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メジャー・レーベルを離れ、自らのレーベルであるAtomic Heart Recordsを設立。そこから2週間に1度、シングルを1年間にわたって7インチ盤と配信でリリースしていくことを昨年宣言したASHが、その前半となる13曲をまとめたアルバム『A-Z Vol.1』をリリースした。すべてシングルという超強力な魅力を放つ前代未聞の作品に至った経緯とは? そしてASHはどこに向かおうとしているのか? 一夜限りのプレミアム・ライヴで来日した3人にじっくりと話を聞いた。

Interview & Text : Masashi Yuno (New Audiogram)

A-Z VOL.1 / ASH
YRCG-90034-5 2,600yen (tax in)
2010.4.7 on sale
ASH - A-Z Vol.1 [Disc 1] icon icon
[DISC 1]
  1. RETURN OF WHITE RABBIT
  2. TRUE LOVE 1980
  3. JOY KICKS DARKNESS
  4. ARCADIA
  5. TRACERS
  6. THE DEAD DISCIPLES
  7. PRIPYAT
  8. ICHIBAN
  9. SPACE SHOT
  10. NEON
  11. COMMAND
  12. SONG OF YOUR DESIRE
  13. DIONYSIAN URGE
  14. WAR WITH ME
  15. COMING AROUND AGAIN
  16. THE CREEPS
  17. CTRL-ALT-DEL
  18. DO YOU FEEL IT?
  19. KAMAKURA (日本盤ボーナス・トラック)
  20. DISENCHANTED (日本盤ボーナス・トラック)
[DISC 2]
  1. LAY DOWN YOUR ARMS
  2. GALLOWS HILL
  3. TRUE LOVE 1980 (ACOUSTIC)
  4. TRACERS (ACOUSTIC FEATURING EMMY THE GREAT)
  5. SPACE SHOT (ACOUSTIC)
  6. WAR WITH ME (ACOUSTIC)
  7. RETURN OF WHITE RABBIT (JAYMO & ANDY GEORGE REMIX)
  8. RETURN OF WHITE RABBIT (ATOMIC HEART REMIX)
  9. TRUE LOVE 1980 (LOVERUSH UK! VOCAL REMIX EDIT)
  10. TRUE LOVE 1980 (LOVERUSH UK! DUBSTRUMENTAL)
  11. TRUE LOVE 1980 (VINCE CLARKE REMIX)
  12. SPACE SHOT (PETE DOYLE'S ROCKSOLID REMIX)
  13. SPACE SHOT (SNITCH BROTHERS REMIX)
  14. NEON (BEATCAVE REMIX)
ASH : LIVE SCHEDULE
FUJI ROCK FESTIVAL '10
DATE : 2010.7.30 (fri) 31 (sat) 8.1 (sun)
PLACE : Naeba Ski Resort, Yuzawa-machi, Niigata, JAPAN
INFO : FUJI ROCK FESTIVAL OFFICIAL WEBSITE
INFO : http://www.fujirockfestival.com/
「TRUE LOVE 1980」 Music Video

<ASH インタヴュー>
――まず、率直な感想ですが、全曲新曲なのに最新のベスト盤みたいだなと感じました。Timがインタヴューで口にしているようにBUZZCOCKSの『SINGLES GOING STEADY』のようなわくわく感がありますね。
Tim Wheeler :
ありがとう。まさに、そんな感想を聞きたかったんだ(笑)。
――ということは、ベスト盤みたいに強力なトラックばかりで構成されたアルバムにしようと意図的に制作したんですか?
