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もはやSAKEROCKのハマケン(浜野謙太)の余技とは言わせない!? のは当然として、今夏の各地の夏フェスで、ワカモノをぶっといグルーヴでもって、横にノル快感を叩き込み、日本語ファンクならではの(いや、むしろハマケン個人の資質か?)リアルな今の、決して明るくはない状況を切り取り、時に内省的ですらある歌詞の個性も相まって、独自の境地に向かう在日ファンク。決して調子に乗ってるワケではないけれど、次のアクションはなんとゲストを迎えての3ヶ月連続シングル・リリース。因みに10月はYOUR SONG IS GOODのサイトウ"JxJx"ジュン、サイプレス上野とロベルト吉野のMC、サイプレス上野、12月はTHE BAWDIESのROY! と、あまりのふり幅に興味をそそられずにはいられない。面白いのはわかるけど、なんでそこまで? フロントマン・浜野謙太に迫った。


Text & Interview : Yuka ishizumi
あいつによろしく / 在日ファンクとサイトウ“JxJx”ジュン
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Aitsuni Yoroshiku - Aitsuni Yoroshiku - EP icon icon
  1. あいつによろしく / (在日ファンクとサイトウ"JxJx"ジュン)
  2. スペシャボーイズ・ザ・ワールドのテーマ / (在日ファンクとサイトウ"JxJx"ジュン)
  3. 環八ファンク / (在日ファンク)
BAY DREAM ~FROM課外授業~ / 在日ファンクとサイプレス上野
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  1. BAY DREAM~FROM課外授業~ (在日ファンクとサイプレス上野)
  2. 担当者不在 (在日ファンクとサイプレス上野)
  3. 知らなかった (在日ファンク)
Escape / 在日ファンクとROY
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2010.12.22 on sale
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  1. Escape (在日ファンクとROY)
  2. 京都 (在日ファンク)
  3. マシンガンチキン (在日ファンク)
<在日ファンク ヤリ逃げシングル3部作 インタヴュー>
――1stアルバムの頃と、バンドをやる意義だったり、そういうところは変わってきていますか?
浜野:
変わってきましたねぇ。だんだんいろんな人が在日ファンクを見てくれるようになって、勢いだけとか、"SAKEROCKのハマケンがふざけてるだけ"っていうんでは面白くないっていうのは、外からも内からもそうなってきたんで、メンバーにも今さら"出会えてきた"というか(笑)。在日ファンクにしかできない感じになってきたというか。インタヴューをしたりとか、評価されたりとかしたのを見て、自分たちが"ここら辺に行くべきなんじゃないか?"というのがだんだん分かってきたというか……今の時代の僕らは、かつての黒人がやったような"人権を勝ち取ろう!"っていうことではない、別の形のファンクをやらないとなぁと思うんですよ。
――むしろ、一部のセレブは黒人アーティストが多いですからね。
浜野:
そう。でも、俺らがちょっと戦っていかないといけないとは思ってて。それはイケイケで激しい、ほとばしる演奏をしてても、ほとばしる意見じゃなくていいっていうか、もっと後ろ向きのことで戦ってもいいのかな? みたいな。"俺はこれがどうしてもできない"とか、"引きこもっちゃう"とか、いうことが、僕らにとってリアルなことなんで。そういうのとファンクは意外と相反することではないんじゃないかっていうのは、僕だけじゃなくてメンバーともども気づいてきてて、っていう感じですね。だから、最近バンドになってきたというか。メンバーに頼れるようになってきたのが嬉しくて(笑)。
――1stアルバムでの浜野さんの挫折感とか迷いが出た歌詞も、ファンクと相性いいんだ!? って感じるところはありましたからね。
浜野:
そうなんですよ。割と"ハマケンのギャグだろ"っていう人が多くて、それでもいいっちゃいいんですけど(笑)。でも、在日ファンクがさっき言ったみたいなところに行っとくべきなんじゃないか? ってみんなが、なりつつあるんで。まぁ、それが濃厚に出ちゃったらどうなるのかちょっと怖い感じもするんですけど。
――でも、今回のシングルのカップリングもその方向性で言うと、いいじゃないですか?
