PREMIUM:ココにしかないレアなオリジナルコンテンツが満載!
お待たせしました! 昨年末に公開し、大反響を呼んだこの企画"ギタリスト忘年会"。忘年会と言いつつ、思いっきり年が明けてしまいましたが、その続編をお届けいたします!! それぞれのギターとの出会いや影響を受けたギタリストなどの熱いトークで盛り上がった前編に続き、今回はそれぞれが使用している機材にフォーカスしていきます。ますますお酒もまわり、後半はかなりの酔っ払いトークに(笑)。FRONTIER BACKYARDのKENZI MASUBUCHI、BRAHMANのKOHKI、the HIATUSやFULLSCRATCHで活躍するmasasucksという人気ギタリスト3名による本音の(酔っ払いの)トークをたっぷりとお楽しみください!!
※今回、実物の写真がないため、各機材のオフィシャル・ウェブサイトへリンクを付けておりますので、ぜひそちらも合わせてお楽しみください。

Interview:New Audiogram
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)


前編はこちらから
<ギタリスト酔いどれ忘年会 -後編->
まず、現在のメイン・ギターは?
ESPのPOTBELLY
あれ、以前使ってたストラト(Fender Stratocaster)は?
あれは後輩からの借りもので、音が渋過ぎて(笑)。
なるほどね。アンプは? レクチ(MESA BOOGIE Rectifierr)のまま?
レクチはいま保存していて、toeのヤマちゃん(山嵜廣和)から借りているMARSHALLのやつを使っているんだ。
あ、あの木のやつか(MARSHALLの外装が木のまま)!
900(MARSHALL JCM-900)か2000(MARSHALL JCM-2000)のどっちかにしようと迷ってて、そういえばヤマちゃんがマーシャル使いだって思い出して相談してみたんだよね。そうしたら、使ってないやつがあるからって貸していただくことになって。で、そのハードケースにステンシルでenvyって描いてあった(笑)。すげえかっこいいと思って。
(写真を見ながら)で、このPOTBELLYですが……。
(搭載されたフロント・ピックアップを指して)うお、何これ?
本当だ、何すか、これ?
これ(Seymour Duncan P-Rails SHPR-1)、フロントがP-90とシングル(コイル・ピックアップ)が一緒にくっついてるの。切り替えでどっちの音も出るんだよね。ストラトっぽい音を出すためには上(フロント)に付けたほうがいい。
カッティングとかどうやっているの?
カッティングはそのシングルのほうでやって、クランチっぽいのが欲しい時はP-90に変えてやるみたいな感じで、すごく調子がいい。歪みはリア(ピックアップ)かセンター(フロントとリアのミックス)で鳴らす。
Jimmy Pageみたいっすね。
このフロントのピックアップはマジでいいよ。画期的過ぎる。ユアソン(YOUR SONG IS GOOD)のモーリスがこのピックアップを付けていて、教えてもらって、オレも付けてみたんだけど、このPOTBELLYはこのピックアップを付けて完成したって感じがする。
へえ、なるほど。次はKOHKI君のメイン・ギターにいこうか。
オレはPsychederhythm(恵比寿のギターショップPsychederhythm製のテレキャスター・モデルModencaster TL)だったんだけど、ツアー中(2010年10月〜12月まで行われた"Hands and Feet 6")にピックアップが壊れてしまって。わりと小さなハコを中心にやっていたから、汗とか沁み込んで音が出なくなってしまって。で、Orville by GibsonのフライングVを買ったんだよね。
それ、ツアー中に地方で買ったの?
(東京)お茶の水だよ。
最近、ライヴが一緒だったから触らせてもらったんだけど、むちゃくちゃ状態がいいんだよね。
いいよ。
Psychederhythm(Modencaster TL)は修理に出し中?
そっちももう戻ってきた。
これはスペック的には普通のテレキャスと同じなの?
材がオール・マホなんだよね。
へえ。
ボディもネックもマホガニーだよね。これもいいギターだよね。
いまはピックアップは変えてるけどね。
シングル・サイズのハムバッカーだよね?
そう、ココ(Psychederhythm)の人が海外に発注して巻いてくれて。
KOHKIはリアしか使ってないんでしょ?
