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6月10日、渋谷O-EASTにて開催が決定した"New Audiogram ver.4.1"。HiGEとOGRE YOU ASSHOLEという、すでに何度かの共演を経た2バンドが再び出会うこのイヴェントに先駆け、須藤寿と出戸学によるフロントマン対談を実施した。
リラックスしたふたりの会話からは意外な新事実なども飛び出して、2バンドの関係性はまた違った方向に……!? そんな対談の様子を本編、番外編の2部構成でお届けします!!

Interview & Text : Ayumi Tsuchizawa
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
NATV : Special Talk Session コメント・ムーヴィー
Information
New Audiogram ver.4.1への意気込みを
須藤さん、出戸さんに語っていただきました!!
New Audiogram ver.4.1

DATE : 2011.6.10 (fri)
VENUE : Shibuya O-EAST, Tokyo
ACTs : HiGE / OGRE YOU ASSHOLE
OPENING ACT : Predawn (Band Set)
OPEN : 18:00 / START : 19:00
TICKET : 前売り : 3,990yen (tax in) / 当日 : 4,500yen (tax in)
※別途ドリンク代500円を頂戴します。
New Audiogram STOREにてチケット先行発売中!!

※4月9日(土)10時から各プレイガイドにて一般発売もスタート!!
チケットぴあ 0570-02-9999 (P コード:134-239)
ローソンチケット 0570-08-4006 (L コード:78175)
e+ http://eplus.jp/

New Audiogram ver.4.1 特設ページ

<須藤寿 (HiGE) × 出戸学 (OGRE YOU ASSHOLE) Special Talk Session>

■本編 : お互いの出会い、またその活動や音楽性についてじっくり語っていただいた濃厚対談!
■番外編 : 本編取材終了後、ふたりのパーソナルな側面に切り込んだ酔いどれ対談!
 
<本編>
まずは2バンドの出会いから伺いたいのですが。
俺が覚えてるのは、OGRE YOU ASSHOLE(以下、オウガ)のマネージャーをやってた女の子と俺がたまたま知り合いで、オウガが最初にCDを出したときにその彼女から「聴いて」って渡されたの。その後、大阪の"RUSH BALL 09"ってイヴェントに2バンドとも出てて、もちろんそのときにはオウガのことを知ってたからメンバーみんなで観てたのね。で、こういうことって珍しいんだけど、全員があのバンドはいいって意見で一致したっていうことがあって、そこから俺たちのほうからアプローチしていったんです。
出戸さんは、そのときはHiGEはご存知でしたか?
僕はそのもっと前に名古屋のHUCK FINNっていうライヴ・ハウスでやってたHiGEを観てるんです。HiGEがまだメジャー・デビューする前だと思うんですけど。
あれ観てたの!? それ初めて聞いた!
そうなんです(笑)。で、いつもはそんなことしないんですけど、ライヴ観てその場でHiGEのCD買って帰りました。
そうだったんだ! それ、運命的だよ。俺たちその前の日に新宿LOFTのオールナイトのイヴェントに出てたのよ。で、次の日が名古屋の夜のライヴだったから車で移動しないといけなかったんだけど、俺たち誰も寝てないじゃん。そしたら偶然客として観てた、後にオウガのマネージャーになるその女の子とライヴ終わった後に話してたら、「私、名古屋まで運転します」って言ってくれて、ほんとに運転して連れて行ってくれたの。で、そのライヴを出戸は観に来てくれてて、その後、その女の子がオウガのマネージャーになったんでしょ? 運命だよ!
そうですね(笑)。
繋がってますね! その後再会するのはいつなんですか?
じつは、その"RUSH BALL 09"の前に、"SUMMER SONIC 09"にTHE FLAMING LIPSを観に行ったときに、同じ会場で須藤さんを見つけたんですよ。その数日後に今回みたいな対談の企画がFM802の番組(『Pop'n' Nuggets』)で決まってたんで、まだ挨拶したことがなかったから、「今度の対談よろしくお願いします」って話しかけに行ったんですよ。そしたらいきなり、「THE FLAMING LIPSすごい良かったよね!」って抱きつかれたんです。
(爆笑)
それ、初対面ですよ(笑)。それで、「もう、THE FLAMING LIPS好きっていうだけで友達だから」とか言われて(笑)。俺としてはもっとフォーマルな形で挨拶しに行ったんだけど、いきなりハグされて。
その話を802の対談のときに聞いたんだけど、マジで覚えてないの。でもそう言われれば確かに、うっすらと、誰かとハグしたときに周りにいたお客さんに取り囲まれたような気がするなと思って、それが出戸だったんだ!って後で思ったけど。あのライヴすごい良かったよね!
良かったですね~(笑)。
じゃあ感動は共有できたということで(笑)。
はい(笑)。
で、去年、HiGEが自主イヴェントにオウガを誘ったんですね。
そう。4~6月の3ヶ月連続対バン企画(赤坂ブリッツ)をやったときに、オウガには5月に出てもらって。その後に1回岐阜(岐阜CLUB ROOTS)でも一緒にやったよね。確か、俺たちがアンコールやったらいきなり停電になったんだよ。
フィリポさんたちが歌う曲で(笑)。
フィリポとコテイスイが歌う曲があって、それを歌いはじめた瞬間に停電になったんだよね。それが2回も。ドリフみたいだった(笑)。
奇跡的だった(笑)。なんかの演出かと思いました。
(笑)。そのイヴェントもHiGEがオウガを呼んだんですか?
せっかく岐阜でやるんだったら、長野にオウガってすごいいいバンドがいるからそのバンドを呼びたいって俺がわがまま言って呼んだの。
そう、須藤さんから急に電話かかってきて。そのときユニクロにいてレジでお金払ってたら須藤さんから電話がかかってきて、店員さんと須藤さん、どっちと話したらいいかわからなくなって(笑)。
 