浜野:
そう! だんだん、最近できてる新曲のほとんどが暗くて。怨念みたいなのが多い(笑)。
――70年代の黒人がやってたレベル・ミュージックとしてのファンクは、むしろ今の日本のほうが初期のパンクみたいな意味でアリなんじゃないかと思うんですけど。
浜野:
そうですよね。こないだザ・たこさん(大阪のファンク・バンド)の安藤さんと飲んで、意気投合して語ったんですけど、"今のバンドは数学のバンドが多すぎる! これとこれを足したらこういう音になる"みたいな。それはそれでよくできてるんだけど、そうじゃなくて"俺らは国語なんや!"って、安藤さんが(笑)。で、"あ、俺は社会だな"と思ったんですよ、その時。
――(笑)。
浜野:
"俺は社会がいいなぁ"と思って。国語も数学もやっぱ社会で変わっていくし、昔は意義があった音楽が、今、日本人がコピーしてただの数学になっちゃってるっていうのは、音楽を社会として見てないからなんじゃないかなと思って。
――数学は様式美とも言えますね。
浜野:
そう、そうなんですよ。そういう見方もあるじゃないですか。僕、大学は完全に"社会系"の大学だったんですけど……和光大学っていう、知る人ぞ知る大学なんですけど(笑)。
――いえいえ、すごい才能を多数、輩出してきたじゃないですか。
浜野:
で、そこで僕がいちばん好きだった先生は、生物の先生なんですよ。でもやっぱり、生物も社会によって要求されるものも違うし、解釈も違うから、やっぱり歴史の流れの上で生物学を見なきゃいけないんだ、って言ってて。"あ~、そうだな"と思って。もう、音楽に限らず全部、数学的に解釈しようとしちゃってる流れっていうのはあるんじゃないかなと思って。
――わかりやすいたとえですよね。音楽を社会として見てないこと自体がいい・悪いじゃなくて、そういうふうに解釈する音楽家がいないと、音楽が一色になっちゃいますよね。
浜野:
そうなんですよね。ジャンル分けも、なんかすごく平坦な感じになってきてるし。
――じゃあ、これからはジャンル分けを"国語・算数・理科・社会"的に(笑)。
浜野:
いいっすねぇ(笑)。そういう別の角度から見るって。
――社会派ですらなくて、"社会バンド"とかね。なるほど、在日ファンクが回りはじめて、むしろ浜野さんは冷静になってきてるんじゃないですか?
浜野:
ああ、そうかもしんないですね。
――そんなふうにバンドを見られるようになったワケで。
浜野:
そうですね。たとえば、前は歌詞ってあんまり好きじゃなかったんですけど、最近は、"あ、やっぱ面白いな"と思い始めてて。
――それもやっぱり、オリジナル新曲に出ていると思います。じゃあ、肝心のタイトル・チューンの話をしたいんですが、3連続シングルの特設サイトに"今年はこれでやり逃げだ!"みたいなことが謳われていて、それはこの勢いに乗じてみたいなことなんですか?
浜野:
そうですね(笑)。ま、とにかく在日ファンク、ここで生きてるよ! みたいなことも言っておきたかったし、これはSAKEROCKで学んだことなんですけど、くだらないというか、くだらないけどなんか笑えるようなことをやっとくべきだなぁと思って。そしたらレーベルの担当の人が、"3連続シングルとかどうですか?"とかつって。すげぇくだらないと思って。アイドルしかやってないんですよね、今、見てみると(笑)。関ジャニ∞とかしかやってないんですよ。それを僕らのレベルでやるっていうのは面白いんじゃないかと。"CDが売れない! どうしたらいんだ!?"じゃなくて、こういう自称アイドルといった感じで……担当者がやっていいって言うんだったら、やっちゃおう、みたいな(笑)。
――(笑)。
浜野:
大多数の人は僕のことを、"ジェームス・ブラウン(以下、JB)になりたくてやってるんでしょ?"みたいな感じに見てるだろうから、じゃあ、それ気取りであの時代の人たちみたいにバブリーにシングルを連発しよう、と。どれだけ成りきるか? みたいのって、重要だと思うんですね。
――3連続っていうのは、コラボありきのお話だったんですか?
