<Riddim Saunter>
Q : あなたとスキャフル・キングの音楽(もしくはメンバー)との最初の出会いを教えてください。
A : 音楽との出会いは高校時代の話です。ちょうど10年前。MIGHTY MIGHTY BOSSTONESやBACK-O-NINEをコピーしていた先輩の影響でSKAに興味を持ち、CDショップで手にしたアルバムが『SCANDAL』でした。衝撃。正直、高校生の僕には何がどうなっているのかわからなかったです。それでも当時のバンド仲間(タイチやヒロシ)とコピーをしました。大先輩を当然のように呼び捨てで呼んでいました。矢沢永吉氏を、家で「矢沢さん」と呼ばないのと同じ感覚でした。
Q : そのときの印象はどんなものでしたか?
A : その後、東京に出て来て、とりあえずスキャフルのメンバーがいそうなイベントには足を運びました。遠くで「いたーっ!」と言ったり、デモCDを渡したり……。そうこうしてたら、なんと僕らのライブに田上さんとただあきさんとけんじさんが観に来てくれて。印象は、僕、ライブ中に気付いたんですが、田上さんの頭のシルエットが見えて、急に思うように体が動かなくなった覚えがあります。ライブ後に何を話したかは思い出せません。緊張してたんでしょうね。
Q : 彼らのアルバム、もしくは曲で一番思い出深いものがあれば教えてください。また、その理由もお願いします。
A : アルバム、または曲タイトル:「WITHOUT YOU」、「NEEDLESS MATTERS」、「FAR PLACE」
その理由:高校時代にコピーした曲です。いや、コピーしたつもりでいた曲です。
Q : 同じく、一番好きなアルバム、または曲を教えてください。その理由もお願いします。
A : アルバム、または曲タイトル:『SCAtegory』
その理由:名盤です。「Doo Wee」が好き過ぎます。
Q : 今回カヴァーされた曲に関して伺います。この曲を選ばれた理由は?また、その曲の魅力を教えてください。
A : なんだか意見が割れることもなく、すぐにアレンジに取りかかった気がします。作業はかなり早く進みました。スタジオでのテンションも上がってるし、そんな時は良い感じの曲が出来上がるものです。もちろんもともとメロディやコード進行がちゃんとある曲なので、悪くなるはずがないんです。
Q : カヴァーされるにあたって、気をつけたこと、心がけたことなどありましたら教えてください。
A : やっているうちに、僕らの曲にあるフレーズや、リズムを取り入れようという話になりました。それが尊敬につながるとかそんな大きな意味より、なんか単純に絡みたかったんです。せっかく与えていただいた機会なので、思い切ってお邪魔させてもらおうと。
Q : 今回、トリビュート盤に参加しようと思われたきっかけなどありましたら教えてください。
A : 「参加しよう」と思ったきっかけは特にないです。あくまで受け身の立場です。こんな話を断ることは100%ありえないんです。きっかけは誘っていただいたから、です。
Q : 昨年の活動再開を、どんなふうに受け止められましたか?
A : ありがとうございます、でしかないです。やっぱすげーなっていう再確認をしました。僕的には、フジロックで爆発し、東京2daysの1日目は高揚し続けて、2日目は逆にすごく冷静でした。そして沖縄で再び爆発。すべてが特別なライブ。
Q : スキャフル・キングの音楽(もしくはメンバー)は、あなたにとってどんな存在ですか?
A : 今でこそ仲良くさせていただき、一緒に酒を飲んだり、一緒にツアーという旅に出たり、一緒に山に登ったりさせてもらってますが、本当に考えられなかった話です。それを考えられる話にしてもらった感じです。今回参加させていただけてることもそう。真面目な話もふざけた話も、一つ一つに嬉しさを感じてしまう存在です。
Q : 最後に、スキャフル・キングのメンバーに、ひと言メッセージをお願いします。
A : 約10年前、僕は皆さんのことを呼び捨てで呼んでいました。本当にすいませんでした!
Riddim Saunter
MASAMICHI HAMADA(B)、TAICHI FURUKAWA(Dr)、KEISHI TANAKA(Vo)、HIROSHI SATO(G)、HIROTO HOMMA(Tp)。02年結成。03年に発売されたTGMX監修のNiw! Recordsのコンピ盤『Niw Stock』に参加。2005年、1stアルバム『CURRENT』リリース。その後、メンバーの脱退と加入を経て現在の5人編成で活動中。最新作は08年3月リリースのリミックス盤『BRIGHTEN OURS FROM THE REMIXES』。