自分たちで連絡とって決めちゃうんですね。
びっくりしましたよ、こっちは。これまでは、HiGEくらい長くやってるバンドのメンバーから直接電話かかってきたことはないです。
俺たち今でもそういう感じだよ?
ちゃんとマネージャーさんがいるじゃないですか(笑)。
でも俺たちずっとそういう感じで頼んでるよ。ものすごい無理難題とか言って、「友達じゃん!」って頼むっていう。そういうときって難しいことはいらなくて、俺たちが好きかそうじゃないかなんだよ。俺、何回でも言うけど、ほんとにOGRE YOU ASSHOLEが好きなんだもん。踊れるんだけど、ダンス・ミュージックっていうんじゃなくて、4ビートとか8ビートの使い分け方がバンド然としてて。こんなにうまく表現できるんだって思っちゃうんだよね。
じゃあ、出戸さんからHiGEの魅力も伺いましょうか。
HiGEって、バンドとしてきっちりしてないんですよ(笑)。今の日本のバンドってわりときっちりしたバンドが多いと思ってて、それはそれでかっこいいんだけど、それだけで終わっちゃう。だけど、HiGEのライヴを観てると、この後なんか起こるんじゃないかっていう感覚がつねにあるんですよ。なんかどっかはみ出す瞬間があるんじゃないかとか、観てていつもワクワクする感覚は、ほかにあんまりないんです。
うん、そういうの欲しいよね。今のバンドはみんなすごく上手だし、テクニックは表現のうえではとっても大切なことだと思うんだけど、上手ってことだけで終わっちゃうことが多くて。でも、僕はいびつなものが好きなんだよね。なんか足りないとか過剰とかっていうものが。そして、そのいびつさみたいなのはオウガにも感じる。俺、オウガのアー写を見るといつもちょっと笑っちゃうの(笑)。
(爆笑)
もっとやろうよ!って思う(笑)。俺、オウガのことプロデュースできると思うもん! こうしたほうがいいよ、とかって言いたくなっちゃう。その足りなさが良さなんだよね。それはほんとにいちファンとして、そういう部分も含めてすごく好き。
好きだからこそ言いたくなっちゃうんですね。
そうなんだよね。でも、その足りなさみたいなことがすごく大事と思う。例えば昔で言うと、ユニコーンとかX(Japan)、(忌野)清志郎さんとかがテレビに出てるのを見るとハラハラしちゃうんです。大丈夫かな? なんか悪いことしないかな?って。そういうハラハラドキドキする感覚を与えてくれる人たちが僕にとってのバンドマンなんだよね。今そのハラハラ感を孕んでいるのは、自分でも自覚があるんだけど、僕たちだし、オウガだと思う。
2度も停電起こすとか。
うん、自分たちとしてはすごく真剣にやってるんだけどね(笑)。真剣にやっててもどうしてもなんか足りないっていう感じ。俺はだから、バンドってドラムが命だと思ってるから、ドラムに対してはすごく怒るよ。
 