浜野:
そうですね。有名な友だちに……友だちの範囲なんで、この3人は。たまたまライヴで何回か共演して、曲をガッツリ作ったりしてて、それももったいないなと思ってたんで。まぁ、そろそろ在日ファンクだけでなんとかしていかなきゃっていうのは気づいてるんですけど、今年のあいだはちょっと頼ろうかなと(笑)。セコいやり方もいいかなぁ、と思って。
――いい意味で"在日ファンクって何?"と、誤解されてるうちに?
浜野:
そうそう(笑)。
――友だちとはいえ、人選の理由はもちろんあるんですよね。
浜野:
共演は何曲かやってきたんですけど、意外と合う人って限られてくるもので、だから意外と合った3人だったんですよね、それは人間的にも。まず、ジュンさんは個別でミュージシャン活動するっていうのがあんまりなかったみたいなんで、すごい喜んでて。ユアソンとはまた違うジュンさんの一面が出たかな、と思ってて。サイプレスくんは、逆に僕らが引っ張られた感じですね。
――ROYくんは?
浜野:
ROYくんだけ、初めての共演なんですけど、改めて凄味を感じました。全然、今、 THE BAWDIESでガッツリ活動してるけど、どこへ行っても色を出せる実力を持ってるんだなと思いましたね。
――すごくストイックですよね。
浜野:
そうなんですよね。そういうストイックな部分にはフォーカスできたかなと思って。僕ら的にも、ものすごいソリッドでカッコいい曲になったし。
――この「ESCAPE」は、もう"シャウトとはなんぞや?"って曲になってて。
浜野:
ああ、そうなんですよねぇ。
――おふたりとも楽器みたいで。
浜野:
嬉しいですね。で、英語っていうことをいいことに実は後ろ向きなことを言ってるんです。なんかその……W杯で駒野がPK外したじゃないですか? "サムライブルー"とか言ってるけど、本物の侍だったら、あそこで外したら切腹しなきゃいけないじゃないですか? でも、そんなことできないし、やらないし、だからああいう大事なところで外すし、すごい気持ちわかるし(笑)。
――(笑)。現実には侍にはなれないから、許されると?
浜野:
そうそう。侍にはなれないっていうほうが、日本人な気がするっていうか。ちょっと前になにかの本で読んだんですけど、"日本人はストイックじゃないから、ストイックなしきたりを設けてる"と。あだ討ちする気持ちがなくなっちゃうから、あだ討ち制度っていうのがあったんだしぃ、みたいな。
――たしかに、ケルト人みたいな執念はないかもしれない。ほっといたら武士も農耕になりますよね。
浜野:
そうです、そうです(笑)。決まりがないとそうなっちゃうっていう。それでいいんじゃないかと思って。
――でも曲のテンションは高くて。
浜野:
そうなんですよね。
――逃げろ! 的な。
浜野:
JBに「Escape―ism」っていう曲があって、意味がわかんないから調べたら、ネットで出てこないんですよね、JBの曲しか。だからJBが作った、"逃げる主義"みたいな言葉なのかな、と。それがカッコいいなと思って。あんなにガッツリ、"女とヤれ"だ、"チ●コがたつ"だ言ってる人が、"逃げたほうがいいんだ"みたいなことを言ってるのが。
――(笑)。3曲それぞれ、テーマはコラボする相手によって出てきたものだと思うんですけど、サイトウさんとのユアソンのカヴァーは、すごく日本人の男の子的な、"10代のファンク"というか。
浜野:
あー、そうそう。それはそうっすね。それはでも、全部に出るといいなぁとは思ってたんですけど。
――青春パンクでもフォークでもなく、青春ファンク(笑)。
浜野:
そうっすね(笑)。YOUR SONG IS GOODの「あいつによろしく」は、ハッピーで、"もうすぐ結婚しそう"みたいな感じなんですけど(笑)、在日ファンクだとまた違う「あいつによろしく」になるなと思って、それが面白かったっていう感じですね。
――そしてサイプレス上野さんとの「BAY DREAM」は、ガラッと質感が変わってザラザラした感じで。彼とは同じホームタウンということで、その頃から存在は知っていたんですか?