リアか真ん中(センター)かな。たまに真ん中使うくらい。バランスがいいギターだよ。
なるほど、話をまとめると、故障中にOrville by GibsonのフライングVを使ったものの、メインのギターはPsychederhythmのテレキャスター・モデルでいいんだよね?
いまのところそうかな。まあ、なんでもいいんだけどね。
爆笑
それ言っちゃったら、身も蓋もないって(笑)。
いやいや、そういう意味じゃなくてさ。壊れたら別のを使って、それが良ければまたそれを使って……、まあ、決めてないっす。
爆笑
まあ、とりあえずメインのギターはPsychederhythmのテレキャスター・モデルということで。
いや、でも変える可能性もあるよ。
どっちなのよ(笑)!
KOHKIは1962年製のストラトとかも持ってるじゃない? あれは?
すげえ。
いやあ、あれは最高だよね。でもバンドで自分の気にいってるギターの音が必要かどうかはまた別の話じゃない。特にライヴだと一本でやっているしさ。
それはそうだ。
で、次はマサ。メインギターは?
Navigatorの青いレスポール・モデルです。
オレもNavigatorを何本か持っているけど、すごくしっかりしているよね。よくレコーディングで使っている。
で、ピックアップは何を載せてるの?
ピックアップはGibsonのものに変えてます。全部バーストバッカーが載ってるんですよ。
そんなにやって、(ESPから)何も言われなかったの?
言われなかったっす(笑)。
自分で変えたの?
いや、ESPにピックアップを持ち込んで、これに替えてくださいって。で、ついでに昔のBumble Beeのレプリカのコンデンサーを入れてもらった感じです。
青いストラトは?
フェンダーのやつですね。
チューニングはノーマル?
ノーマルです。
で、青いNavigatorはドロップ(Dチューニング)?
ドロップです。
ストラトは(フェンダー)カスタム・ショップのだよね?
そうっす。カスタム・ショップのチームビルドみたいな感じで、誰か(マスタービルダー)が作ったとかじゃないやつです。
オレ、後輩から(Fender Custom Shopのマスタービルダー)Mark Kendrickのギターを借りたことがあるんだけど、音を出してびっくりした。
むちゃくちゃ高いやつっすね。
ああいうの使うなら、そうとう上手くないと厳しいなって思った(笑)。
たしかにね。ちなみにマサのジャズマス(Fender Jazzmaster)は?
これは現行のやつです。WILCOのNels Clineに憧れて買ったんだけど、やっぱ現行の音って感じ。
このJazzmasterに付いているピックアップって P-90と何が違うの? P-90よりデカいよね?
これ大きいですよね。これはP-90ほどなまらないというか、しゃきっとしていて。音は結構違いますね。
はい、次はみなさんのメイン・アンプを紹介してもらいます。KENZIくんは?
toeのヤマちゃんから借りているMarshall(Marshall JCM-2000 DSL100)とJC(ROLANDのJC-120)。
クリーン(トーン)と歪みとで分けてる感じ?
そう。ABボックスで分けてる。何のアンプでも使えるようにしたいと思っていて、地方のライヴ・ハウスとかだと、そこにあるのを使わせてもらったりしている。
(JC-120の上に置かれたBootlegのGain Helperを指して)あ、これは何?
これはJCにブーストをかけるときに使っているBootleg。クランチ用だね。
Gain Helperですか?
うん。キュビ(CUBISMO GRAFICO FIVE)の(村田)シゲに借りてるやつ(笑)。
これ、かますと音量上がったりしない?
(エフェクトON、OFF時で)音量は一緒にしては、ちょっと歪むくらいにしてる。JCのゲインを上げると音量も上がっちゃうからライヴに向かないからさ。
 
で、ほかのエフェクターは?
オレはふたりに比べたらめちゃシンプルだと思うよ。基本歪みとクリーンだけでやる感じだから。(エフェクトボードの写真を見ながら)ABボックス(BOSS AB-2)、ワウ(・ペダル:MORLEY)、フェイザー(BOSS Phase Shifter PH-2)、ハーモニスト(BOSS Harmonist HR-2)、ディレイ(BOSS Digital Delay DD-3)、リヴァーブ(BOSS Digital Reverb RV-5)。この青いハーモニストがすごく好きで、もう高校の頃から使ってる(笑)。いまはもう廃番で売ってない。オクターヴァーとかのもう1個音が出るやつで、弾いている音の上と下、3つ音が同時に出るやつなんだ。
じゃあ次はKOHKIくんのメインアンプ。
オレはレクチを使ってます。あとBad Cat(Black Cat 30R)かな。
そのふたつ?まえはJCも使ってたよね?