そうなんですね。
そう。でも、彼らがいるからこそバンドやれてるとも思う。
オウガは、メンバーの関係性はどんな感じですか?
ベースのノリ(平出規人)は抜群に人間性が良くて。ベース下手なんだけど、そいつがいないとバンドできないっていう感じはあります。
そういうやつが必要なんだよ。
「このフレーズ弾いて」って言ってもなかなかできなくて、それだけで半日終わっちゃう感じなんだけど、普段はすごいいいやつ。でもそれでいいっていうか。バンドって、ただのミュージシャンの集まりじゃなくて、家族みたいになる瞬間があるんですよ。たまたま集まって今一緒にやってる4人だからこその、なんかぐちゃっとしたものがあるんですよね。プロ・ミュージシャンを集めれば、やりたいことはガチッとできるかもしんないけど、そこには汚れがないと思うし、汚れがないとリアリティが感じられないと思う。偶然集まった4人が、ぶつかったりもしながら自分たちのできる範囲のなかでどうにかやるっていうことがいいんだろうなって俺は思うんです。
うん、それってわかる。俺たちもそうだしさ。俺の場合は特にドラマーが好きだからこそ怒っちゃうんだよね。だって、俺たちのバンド2人もドラムいるのに、こないだのアルバム(『サンシャイン』)なんてさらに3人の人にドラム叩いてもらったからね。それくらい、つねにいろんなドラマーとやりたいと思ってて。でも、そうやって新しいドラマーとやるときも、フィリポとかコテイスイを呼ぶの。で、その新しいドラマーがやってるのを見て嫉妬してほしいんだよね。「俺、この人たちと一緒にやって楽しいけど?」みたいな(笑)。でもそうすることによって気づいてほしいんだよね、俺がドラムが好きだってことを。
(爆笑)
俺らのバンドは、ドラムの勝浦さんとベースのノリがよくわかんない会話をしてることが多いですね。例えば、「すごい大きい熊がのしのし歩いてる感じ」とか、「2000万円取られた人の気持ちでやって」とか(笑)。クリックに合わせるんじゃなくて、リズムに関して気持ちの表現は、他の人が聞いても絶対わからないような言葉で話してます(笑)。リズムってそれくらい、一番繊細なことだと思うんですよ。
(笑)。そんな細かなニュアンスで伝えるんですね。
そう。他の人にはわからないような言葉ですけど、リズムのイメージは共有してますね。
そういう共有は大切だよね。
バンドそれぞれの共通言語があるんですね。
一番びっくりしたのは、こないだ俺だけ途中でスタジオに行ったときに、ベースのノリとドラムの勝浦さんが話してるのを聞いてたら、ベースのノリが足を開いて弾いてたらしくて、勝浦さんが「とりあえず足閉じて。それで腰を屈めて。もっと悲しい形でやって」って言ってて。それ、リズムと関係あるのかな?って思いつつ2人を見てると、勝浦さんがノリに、「そうやって形から入んないと気持ちは動かないから」とか言ってて。俺は相当笑いましたけどね(笑)。
(笑)。その音のことで言うと、HiGEとオウガというふたつのバンドを形容するときに“サイケデリック”だったり“ドリーミー”だったり、同じ言葉が使われることが多いなと思っていて。ご自分たちでは、似てるところがあるとすればどういうところだと思いますか?