浜野:
2、3年前だったかな? "おまえの同級生の吉野がやってるらしいよ"みたいな感じで知ってて、"あ、吉野頑張ってる。あ! 上野って、あの上野くん!?"みたいな感じで再会したんですけど。それで彼らの音楽を聴いてみたら、すごい良くて。けっこう、歌詞とかブルースな感じは上野くんに学んだ気はしますね。今回もそうだし。
――最小編成でミニマムなんだけど、むき出しな感じがすごいですよね。
浜野:
そうなんですよ。ああいうのなかったじゃないですか? ダメなんだけど、でもカッコいいみたいな。そういうところは学ぶところ多いなぁと思って。
――瞬発力もすごいし。
浜野:
けっこうウチのバンド・メンバーはそれぞれのシーンの手だれというか、ちゃんと演奏で持ってく人が集まってるんですけども、やっぱ上野くんのスピード感には圧倒されたみたいで、普通にその、ヒップホップ界とか音楽業界内での上野くんというよりは、いち手だれの演奏家としての上野くんにすごい圧倒されたみたいで。
――同じヒップホップやってる人に「すごいね~」って言われる感じじゃなくて、演奏家が、「俺にはできない」っていう感じですね。
浜野:
そうなんですよねぇ。でも、上野くんには申し訳なかったんです。別録りじゃなくて、一緒に録らせてもらったんで、何回か歌ってもらっちゃいました。
――浜野さんも相当な緊張が?
浜野:
いや、僕が緊張感を出せないんで(笑)、上野くんに仕切ってもらったみたいな。だから、上野くんもバンドに勝たなきゃいけないから、"疲れた"って言ってて。
――戦ってくれたんですね。
浜野:
俺は行司、みたいな。行司が好きなんですよ、俺(笑)。ちょっと前だったらバンドが食われちゃってたと思うんですけど、最近は安心して行司をできるなぁと思って。前はバンドを守るみたいな……できてなかったけど(笑)。
――じゃあ、今回のコラボ3連発は、ヴォーカリスト・ハマケンはもちろん、行司をやることが務めだったと?
浜野:
そうですね。作曲家でいたかったし、アレンジャーでいたかったし。これを聴かせた人に、"いや、すげえカッコいいけど、ハマケンの歌、普通だね"って言われて(笑)。でも、全然それでいいんだろうなぁ、と思って。俺のヴォーカルがブッとくてもなぁ、と。だから、むしろ在日ファンクのバンド力自体が、こういうのを出せるに至ったとは思うんですよね。対決させられるぐらいにはなってるんじゃないかなと思います。
――このシングルが出てからの若い人の反応を知りたいですね。
浜野:
こないだライヴで、"Oi! Oi! Oi!"みたいなノリになってたんですよね(笑)。びっくりしたんですけど。
――新しいですね(笑)。
浜野:
新しいですよね。ああいうノリはファンクって感じじゃないかもしれないですけど、面白いことになってるなあと思って。
――まぁ、ノリ方に間違いはないですからね。
浜野:
はい。なるようになると思います(笑)。
在日ファンク : LIVE SCHEDULE
Rock on the Rock presents"歌舞伎町のど真ん中! #1"
DATE : 2010.11.21 (sun)
VENUE : Shinjuku LOFT, Tokyo
OPEN : 18:00 / START : 19:00
ACTS : ZAZEN BOYS / 在日ファンク
INFO : LOFT 03-5272-0382
新春祈願ワンマンツアー '11
DATE : 2011.1.15 (sat)
VENUE : Umada SHANGRI-LA, Osaka
OPEN : 18:00 / START : 18:30
INFO : SHANGRI-LA 06-6343-8601
DATE : 2011.1.16 (sun)
VENUE : Nagoya TOKUZO, Aichi
OPEN : 17:00 / START : 17:30
INFO : TOKUZO 052-733-3709
DATE : 2011.1.23 (sun)
VENUE : Shibuya O-NEST, Tokyo
OPEN : 18:30 / START : 19:00
INFO : O-NEST 03-3462-4420
在日ファンク オリジナルTシャツを3名様にプレゼント!
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締め切り:12月30日

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