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WASHED OUTが7月6日にリリースするデビュー・アルバム『Within and Without』が本当に素晴らしい。WASHED OUTはアメリカのジョージア州アトランタに住むErnest Greenによるソロ・プロジェクト。2009年にMexican Summerから送り出したデビューEP「Life Of Leisure」が耳の肥えたコアな音楽ファンたちの間で話題になり、(彼はまだたった2枚のEPしか世に送り出してないというのに)一躍チルウェイヴやグローファイと呼ばれる新たなシーンの旗手としてその存在を知られるようになった。シューゲイザー、エレクトロニカ、ディスコ、ヒップホップなど様々な音楽の要素をブレンドし、うっとりするほど美しく幻想的なサウンドスケープを描き出す彼のサウンドは、「Life Of Leisure」以降、ゆっくりと世界中にその中毒者たちを増殖させてきたわけだが、いよいよこのデビュー・・フル・アルバム『Within and Without』によってより大きな世界でその名を知らしめることになりそうだ。本作のプロデュースを手掛けたのはAnimal Collective、Deerhunter、M.I.A.など"時代の音"を作り出してきたBen Allen。まずはこの待望のニュー・アルバムに関して、Ernest Greenがインタヴューに応えてくれているのでご一読いただきたい。下にアルバムの予告編映像もあるので、こちらもぜひ! 最後になったが、WASHED OUTはすでに今年のフジロックへの出演も決まっている。野外で聴いたら絶対に気持ちいい音なので、こちらもぜひチェックしていただきたい!!

Text : Naohiro Kato
Within and Without / WASHED OUT
YRCG-90060 2,300yen (tax in)
2011.7.6 on sale
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  1. Eyes Be Closed
  2. Echoes
  3. Amor Fati
  4. Soft
  5. Far Away
  6. Before
  7. You And I
  8. Within And Without
  9. A Dedication
  10. Eyes Be Closed (Alex Version) ※Bonus Tracks For Japan
  11. Step Back ※Bonus Tracks For Japan
Washed Out 『Within and Without』 TRAILER VIDEO #1
 
Washed Out 『Within and Without』 TRAILER VIDEO #2
<WASHED OUT 『Within and Without』 Interview>
 
──ずっとジョージア州に住んでいるのですか? いまあなたの暮らしている場所はどんなところですか?
Ernest Greene:
ジョージア州にあるペリーっていう小さい街の出身なんだ。今は同じジョージア州のアトランタに住んでいる。本当に小さな家なんだけどスタジオもあるんだ。アトランタはアメリカのサウス・イースト・エリアの中では最も大きな街のひとつなんだ。
──最初に音楽を作りはじめたのはいつころですか? またそれはどんなものでしたか?
Ernest Greene:
もともとはロックをが好きだったんだ。その後、ヒップホップにハマって、それからエレクトロニック・ミュージックに出会った。いちばん最初は自分自身のために、自分だけで曲を書いていた。その当時はヒップホップからの影響が大きかったから、サンプリングをベースにした楽曲が多かったと思う。大半の曲はループのトラックばっかりだったな。
──その当時はどんな音楽に影響を受けていましたか?
Ernest Greene:
いちばん影響を受けたのはDJ SHADOW。彼の音楽は、僕の音作りに対するアプローチを大きく変えた。さっき話した通り、もともと僕はサンプリングをベースに曲を書いていたんだけど、お決まりのサウンドのヒップホップ・ミュージックを作るのにだんだん飽きてきていたんだ。もっと新しいサウンドを求めはじめていた時期だった。それで新しい音楽を聴くのと同時に、発見を求めて過去の音楽も聴くようになったんだ。とくに70年代や80年代のアンダーグラウンドのダンス・ミュージックには多くの発見があったね。同じ時期にインストゥルメンタル・ミュージックを作るのにも退屈しはじめていて、ヴォーカルを入れたポップ・ミュージックを意識した曲も作るようになっていたんだ。
──新しい音楽にせよ古い音楽にせよ、自分に刺激になるような音楽をどのようにして探していますか?
Ernest Greene:
時間があるときは、ブログをサーチしたり、オンラインで特別なレコード・ショップを探したりしている。新しい音楽や知られてない昔の音楽を探したりするのが本当に大好きなんだ。いつもいままでに聴いたことのないものを探してるよ。
──WASHED OUTと名乗り、音楽を作りはじめたのはいつ頃からですか? WASHED OUT として制作する音楽のコンセプト、方向性などがあれば教えてください。
Ernest Greene:
WASHED OUT っていう名前を使いはじめたのは2009年の初め頃かな。特に方向性とかは考えたことはない。なにしろいつも僕がひとりで曲をかいて音を作ってるからね。
──WASHED OUTというプロジェクト名には、どんな意味が込められているのですか?
 