まえはね。でも、最近は機材をなるべく減らす方向で考えてます。
へえ、おっさん志向だねえ。
そうなってきたね。
これはクリーン(Bad Cat)と歪み(Rectifier)とってこと?
そうだね。
で、その2台をドイツのLehleのライン・セレクターで切り替えてると。
そう。この前ライヴの最中に、ProvidenceのABボックスが壊れたので、今はそれを使っている。
じゃあ、次はマサ。ブログの記事とか読んでいると何をメインにしているのかさっぱりわからないんだけど(笑)。結局、どれがメインなの?
ずっとレクチですよ。
そうなんだ。
でも、またちょっと変わってきていて。今800(Marshall JCM-800)を使ってます。2チャンネル仕様の800があって。アメリカに行った時に2205っていう50ワットのそれがあったんですよ。たぶんTom Morello(RAGE AGAINST THE MACHINEのギタリスト)が使っているやつだと思うんすけど。それがすごい欲しくて、そしたら100ワットのやつがインターネット・オークションで79800円で売ってて、すぐに落札した。で、そのままそれを使ってます。(スタッフに)バイアスが合ってないよとか言われながら(笑)。
本当は50ワットを本気で鳴らしたほうがいい音が出るんでしょ?
そうらしいっす(笑)。
そういえばKENZIもレクチ持ってるよね?
持ってる。この前、引っ張り出して音出したら、それはそれで良かったなあ。
ラックのやつですよね。あれ、いまないですもんね。
COKEHEAD HIPSTERSのKAZUKIくんもそうだよね。
そう、オレ、最初KAZUKIくんから借りて買おうと思ったんだ。
オレもそのレクチが欲しいと思ってたら、この前、アイゴンさん(會田茂一)がインターネット・オークションで5万円くらいで買ったらしく、すごく羨ましかった。
しかし3人ともレクチを持ってるということに時代を感じるなあ(笑)。
ゴッチン(編集長)は何を使ってるの?
オレはケトナー(Hughes & Kettner)。
へえ。ゴッチンもこの話に参加しようよ。だっていちばんギターを愛してるんだからさ(笑)!
ではゴッチンくんのメイン・アンプは?
Hughes & KettnerのTriamp MkIIIだね。
ヤンキーの車みたいに青いネオンが光るやつだ(笑)。
そう、ヒルズ族のマンションの一室にある水槽みたいなやつね(笑)。
ははははは!
これはいまのサポートで弾いてるバンドに合わせてるからだけどね。もうひとりベースばりに低音ギターを弾く方がいるので、音域的にオレはその上の音を出さないといけないからね。でもケトナーはすごくいまの自分のギターに合っていて、弾いていてすごく気持ちがいいんだよね。
ちなみにヌンチャク時代のメイン・アンプは?
Lee Jacksonだった。てか、オレの話はもういいから(笑)!
もう2軒目だし、そろそろ取材的な部分はこのくらいでいいんじゃないですか(笑)。もう普通に飲みましょうよ。
だめ! 次にいくよ。現在、お気に入りのエフェクターは? まずKENZIくん。
さっきも言った青いBOSSのハーモニスト。あと最近気に入ってるのが10年前くらいにRolandのギター・シンセ。最近、また引っ張り出してみたんだけど、すごく面白くて。
ブリッジのところに棒を付けるやつ?
