ごしらえ!(笑)鍋会の時の野菜の買出しみたいな…(笑)
で、まぁ4〜5年そんな3人でやって…。
そうだね。で、イザワが加入しました。
そう、イザワ君が参加することになったけど、入る経緯の前に出会ったキッカケは?
えっ!?アハハ。
いつだっけ?って感じですよね?でも、ストレイテナーっすよ!ストレイテナーでライトを聴いてくれてて、企画呼んでくれた。
オレ、ライトっていうスゲーバンドがいるんだよって聞いていたのね。
うん。
で、オレが音源聴いて、コレはカッコエエわ!って…で、ストレイテナーのメンバーが聴いて…ストレイテナーのメンバーがライヴ観に行って…でも、(ライトのメンバーは)ストレイテナーのコト知らなかったの。
スイマセンっ!!
で、ザゼンボーイズのコトは知ってて。(ストレイテナーのメンバーに向かって)「日向さんと一緒にバンドやってるんですかっ!?」みたいな。
爆笑
それは言いました。すいません!
アハハハ。
今でもシンペイさんに言われる。「イザワ、オレらのコト知らなかっただろ!?失礼な話だよ!」って(笑)
アハハ。
で、ストレイテナーのZEPPのライヴDVDもらって…。
ZEPPだったら最近じゃん!
そーなんすよ。それもらって初めて観て、スゲーひとたちなんだって…。
初めて(対バン)やったのはSHELTERのヤツ?(2005年10月31日ストレイテナー企画イベント)
そうっすね。ライヴはSHELTERで初めて。ひなっちさんとも会って…。
オレも観に行った、ソレ!SHELTER!
いやいや。
一緒に(対バン)やったの。
やったのか、アレ?
テナー企画っす!(笑)
あーっ、そっか!
爆笑
一緒にやれば観るわっ!(笑)
(ステージ)そでで観てたわ、カッチョエーって。
そうっすね。あの時、ひなっちさんがそでに見えてスゲー緊張した。(笑)
メチャクチャ緊張した。(笑)
まぁ、オレも緊張してたけどね。(笑)
で、日記のコメントのやり取りがずっと続いたんですよ。
ミクシィ?
ミクシィ。
で、ライトと仲良くなるっていうより、イザワと仲良くなって…バーベキューとか言ったりして。
そうそう。バーベキューとかアウトドアとか遊びの方で仲良くなってて…。
家ちかいの?
いや、全然。
スゲー遠いよ。
スゲー遠い!
ドコすんでんの?
僕、練馬ッス!町田と練馬、真逆っすよ。
遠いいね…。
そういうバーベキューとか2、3回遊んだりしてて…。その頃ライトでイギリス行ってて、で帰ってきたら、ひなっちさんが「セッションしようよ」って言ってて「あ、やりたい、やりたい!」って感じで…。多分、フルアーマー結成の経緯と同じなんですけど、飲み遊びみたいな感じで…。
飲みながら、「何か一緒にやってみよう!」みたいな?
「ベースセッションしようぜ!」みたいな…。スゲー面白そうってトコから始まった…。
ツインベースっていうよりも、フルアーマーって感覚が近いかな。ツインベースが売りな(フルアーマー)じゃなくて。
まぁ、だから楽器は何でもよかったと?
楽器は別に…。イザワのベース、ベースと思ってないし…。
アハハ。
確かに(笑)やってることはギターっすからね。
ギターだからね。
高周波ベーシスト。
そう。
高周波ベーシスト…新しい名前だ。(笑)
それで1曲、2曲くらい曲作って…コレはヤベェと。
1番最初にスタジオ入ったときに、曲が1回のセッションで出来ちゃったの。
うん。
その時にイザワとオレがやたら似ているということに気づくわけですよ。プレイスタイルもそうだし、音楽に対する姿勢だとか…。
好きな音楽も。
好きな音楽も似てるし…だから何も言わなくてもわかるみたいな…。(リハしていると)「あぁ、そうだよね!」「あ〜あ、そう」「あ、っそう」って感じで(笑)3分くらいで曲出来ちゃったり…。
スタジオ3時間入っただけで3曲できるってありえないッスからね!(笑)フツーかんがえて。
で、まぁ、今も答えがあったかもしれないけどナゼ、ツインベース?(楽器は)なんでもよかったっちゃあ、よかったということだけど…。
そうそう。まぁ多分…。
やたら、しっくりきた感じッスよ。
うん。
(イザワに向かって)相変わらず上(高音弦)しか弾かないの?低音弦は弾かないの?