Ernest Greene:
他の名前に比べて、ただその響が本当に気に入ったからそう決めたんだ。ただそれだけだよ(笑)。
──デビューEP『Life Of Leisure』のブレイクで、あなたの名前は世界中の耳の早い音楽ファンたちの間に知れ渡ることになりましたが、あの作品はあなたにとってどんな作品になりましたか?
Ernest Greene:
もともとは自分自身のために曲をレコーディングしてたんだ。当時、大学を卒業して実家に戻ったばかりだったんで、時間もあったから、いくつか曲をマイスペースにアップした。そしたら運良くオンラインのテイストメーカーの目に止まって、真剣な活動としてWASHED OUTをはじめてみないか、って言われたんだ。で、すぐに『Life Of Leisure』のリリースが決まった。リリースにあたっては、すごく興奮したよ。今までこんなにも誰かと自分の音楽をシェアした経験はなかったからね。だから、みなが曲をエンジョイしてくれて本当に嬉しかった。
──WASHED OUTのサウンドはシューゲイザー、コズミック・ディスコ、ヒップホップなどなど、非常に多くの音楽の影響を感じさせますが、なんといってもメロディが美しいと思います。ソングライティングにおいて、どのようなことを意識していますか?
Ernest Greene:
シューゲイザーをはじめとするインディ・ロックのテクスチャーとラフなクオリティは大好きだよ。またコズミック・ディスコのサウンドも本当に大好きだ。ヒップホップのビートも大好き。僕の場合、ソングライティングに関しては、何よりもムードや雰囲気を意識する。その上で、構成もちゃんとバランスが取れていないといけないし、的を得てないといけない。曲もそれに対して自然な流れをもってないといけないね。ソングライティングにおいて意識していることはそんな感じかな。
──見当違いかもしれませんが、Arthur Russellに近いセンスを感じました。Arthur Russellは好きですか?
Ernest Greene:
もちろんとても興味深いアーティストだよね。彼は多分ソングライティングのアプローチで、僕と似てる部分があるんじゃないかと感じることがあるよ。彼の作品は、曲に彼自身が出てきたような感じがするんだ。それって僕の曲作りの方法と似ているんだ。ちょっとした考えだけが頭にあって、ただ機材の前に座ってみる。すると曲が自然と流れ出す、みたいな感じ……。彼はもうこの世にいないし話したことがないから、実際のことはわからないけれど。
──まさに「Echoes」という曲もありますが、あなたの音楽にとって「Echo」は非常に重要な要素であると感じていますが、いかがでしょうか?
Ernest Greene:
リヴァーブ(エコー)は音楽の中にスペースと独特の雰囲気を作るためのツールだと思う。僕は、テクスチャーを持った曲を書くのが好きだから、リヴァーブ(エコー)で人の声がもっと霞んだようになって、それが独特の質感を産むんだよね。
──あなた自身は自分の音楽を快楽的な音楽だと思いますか? ディスコやハウス・ミュージック的な精神性には共通点を感じますか?
Ernest Greene:
シンプルな音楽は、楽しんだり、楽観視するための音楽だと思う。だから、そのレベルでいえば、僕の音楽は快楽的ではあると思うし、その意味で、ディスコやハウスとも何らかの繋がりがあると思うよ。
──クラブ・ミュージックからの影響について教えてください。
Ernest Greene:
コズミック・ディスコはすごく好きだよ。あのサウンドの感じが大好きなんだ。アナログ・シンセサイザーの質感とか、アルペジオの感じとか。それにコズミック・ディスコは伝統的なディスコに比べて、感情的な面や知的な面で、より多面的な魅力があるように聴こえる。まあ、あくまで僕の感じ方だけど。
──その他だと?
 