そうそう。実は最近クラシック・ギターを買おうかなと思ってたんだけど、クラシック・ギターってハウるでしょ。だからハウらないやつがいいなと思っていて。Godinのエレガット(エレクトリック・ガットギター)とか。、いろいろ調べたらGodinでRolandのギター・シンセ用の16ピンの入力端子が付いているモデルがあって、ピエゾ(ピックアップ:エレクトリック・アコースティック・ギターによく使われる圧電素子を使ったピックアップのこと)のエレガットの音とシンセの音が同時に出せるんだよね。それ面白そうだなと。あと、taylorも気になってる。オレはやっぱりクラシック・ギターだね。
そうなんですか! Godinって堀江(博久)にーやんも使ってますよね。
そう! オレ、Godinって最近知ったんだけど、サイト見てたら、使っているアーティストみたいなコーナーに堀江くんが出ていて。うわ、早いっていうか、超かっけえと思った。
爆笑
という感じで、いまギター・シンセには興味があるけれど、エフェクターはあまり使っていないかなあ。
じゃあ次はKOHKIくんのお気に入りエフェクター。
バンドで重要という意味ではBOSSのPS-2っていうピッチシフターだね。
昔から使っているやつだね。
そう。PS-2があれば、ほとんどできるかな。
あれがBRAHMANのサウンドを生んでいるわけだ。
そうだね。ある意味、もう音のイメージが出来上がっているというか。
(ふたりがトイレのため一時退席)彼らが戻ってくるまで、別の話題にしようか。ちなみにKOHKIくんがいま欲しい機材は? エフェクターでも竿でもアンプでもいいよ。
なんだろうな。……(長い沈黙の後)そうだなあ、KORGのオーヴァードライヴも欲しいし、あと(Gibsonの)コリーナのエクスプローラーが欲しいなあ。あとはクリーンと歪みがバランスよく出るギター。
なるほどね。だいたいどっちかはいいけど…ってなりやすいしね。
そうなんだよね。で、ルックスも自分の好みのものとなるとなかなか巡り逢えないよね。市販のモデルだとどっちかに偏ってしまうし、だからといって自分のコンポーネント・ギターみたいなものにも魅力を感じないし、難しいところだよね。
(トイレから戻ってきて)結構深い話になってますけど、正月に誰がこんなマニアックな話を読むんですか(笑)?
バカ、楽しみにしている人たちはたくさんいるんだよ!
てかさ、オレたちぐらいの連中がギターの話をしても、そんなに大差はないから(笑)。
爆笑
じゃ、お疲れ様でしたー(笑)!
そうだけどさ、それを言ったら終わりだって(笑)。
いや、けど、間違ってない(笑)。そんな身も蓋もないこと言うなら、オレもうやらないよ。
いやいや、すいません(笑)。話を戻しましょう。僕の使用頻度の高いエフェクターですね。
そうだよ!
結局、KLONのCENTAURです。シルバーのやつ。
シリアル・ナンバーは?
覚えてない。わりと最近のものです。
CENTAURはオレも持ってる、初期のやつでシリアル・ナンバーは3桁。
KOHKIくん、前に取材した時もその話をしていたよ(笑)。
自慢なんです(笑)。
爆笑
マークが小さいやつね。
そう。ライヴでは絶対に足元に置かないね。壊したくない。
基板コーティングされてるから大丈夫じゃない? でもCENTAURはグッと音が締まるんだよね。音域が狭まるというか、おいしいポイントが出てくるというか…。
お、詳しい。ゴッチンも使ってるの?
オレはゴールド。
余ってないすか?
余ってねえよ!
オレも貸してほしい。オレ、CENTAURのこと自体知らなかった(笑)。
あの良さはすぐにわからないっすよ。最初使ってもピンと来ないかもしれない。でも3ヵ月くらい使っているうちに、じわじわ分かってくる。
オレはクリーンの時はかけっぱだよ。レスポールでマイクロ・アンプ(MXR MICRO AMP)通して、CENTAURとふたつブーストをかけてる。で、マイクロ・アンプで音量を上げて、CENTAURで音質を微調整する感じ。
へえ。
で、レスポールが音が太いから、空間系のエフェクトのりをよくさせるために細くさせるっていうのもある。
ゴッチンがいちばん"らしい"こと言ってんじゃん(笑)。
結局、そうなんだよ(笑)。
ではゴッチンくんがいまいちばん気に入ってる電源ケーブルは(笑)?
それはこだわってない(笑)。
CENTAURを使うのは、ちょっとギタリストにとってのステータスみたいなところもあるよね。
そうだね。10年前ぐらいにすごい流行ったんだよね。えー、マサはあとは何かある?
あとはSweet Honey Overdriveですか(MAD PROFESSORのSweet Honey Overdrive)。あれも最高ですね。
いいね。じゃあ、さっきKOHKIくんにも訊いたんだけど、最近気になっている、あるいは欲しいと思っている機材は?
オレはKENZIくんが持っているラックのレクチ。あれは欲しい。かっこいいし。
KENZIくんは? CENTAUR(笑)?