いや。ユニゾンしますよ。(笑)
入れ替わったり。
入れ替わったりもするんだ。
ひなっちさんが高音やって、オレが低音やったりするし…。
あ、そうなんだ。ライトのライヴ観ると4弦、低音弦つかってねーなって印象しかないから(笑)
アハハ
使ってますよ!(笑)
バリバリ使ってるよ!(笑)
使ってますよ、ちゃんと。(笑)
手はずーっと12フレットらへんでしか動いてないみたいな…。(笑)
アハハ、まぁ12フレット以上が好きですけど、やっぱり。
でも、下は鳴らしてるよね。バッ!バッ!(ベース音のまね)って。
あ、そうっすね。
1番最初にバリリリリリ…(ベース音のまね)。
開放(弦)が入るくらい?(笑)
開放が一応入ったり、(音を)のばしたりしてますけどね…。
小節アタマには主旋(律)のコード打ってるから成り立つ。
新体制はインストバンドだけど曲作りにおいて気をつけていることなどは?
なにもない。
ないなぁ…。
アハハハ。
ホントないっすね!
じゃあ、何も気にせず?
なんか、出来ちゃったんだもん的な…。(笑)
4人になった新編成による音源はみんな聴きたがってると思うんだけど、いつ頃リリース予定?
7月ごろを狙っています。
上旬、上旬!
7月の水曜日に!(笑)
最近のバンドのメンバー間で話題のCDなどあれば教えて。
ライトニング・ボルトは結構…。
アハハ。
過去(に聴いていた)だったりするんですけどね…。(笑)
ライトニング・ボルトは今、オレの中で旬なだけで…。(笑)
(キング・)クリムゾンっすね。
だから、昔聴いていたものが…。
オレは今でもクリムゾン好きだし…。
おにぃのドラムによってバトルズになったり…。
アハハ、そんな感じかもしれない!
オレらはクリムゾンやりたいんだけど、おにぃがバトルズだからバトルズになっちゃう!みたいな。(笑)
まぁ、あんま考えてないッスけどね。こういうバンドみたいにしていこうぜっていう感じより、その場で出来たり、セッションみたくなってるから…。
何かを目指しているっていうのではなくて、単純に最近ナニ聴いてる?みたいな感じ。バンド内で話題というか流行ってる、「コレはヤベェよ!」ってやつは?
じゃあ、ライトニング・ボルト!(笑)
ライトニング・ボルトはオレ、1人でやるんだよ!(笑)
(注:どうやら、ソロプロジェクトのことらしい…)
今、(バンド内で)話題じゃないっすか!(笑)
ライトニング・ボルト、話題ですね。(笑)
なんで、こういうこと聞いたかって言うと、お客さんはみんなテナーが好きだったり、フルアーマーが好きだったりするけど、その下をさらに深く聞いてほしいと思うんだよね。
プレイリストがあるのもそうなんだけど…。「なんでこの人たちはこういう演奏をするのかな?」とか思ったり、「どういう音楽聴けばこういう曲作れるんだろう」って思って、好きなミュージシャンが聴いてきた音楽にも興味をもって、さらに音楽好きになって欲しいと思うんだ。
オレもそう思う。
オレもそうっすね!いろんな音楽聴いてほしい。山形のバンドとか!(笑)
爆笑
日本にもスゲーいいバンドいっぱいある。
山形のバンド、スゲーいいっすよ。日本のアングラシーンはみんな聴いたほうがいいと思いますけどね。アングラって言葉キライだけど…(笑)
アングラじゃないけどね…。アンダーグラウンドって意味合い少し違ってくるからね。
アンダーグラウンドじゃなくて…なんだ、あの〜。
山形発信の音楽ということなんだよね。
オレは大好きっすよ。
例えばアーティストをいうと?
