昨日は朝5時の就寝だったため、完全に寝不足のままレコーディングへ突入。
OHMスタジオはMIKE WATTに紹介してもらったスタジオ。
オーナーのチコは、なんでも対応してくるナイスガイ。このツアーで出会った一番いい人かも知れない。でもなぜか常に顔がキレている。でもいい人。
スタジオは倉庫群の中にあった。
機材はほぼ全てビンテージ。アナログテープレコーダー、ギター、アンプ、ドラム。
選んだアンプはトレイナー(トライナー?)というアンプ。スティーブ・アルビ二経由で直接取り寄せたという逸品。アルビ二好きとしては使うしかない。また曲によって変えてみたいと思う。
すでに日本で4曲ほどレコーディングしているので、今回のアメリカでは4曲ほど録る予定。アルバムは8,9曲くらいのボリュームになりそう。
アメリカの食べ物に飽きたのと、周りに食べるところが無いというので、山崎さんが料理を作ってくれることに。スタジオには使えるキッチンがなかったが、そこはさすがのチコ。オーブン付きのコンロを用意してくれた。もちろんキレた顔で。なんていい人。
そして俺たちがクリエイティブな制作をやっている隣で、山崎さんも創作活動。
ナポリタンスパゲッティとトマトサラダ、そしてコーンスープ。
いったん胃が日本に帰国しました。
グッジョブです、山崎さん。
オースティンからヒューストンへ移動。
今日はSXSWでもなんでもなく、昨日と同じイベンターの企画。昨日と同じバンドに会う。
あえて早めにヒューストンに着き、念願のロスコチャペルへ行く。ロスコは作品が世界最高額を付ける現代美術画家。絵を飾る空間そのものがアートになる体験型のロスコルームは世界でも千葉の佐倉、ロンドンとヒューストンの3箇所だけ。しかも場所はライブハウスのワンブロック先。もう行くしかない。かなり運命的だ。
チャペルは静かな住宅街の一角にあった。画家は精神を病んでチャペル完成前に自らこの世を去っている。
なかに展示されていた絵は、佐倉のそれよりもより沈みこむような深い色合いで、より巨大に迫り、四方八方から包まれる。その深さは尋常じゃなかった。
絵からのインスピレーションは今作っている作品のキーワードで、ロスコは最重要だったのでこのタイミングは運命的だ。本当に行けて良かったと思う。
ライブは夜の12時頃の出番。
2年前のマイクとのツアーでヒューストンに来たときに見てくれた人や、となりの町から来てくれた人がいて嬉しくなる。
ライブ後は、出演バンドのドラマー、アンドリューの家に泊まらせてもらう。途中で飯を買ってくれたり、寝袋を用意してくれたり、お世話になる。メチャクチャいいやつ。寝袋での就寝でなんだかいつも通りのツアーみたいになってきた。朝5時くらいまでワイワイやり。床につく。
明日はまたオースティンへ戻る。
いや、しかし、夜は死ぬほど笑った。