そう(笑)。って、話がループしはじめてきたよ(笑)。オレはあとやっぱクラシック・ギターだね。
じゃあ次の質問です。作曲をギターでする人は?
ギターです。
ギターと鍵盤どっちも。
オレはギターと鼻歌です。
ふむ。では次。ギターのアレンジを考えるときは、どのようにやっていますか?
BRAHMANでは最初にトラックを作って、ヴォーカルは後から乗せることが多い。だからあんまりアレンジって発想はないかな。ヴォーカルありきだけど、バンドのサウンド自体も面白くしたいって気持ちはいつもあって。
KOHKIは天才過ぎるから、どうやってんのか、わかんないよ(笑)。
いやいや、天才なわけないじゃん。ミスばっかりだし。
「the only way」って曲があるじゃん。あの曲、むちゃくちゃかっこいいじゃん。ギターではじまる頭の部分とか、ギターの音じゃないみたいだもんね。むちゃくちゃ独創的。KOHKIは不器用なところもあるけれど、間違いなくKOHKIにしかできない音があるんだよね。普通に弦を弾いただけじゃ、あの音はでないんだよ。マジですごいと思う。
(思いっきり照れて)そんなことないって! オレは本当はちゃんと理論とかわかって弾きたいし、そんな自信もないよ。右手の使い方とかよくわかんないし。
でも本当にあの独特のリズム感は他の人には真似できないね。
真似してみたけど、無理だった。
いや、オレはもっとちゃんとやりたいんですって。
いいじゃん、KOHKIにしかできないプレイがあるんだから。
いろいろできるうえで、あれもできるならいいんだけどさ。もっとちゃんと弾きたいと思ってる。
でもKOHKI、もう無理だと思うよ(笑)。
爆笑
30歳超えたらもうそろそろ厳しいって。
でもオレもそう思う(笑)。それはすごい考える。仮にあと5年かかってマスターしても、その時はもう40歳でしょ。それも微妙だなって。
ここまでやってきて、まだできてないんだから、もう無理だって(笑)。でもKOHKIの場合は、いまのままでいいんだよ、本当に。仮にKOHKIが50歳になってできるようになっても、なんか違うと思うよ。
らしくねえって(笑)。
そうそう(笑)。
いやー(笑)。
ではKENZIくんはギターのアレンジを考えるときは、どのようにやっている?
オレらはGarageBandを使ってるんだけど、メンバー同士で同じファイルを共有していて、録っては考えて、録っては考えて……みたいな流れだね。ギター・ソロを作るなら、そこをGarageBandでループさせて、できるまでやり続ける。
メロディはその段階であるの?
大体の場合あるね。
あるんだ。
歌がありきで、ベースとギターをどんどん変えていく感じ。それをウェブで3人で同時進行でおこなっていく。
へえ。ハイテクだな。
ハイテクではないけど(笑)、昔に比べたらだいぶやり方が変わったね。
毎週リハをやってるんですか?
そうだね。週に2回とか3回とか。サポートのチャーベくん(松田岳二:CUBISMO GRAFICO / CUBISMO GRAFICO FIVE )とTA-1(Riddim Saunter)が忙しい人たちだから、なかなか定期にというわけにもいかないけれど。でもオレら、練習は好きっぽい。
昨日、某スタジオに行ったら、フロントの名簿にFBYって書いてあった(笑)。
そう、昨日もやってた。でも、マサもいたってことでしょ?
そうっす。昨日はFULLSCRATCHです。年末にUNITでライヴがあって。
FULLSCRATCHも長いことやってるよね。
ですね。その年末のライヴもがっちりチケットを売ろうや、みたいなものではなくて、仲間内で集って乾杯しようぜみたいなノリでして。
いや、でもそれがバンドをやっている醍醐味でもあるじゃない。仲がいいんだよね。
いやあ、ありがとうございます。でもオレもそう思います。
でもなんかこのメンバーでも何かやってみたいね。平日に小さいバーとか借りてさ。
いいっすね。
でもセッションみたいなのって、日本人は意外と恥ずかしがったりするからね。難しさもあるよね。
それ、わかる。なんか恥ずかしいよね。
そうそう。だからマーティン(Martin:OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDのヴォーカル、ヴァイオリン、アコースティック・ギターを担当)なんて、すごいよ。彼は両親とも楽器が演奏できて、子供の頃からホーム・パーティーとかで演奏したりするのに、慣れてるから、もうどんな場所でも物怖じしないで、ずっと演奏できるの。そういう環境というか、お国柄の違いもあるんだろうなって。
マーティンっていくつ?