シフト、アクタガワ…。
山形ハードコア。
シフトはアメリカでフガジのヒトがレコーディングした…。
え、マジ!?ギーが?それともイアン・マッケイが?
そうです、イアン・マッケイ。
イアン・マッケイ!?おーっ!スゲーな!
ディスコード(レーベル)のスタジオでレコーディングしたみたい…スゴイっすよね!
ディスコードから出すわけでもないのに?
ディスコードからは出さないらしいっすよ。
オレら、ディスコードから出したいけどね!(笑)
爆笑
ライセンスでね…。(笑)
出したいねぇ…。
ディスコードは海外の出すつもりないみたいですよ。地元じゃなきゃダメみたいな…。
ジョーボックスとかスゲーカッコイイもんね。
あー、カッコイイね!
最後、新体制になって初ライヴですが意気込みを。
ドギモ抜かれると思うよ、ハッキリ言って!
驚かせるつもりで。
みんな、ライトみたくなってるんじゃねーかって思ってるかもしれないけど、全然違うからね!(笑)
ライトよりマニアック!
爆笑
あとライトより肉体的。
すごいカッコイイと思うね。ライトはアンビエントだけど…。
アンビエントっすか?(笑)
割とアンビエントじゃない、グルーヴが。
割と。あ〜ぁ。
フルアーマーは近くない?スゲー。
そうっすね。
近い!音が!
近い?
うん。
音像がね。前に。
(音が)前に前に来る。
とりあえず、何人か気持ち悪くなってくれればいいかな…(笑)吐き気がする…
吐き気がするハズ!
だって、おなかにくる音しかないっすから。
アハハ。
何人かはトイレ駆け込んでくれるかな…。(笑)
あと最後に言っておきたいことあれば。
まぁ、新しい…新しいっていうか、新しくはないからね。
どっちだよ!(笑)
イザワが入って新体制というよりは、バンドの進化の過程でそうなっただけだから…あんまり4人になってどうっていうよりは、まぁ、そのまんまカッコイイ音楽をやっていこうっていう…。
あたたかく見守ってくれればとおもいますけどね。
今年からはホントにいろんな活動をしていこうと思っているので、今年いっぱい駆け抜けようかなと…。来年も。
音楽シーン変えたいしね。
できると思います。
シモダ君なんかある?
うわっ!何かあるかな
爆笑
何も考えてなかった。(笑)
フルアーマーを聴いて、自分でイメージしたものをデザインで出して…。
そうだね。
コラボみたいにできるの楽しいから…。
コレ、ゼッタイ入れといてよ!
OK!わかった。(笑)
シモダ君とオレらって音楽聴かせて、シモダ君が発想してっていう…。完全にそうだから、スタジオにも来てもらう。
5人目のメンバーみたいな感じ?
ライオン5のクルー。
スゲー音楽になって、スゲー絵になってると思う。ジャケはジャケで楽しめると思うし。
ライオン5の説明しておく?どういうものか。
ライオン5。そうだね、趣旨なるものっていうとこだね。
発信する自分たちに何が出来るかっていうことを考えて、一緒に参加してるから…。それがいろんなものを変えていくっていうのは確実。リスナーも含めて自分たちも変わっていって、世界を変えていきたいっていうのはあります。
それは各々プレイヤーたちが…デザイナーだったりプレイヤーたちが一緒に徒党を組んで…徒党を組むというか、一緒に裾を持ってやっているチームです。っていう感じだから、新しいバンドも増えるかもしれないしね、ライオン5の。
そうっすね。
シーバラがまず1番早いところにいるし…うちらがデカくなっていけば、いろんなバンド紹介していきたいっていうのもあるし。例えば山形のバンドだったり。何かしらの形で手伝えればいいなと思うし、そういうのを一緒にやって…。斜にかまえるっていうのではなく…みんな斜にかまえてるじゃん?
うんうん。(笑)
「(そんなの)ナイ、ナイ!」みたいな…。
フラットにやっていきたいっていうのがありますからね。
…っていうのを伝えていくチーム。それはカッコイイことをやっていかなくてはいけないっていうこと、逆にね。
 … おわり …
 
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