Tim :
うん、そうだね。96年にリリースしたデビュー作『1977』を作ったときって、まさにぼくらは高校生で学校に行かなくちゃいけなかったから、じっくりアルバムをレコーディングする時間がどうしてもとれなくてね。だから、結果的にシングルを出し続けるしかなかったんだ。「KUNG FU」に始まって、「GIRL FROM MARS」、「ANGEL INTERCEPTOR」、「GOLDFINGER」、それに「OH YEAH」もだ。1枚のアルバムから5枚のシングルをカットしたというよりは、5枚のシングルを1枚のアルバムにまとめたという方が正しいね。そんなふうに生まれた『1977』が、自分たちの中でいちばんしっくりきたんだ。だから原点回帰というわけじゃないけど、今回のアルバムもそうしてみたってわけ。
Rick McMurray :
もともとぼくらはシングル重視のバンドだったからね。だから、今回のアプローチはごく自然なことでもあるんだ。
――では、逆にアルバムとして統一感、完成度を求めたのはどの作品になるんですか。
Tim :
『MELTDOWN』かな。サウンドに統一感を持たせるために、あえて入れない曲があったりとか、ポップでキャッチーな曲が「STARCROSSED」しか入ってなかったりとかね、ロックなテイストにまとめるためにそうしたんだ。
――なるほど。これまで6枚のアルバムをリリースしてきましたが、アルバムをリリースして、このようにプロモーションをしたり、ツアーを行ったりと、リリースに付随したルーティン的な活動に少し飽きてきたというような発言も目にしましたが、実際のところ、どうなんですか。
Tim :
『MELTDOWN』の頃はそうではなかったんだけど、次の『TWILIGHT OF THE INNOCENTS』を自分たちのスタジオでセルフ・プロデュースでレコーディングして作り終えた段階で、もうやり尽くしたというか、満足してしまったんだよね。
Mark Hamilton :
そう、だから何か違うかたちで音楽を伝えていきたいという気持ちが湧き上がってきたんだ。アルバムというコンセプト自体、アナログ盤の両面で記録できる時間がCDになるとより増えて、そのメディアの収録時間に合わせてアルバムを作るというのも、なんかもう古臭いなと思えてね。だったら、アナログのLPの前は7インチのドーナツ盤しかなかったんだから、シングル単位で音楽を捉えてみようと考えたんだ。MP3やiPodの出現によって、みんなアルバム単位で音楽を聴くというよりも、自分の好きな1曲1曲をプレイリストにして聴いている。統計を見てもアルバムの売り上げが減って、シングルの売り上げが伸びているしね。だからシングルに専念するというやり方は、ごく自然なことでもあるんだ。
Tim :
レコーディング終わり、はいじゃあ次は1年半のワールド・ツアー! というような今までのスタイルじゃなく、うまくバランスをとってリリースとライヴを両立させたいんだ。だから今のリリース形態だとライヴもやってレコーディングも行える。どちらかに専念しなくちゃいけないということがないんだ。
――だから7インチと配信でのリリースになったんですね。
Tim :
うん、そうだね。やっぱり実際に手にすることができるものを出したくて7インチとデータでリリースしたんだ。でもさ、7インチを出すのが大変でね。シングルごとに1000枚限定でリリースすると、製造コストもかかって、ビジネス的にはナンセンスなんだ(笑)。プレスするのに時間もかかるから、制作もその工程スケジュールに合わせないといけない。でも、パッケージというのはやっぱり何ものにも代え難いからね。今後は一通り配信したら、その後にボックスセットでリリースすることも考えているよ。
――シングルCDをリリースしようとは考えなかったんですか。
Mark :
CDシングル・イズ・ダイ(笑)!
Tim :
だって、もうみんなもう欲しくないはずだよ。
Mark :
ちょっと前まではCD 1とCD 2でカップリングを違う曲にしてリリースするのも流行っていたけど、それももう見かけないしね〜。だって、みんなダウンロードしちゃうからさ。
Rick :
CDシングルって、だいたい4曲入りだよね。そうしたら今回の『A-Z VOL.1」は13枚のシングル曲をまとめているわけだから、それだけで52曲も作らなくちゃいけない。死んじゃうよ(笑)!
――確かに(笑)。この1年間で26枚リリースされるシングルは、一気にレコーディングしてしまったんですか。
Tim :
途中で発狂してしまわないように(笑)、1年半くらいかけてじっくりと準備してあったんだ。全部じゃないけど、ある程度は作っておいたんだ、レコーディングを始めても途中で煮詰まったりしないように。とは言え、今のぼくらを曲から感じてもらいたかったから、2週間に1度リリースしながらレコーディングもしたりしているんだ。あと、もうちょっとで終わるけどね!