まだ20代の後半だよ。
えー!
えー、ではそろそろ話を戻しますよ。例えばさっきKOHKIくんがBOSSのPS-2の音がBRAHMANの音を特徴づけるひとつの要素になっているって言ってたけど、そのようにギターのアレンジをするときに、エフェクターなどに影響されることはある?
そのPS-2に関してはBRAHMANの初代ギタリスト(DAISUKE)が使っていたものをオレが受け継いだだけだから。
たしかにあの人が特徴づけたんだよね。あんな若い頃にあんなギターを弾いてたんだから、すごいよね。
うん。オレもすごい尊敬している。
そうだったんだ。
その後、3人になってから、サポートでKENZIもBRAHMANで弾いたことあったよね。
あったよ。そのことは、今でもオレの中ではすごく嬉しいというか、自慢です。昔、ちょうどオレがスキャフルに参加できるっていう頃に、BRAHMANっていうかっこいいバンドがいるって聞いて、一緒にやるバンドを探さなきゃと思って、ひとりでテープを持って観にいったことがあったんだけど、その時の客は5人しかいなかった。でもライヴは本当にかっこよかった。ある意味、今とそんなにかわらない。びっくりしたね。
オレはスキャフルもBRAHMANもデモテープ持ってるな。スキャフルなんて、むちゃくちゃかっこよかった。なんで日本にこんなバンドがいるんだって驚いた。てか、いまだにあの衝撃は忘れないね。
ヌンチャクもかっこよかったじゃない。音もよかったけど、ストリートのやんちゃな連中がやってるみたいな、ある種のカリスマ性があったよ。
GARLICBOYSとヌンチャクは好きだったですね。怖いし(笑)。
あの頃、チケット買ったり、頼んだりして、いちばん観に行ってたのは、ヌンチャクとハイスタだったと思う。
マジで?
とにかくライヴが面白かったから。本当によく足を運んでた。基本、バンドの解散ライヴって観にいかないんだけど、ヌンチャクはさすがに観にいったもん。何か起こるんじゃないかって、そう期待せせるバンドだったんだよね。
ヌンチャクが解散したのはゴッチンがいくつの時?
21歳。
すげえ。
ハイスタとやってたのが、高校生の頃だもんなあ。
ふえー。
奇跡みたいな時代だった。
でもあの時代みたいな感じって、いまはないよね。
自分たちでさ、何かやろうって意気込みがなくなってきたんじゃない。……やばい、話題がおっさんノリになってきた(笑)
 


(全員だいぶ酩酊してきて時間軸、および事実関係が不明瞭な話題が続く)

……もういいか。
いや、せっかくなんで質問を最後までやりましょうよ。
そうだよ、せっかく考えてきてくれたんでしょ。
ありがとう(と言いながら、質問用紙をめくる)。
マジで、その1枚だけじゃないの。いったいあと何枚あるの(笑)?
まだ倍以上ある。
だはははは、ゴッチンは真面目!
マジですか(笑)。
じゃあ、ここからは一問一答形式でやろう。ツッコミ入れずにね。では、ギター・アレンジをするときはエフェクターありきで考えることがありますか?
する。いつもせめぎ合い。
あるある。
あります。
はい。ギター・アレンジはライヴを想定して作るのか、それともレコーディングとライヴは別のものと考えてアレンジする?
the HIATUSに限っては、まず音、作品、ライヴって順番ですね。なので、まず楽曲があり、それをどう演奏していくか、というような流れですね。
オレの場合は、まずライヴ。ギターを一本以上いれたくない。
他のメンバーがこうくるだろうというのをいろいろイメージしたうえで、自分がこうやったらかっこいいだろうって考えていく。もちろんライヴは想定するね。ライヴで表現できないことは基本考えないかな。
自分のギター・サウンドのカギを握るものは何?
西成です。
忠章くんの(福田"TDC"忠章)リズム。
気分。
爆笑
レコーディング時にギター・サウンドを作るにあたって気を付けていることは?
自分がおいしくなるように、と思ってます(笑)。
時間をかけないようにしています。
ライヴで演奏できるものであること。あと奇をてらっていても、きちんとグルーヴがあること。
レコーディング時にプレイ面で気を付けていることは?