ライヴの前後不覚感かなって思う。時間の軸がよくわかんなくなるというか、僕たちのライヴは時間が早く感じられるかもしれないし、オウガは遅く感じられるかもしれない。その不覚になる感じが似てると思うんだ。よく思い出すのは、子どもの頃浜辺でザザーザザーって波が寄せて返す様子を見てるうちに、進んでるのか後ろに下がってるのがわからなくなる感じがしてたんだけど、そんな感覚に近いのかな。そういう意味ではすごくシンパシーを感じてますね。
僕が思うのは、例えば、月もここから見ればすごくきれいだけど、近くで見てみるとボコボコといびつだったりするじゃないですか。それと同じで、2バンドとも、入口としてはドリーミーだったりサイケデリックだったりするんだけど、実際近づいてみるといびつっていう。その2つの面を持ってるのがおもしろいと思うんですよ。それはライヴにしても音楽にしても、人柄にしてもそうで。人柄とその人が作る音楽って似てて、おもしろい人が作る音楽はおもしろいんですよね。HiGEもほんとにおもしろいバンドだと思うし、須藤さん自身もすごいおもしろいですよね。
出戸はいいやつだな。今度、ほんとに俺を呼んでくれたらプロデュースするよ(笑)。
HiGE
2003年7月にミニ・アルバム『LOVE LOVE LOVE』をリリースしてデビュー。翌年早くもフジロックへ出演し、大きな歓声を集めた。2005年5月にアルバム『Thank you, Beatles』でメジャー・デビューを果たす。同年11月には早くもメジャー第2弾アルバム『I Love Rock n' Roll』をリリース。また、アルバムリリース・ツアーのファイナルの模様を収めたライヴ・アルバムを配信限定で、これまで3作発表している。2010年 3月には初のベスト・アルバム『TEQUILA! TEQUILA! the BEST』をリリース。また2010年、これまではプロデューサーとして関わっていた元EL-MALOのアイゴンこと會田茂一が正式にメンバーとして電撃加入し、土屋昌巳、奥田民生をサウンド・プロデューサーに迎えた傑作『サンシャイン』を発表するなど、大いに注目を集めた。また2011年の年始に1年間のライヴ・スケジュールを一気に発表するなど、今年もガンガンにシーンを盛り上げてくれそうだ!!
http://www.higerock.com/
http://www.myspace.com/higerock
OGRE YOU ASSHOLE
2001年結成。出戸学(Guitar & Vocal)、馬渕啓(Guitar)、平出規人(Bass)、勝浦隆嗣(Drums)による4人編成(もともとドラマ―であった西新太は病気療養中のため離脱中)。長野県在住。バンド名はModest MouseのEric Judyが当時のドラマー西の腕に悪戯書きした言葉から拝借している。2009年に「ピンホール」でメジャー・デビュー。USインディをはじめとする多様な洋楽からの影響を感じさせながらもどこか和のテイストを漂わせるその唯一無二のサウンドは、国内は勿論、海外のアーティストたちからも高い評価を得ている。2010年は9月に『浮かれている人』をリリースし、WOLF PARADEに帯同した海外ツアーも成功させ、先日はMGMTのオープニングアクトとしても登場し大いにオーディエンスを沸かせた。いま最も勢いにのる新世代のバンドの代表格!!
http://www.ogreyouasshole.com/
http://www.myspace.com/ogreyouassholemusic