――こうしたスタイルでのレコーディングとリリースはASHに何をもたらしましたか。
Tim :
自信を持たせてくれたのが、いちばん大きいかな。この企画に対してのファンから反応も良かったから、これは間違いじゃないんだという手応えを感じられて、実験的なことをやっても大丈夫という自信につながったんだ。
――この企画を知って、まず思い出されたのはTHE WEDDING PRESENTの『HIT PARADE』シリーズです。彼らは月に1度、シングルをリリースする企画を92年に行い、そのシングルをまとめたアルバムを2枚リリースしましたが、そこにヒントを得たんでしょうか。
Tim :
まさに、そこからのアイデアだよ。
Rick :
最初はぼくらも毎月1回と考えていたんだけど、それだと彼らと同じになってしまうからね、2週間に1回にしたんだ。
Tim :
今はデジタル時代だからね、2週間に1回のペースが合ってると思うよ。
Mark :
デビュー作『TRAILER』からのシングル「UNCLE PAT」なんかは、David Gedgeに参加してもらったりしてたからね。THE WEDDING PRESENTとは縁があるんだ。
――今回から自分たちのレーベルからリリースすることになりましたが、自分たちで運営して自由なスタイルでやっていくのは、すごくクリエイティヴなことであるし、バンドにとってもやりやすいと思います。その一方で、作品をいかにして世界中の人たちに届けるか、またどのように収益をあげていくのかも考えないといけなくなったはずですが、そうした実務面についてはどう考えていますか。
Tim :
今のところ、うまくいってるよ。最初は確かに不安で怖かった。それまでメジャーのレーベルで、そうしたことはみんな彼らがやってくれていたからね、ぼくらは音楽だけに専念できた。そのバックアップがまったくなくなったわけだから、そう感じるのは自然なことだよね。失敗したら破産だしさ(笑)。お金の使い道にも慎重になるよね。でも、その分、アイデアを出しあったり、色々と考えるようになったよ。幸いにもスタッフにも恵まれて、彼らのバックアップにも助かっている。君の言う通り、よりクリエイティヴになっていっていると思うよ。
――さて、曲のことについてですが、『A-Z VOL.1』のリード・トラックも言うべき「TRUE LOVE 1980」はNEW ORDERの名曲「BIZARRE LOVE TRIANGLE」にも通じる、美しくせつない曲ですが、『A-Z VOL.1』に収められている曲は、あなたたちが聴いて育ってきた音楽をたどったものなんじゃないかとも感じたんですが、いかがでしょう。
Tim :
確かにぼくらは幅広く影響を受けているし、聴いている音楽も常に変化し続けている。特にここ数年はヘンテコなものも聴いているし(笑)、とにかく3人ともよく聴いているよ。そうした外部からの影響が入り込んでくるのは自然なことだと思っているんだ。影響を受け入れながらも、曲が形成されていくにつれて、自分たちらしさがだんだんと増してくるから、最終的にはぼくららしいサウンドになっていると思う。音楽って、もともとそういうものじゃないかな。例えばMUSEなんかはRADIOHEADやQUEENから影響を受けながら、MUSEらしい音を鳴らしているしさ。
Mark :
Timが思い浮かんだアイデアを弾いていると、「それって、コレっぽくない?」ってぼくが言うと、Timは「え、ソレっぽ過ぎる?」というように答えることがけっこうあるんだけど、でもできあがった曲は全然違うものになっているんだよね。たとえば日本盤の最後に収められている「DISENCHANTED」は、Larry Clarkの映画『KIDS』のサントラに入っているFOLK IMPLOSIONの曲からヒントを得ている。マイクからすごく離れてレコーディングしたんだけど、やってみたらすごく新しい感じの音になった。でも、こうして種明かしをしなければ、まさかそこから引っ張ってきているなんてわからないよね。そんなヒントとかアイデアはいっぱいあるよ。
Tim :
うん、JAY REATARDとかからもヒントを得たりね。残念なことに、彼は亡くなってしまったけど…。
――今回の『A-Z VOL.1』に象徴されるようにアルバムとかシングルの概念や価値観があやふやになってきて、今後ロックを始めとする音楽がどうなっていくのかがすごく不透明になっていますが、ASHとしてはどう音楽と接していこうと思っていますか。
Tim :
ぼくらとしてはファンと変わらない信頼関係を続けていくしかない。そのことに尽きるね。ぼくらも彼らも楽しめて、刺激も得られる音楽を作っていくことだと思うよ。今回も2週間に1度、シングルを届けられるんだというワクワク感を楽しんでもらえただろうしね。同じことを繰り返すんじゃなくて、常にフレッシュでいられるようなアイデアとサウンドを提供し続けることがASHとしても、音楽自体にとってもいいことだと思うな。
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締め切り:6月20日

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