丁寧過ぎず、ラフ過ぎず。
……できることしかできないな(笑)。
じゃあ、ライヴの場合はどう? どのようなことを意識しているの?
会場によって音の鳴りって全然違うじゃん。ギター本体から出ていることは間違いないのだけど、今日は最高、昨日はイマイチとかあるでしょ。電圧がどうだとか、アンプの調子がどうだとか、そんなレベルよりももっと大きな何かがあってさ。……それってどうしたらいいんでしょうかね?
爆笑
KOHKI、言ってることが狂ってるよ(笑)。
いやいや、真面目に言ってるんだって(笑)。同じ条件で同じことやっても、結果として全然違うことがあるでしょ? これってもう機材云々のレベルじゃないじゃん。みんなはその場合の対応ってどうしているの?
PAさんと相談(笑)。
モニターに返してもらうってこと? でもオレはモニター使わないからなあ。
へー、そんなんや! でもいまKOHKIくんが言ってることって、ある意味、永遠の課題みたいなもので。現状では、そうした事態もあるってことを想定して、経験値で乗り切っていくしかないんじゃないかなあ。
難しいけれど、適応するしかないんじゃない。
開き直るしかないのか。みんなはその辺のモチベーションはどのようにコントロールしてるの?
それに関して言えば、オレは物足りない気持ちを抱えながらやってる。オレなんてもともと歪みが多い畑の出身だけど、いまは歪みを限りなく減らしているのね。外に出る音は必然的に潰れて歪んで聞こえるから、ステージ上では外に出る音を想定して、いつも歪みが足りない、弾きにくいって思いながら弾いているね。
なるほどね。
お客さんにちゃんと音階が聴こえるかとかを考えながら、歪みは極力減らすね。そういうことは気にしている。
そうなんだあ。オレの場合だけかもしれないけれど、やっぱり会場によってすごくムラがあるんだよなあ。
それはオレもあるよ。
ステージの構造とかもあるからね。床が空洞かそうじゃないかでも全然変わってくるだろうし。
ゴッチンは物足りなさを感じながらって言ってたけど、オレは基本、自分の気持ちいいようにしかしないからなあ。
オレは真逆。まあ、みんなみたいに自分のバンドでなくサポート・ギタリストだから。
オレはたぶん自分の気持ちも上がらないと、つまらなさそうに弾いてしまう(笑)。
それはわかるよ。だからオレは違う部分で上がるポイントを見つけるようにしている。
大人になりやがって(笑)!
はははは!
でも今回こういう場を用意してもらったからみんなでギターの話をしたけど、普段はなかなかする機会がないから楽しいね。
たしかに、オレもはじめて。
ドラムとベースのみんなはよくやってるんだよね(笑)。
ベースの飲み会は100人集まるらしいですもんね(笑)
ドラムもそうだよ(笑)。
ドラマーの人たちの結束力はすごいよ。でもギターはないんだよね。
ないねえ。
で、この鼎談だけど、周りのギタリストの人たちにマジで読まれたくない(笑)。
爆笑
恥ずかしいことかなり喋ってると思う(笑)。
なんか実家に帰りたくなってきた(笑)。
これ、『すべてのギタリストのみなさん、すいません!』みたいなタイトルにしてもらっていいですか(笑)。
爆笑
3人のギタリストから全員サイン入り色紙と使用済みギター・ピックのセットを3名様にプレゼント!
今回の鼎談に参加してくれたKENZI MASUBUCHI(FRONTIER BACKYARD)、KOHKI(BRAHMAN)、masasucks(the HIATUS / FULLSCRATCH)3人の全員サイン入り色紙と使用済みギター・ピックのセットを抽選で3名様にプレゼント! ご希望の方は下記のリンクから・住所・お名前・年齢・電話番号・この記事やNew Audiogram全体についての感想を記入の上、メールをお送りください。
締め切り:2011年1月30日

ご応募はコチラから

注)応募時にNew Audiogramのメールニュース登録をしているメールアドレスでお申し込みください。登録されていないメールアドレスで応募されますと、自動的にメールニュースに登録されますのでご了承ください。登録がまだの方は、この機会にメールニュースに登録(無料)し、ご応募ください。当選者の発表は賞品の発送を持って代えさせていただきます。