Ernest Greene:
繰り返しになるけど、DJ SHADOWとヒップホップは外せない。あとStones Throw Recordsにも大好きなアーティストが沢山いる。かっこいいビートを作るアーティストがたくさんいるよね。エレクトロカ系だと、Boards of Canadaは長年すっとファンだよ。DJ SHADOWもBoards of Canadaも、サウンドやソングライティングに対するインスピレーションになっているというよりも、彼らが自分たちのアルバムをどういう風に表現してるか、という部分に大きく惹かれる。作品全体でどのような流れを作っているのかとか。
──レイヴ・カルチャーからの影響はありますか?
Ernest Greene:
僕はクラブやレイヴへは行かない。ただ映画なんかでクラブやレイヴの映像をみたりして、そこからアイディアを得たりはするけどね。
──『Within And Without』というタイトルに込めた意味を教えてください。
Ernest Greene:
『Within And Without』というフレーズには深い意味があるんだよ。これは聖書の古い言葉だったと思うんだけれど、大まかに言うと、人の内面的世界と外界の関係についての言葉なんだ。僕はそこから非物質的で本質的な考えやアイディアを描写しようとしてるんだ。アートワークはこの『Within And Without』というフレーズをもっと深く掘り下げたもの。ジャケットは決してセクシャルでセンセーショナルなものを意味してるわけじゃない。これは、すごくパーソナルで親密でくつろげるような時間を表現した写真でいろいろなものの繋がりの親密さと神聖さについて主張しているんだ。
──ちなみにアルバム中であなたのいちばんのお気に入りの曲は?
Ernest Greene:
多分、アルバムの最後のトラック「A Dedication」かな。じつはこの曲をレコーディングする前に、すでにアルバムのレコーディングは終わっていたんだ。けど僕は、アルバムエンディングにどうも納得できなかったんだよ。で、マスタリングの予定の日の2、3日前に「A Dedication」をパパっとレコーディングしたんだ。この曲の歌詞にも、アルバムの中でのこの曲の配置にも、凄く満足している。間違いなくエピローグとなるべき曲だし、この曲を基にアルバムのストーリーは進んでいくんだ。
──"FREAKS MUSIC FESTIVAl '11"でのライヴも非常に素晴らしかったですが、今度はフジロックですね。最後に日本のファンにメッセージをお願いいたします。
Ernest Greene:
"FREAKS MUSIC FESTIVAl '11"はすごく楽しかった。フェスで働いていたクルーも、オーディエンスも最高だったし、あの旅は確実に今年のハイライトのひとつになるね。だからメンバーも僕もフジロックでまた日本に行くのが本当に楽しみなんだ。その時は『Within and Without』からの新しい曲をもっと演奏するから、楽しみにしていて欲しい。メッセージは、皆が元気でありますように。フジロックでまた日本にいけるのを心から楽しみにしてるよ。
WASHED OUT
チルウェイヴ(Chillwave)/グローファイ(Glo-Fi)の最高峰、米国ジョージア州のErnest Greeneによるソロ・プロジェクト。2009年 にMexican SummerからリリースされたデビューEP『Life Of Leisure』がピッチフォークをはじめとする海外の有力メディアで高く評価される。日本でも輸入盤が異例の大ヒットを記録した。この度、待望のデビュー・アルバム『Within and Without』を完成させ、7月6日に日本リリースとなる。本作はANIMAL COLLECTIVE、Deerhunter、M.I.A.、Gnarls Barkleyらのヒット作を手掛けてきた売れっ子、Ben Allenをプロデューサーに起用。世界にその名を知らせしめた『Life Of Leisure』のサウンドをさらに推し進めた傑作に仕上がった。5月に開催された"FREAKS MUSIC FESTIVAl '11"での素晴らしいパフォーマンスも記憶に新しいが、7月に再び来日し"FUJI ROCK FESTIVAL'11"で最新パフォーマンスを見せてくれることが決定している!!
WASHED OUT OFFICIAL WEBSITE
http://ernestgreene.blogspot.com/
WASHED OUT OFFICIAL MySpace
http://www.myspace.com/thebabeinthewoods