"コマネチ"といえば、日本人の私たちにとってはとても馴染みの深いギャグ。今回はそんな語感からすべてにおいてインパクトがあるバンドを紹介します!
ロンドンをベースに活動するCOMANECHIは、ヴォーカル&ドラムのジャパニーズ・ガールAkikoとギターのロンドン・ボーイSimonによる2ピース・パンク・バンド。ドラムを叩きつつ歌うAkikoはTHE BIG PINKのドラマーとしても活動する多忙なパンキッシュ・ガール。高速でバーストする「DEATH OF YOU」はまさに彼女にしか表現できないDIY・アート・パンクです!
CRIME OF LOVE / COMANECHI
DDCF-8006 2,300yen (tax in)
2009.12.2 on sale
ロンドンではKLAXONSやCRYSTAL CASTLESなどを輩出したMEROK RECORDSからリリースを続け、加えてPREというエッジの効いたハードコア・バンドでも活動。COMANECHIとして今夏にはYEAH YEAH YEAHSとのヨーロッパ・ツアーも成功を収め、THE BIG PINKではMUSEのサポート・アクトをつとめあげたばかりのAkiko嬢にメール・インタヴューを敢行しました!
New Audiogram :
Akikoは今ロンドンを本拠地として活動していますが、日本をではなく、そこを選んだ理由はなんですか?
AKIKO :
まずは日本を出た理由として、自分のやりたいことをやりたかったので家族にまったく干渉されない環境で自由になりたかった。だからほぼゼロからのスタート、ロンドンはたまたま。
New Audiogram :
渡英してから現在まで、どんな経緯でしたか?
AKIKO :
COMANECHIは私が曲作ってドラム、ギター、ベース、ヴォーカル、全部宅録で自分で録って色んなクラブにデモを送ったら、色んなプロモーターからオファーがかかってきたので、友達のSimonにギターを頼んで、ミニマムで私がドラムも歌もやってライヴしたのが始まり。
New Audiogram :
MEROK RECORDSのリリースが決まったのは?
AKIKO :
MEROKは2006年まだKLAXONSがまだブレイクする前、その時私もKLAXONSは目を付けていて、2枚目のシングルがMEROKで出ると知って、「このレーベルヤバイ!」って思って、COMANECHIのデモをMEROKに送った事が始まり。そのころはレーベルボスのMILO (THE BIG PINKのシンセサイザー) のことすら知らんかったけど、MILOからメールの返事でCOMANECHIのことは前から知ってて大好きや。って言ってくれて、COMANECHIとPREのライヴを毎回見に来てくれた、それからリリースが決まった。
New Audiogram :
THE BIG PINKに参加することになったのはどうして?
AKIKO :
それからMILOとはベストフレンドで、いつも一緒にパーティーとか他のバンドとか一緒に見に行っていて、MILOが「俺もバンド始めた」って、THE BIG PINKの最初のデモCDを私にくれて、私もすごい気に入ったの。ライヴしだした頃、THE BIG PINKはまだドラマーがいなく、周りからはドラマーが必要って言われていたみたいで、密かに私にドラムやって欲しかったのは何となく私も分かってたけど、私は自分からやってあげるってオファーはしなかった。だって、COMANECHIとPREですでに私めちゃめちゃ忙しかったし、MILOもそれを分かってたから…。でも、ある日ROBBY (THE BIG PINKのギター&ヴォーカル)から電話がかかって来て、ROBBYとは見ず知らずやってんけど、 「MILOの友達でTHE BIG PINKでバンド一緒にやってるROBBYやけど、MILOからアキコの電話番号もらった。今度ライヴがいくつかあって、もし良かったら今度のリハーサルに来て欲しい 」って言われて…。 「なんでMILOお前が自分で電話して頼んでこんねん? 」って思ったの覚えてる。大きな転機とかそういうの余り感じないし、自分で自分の人生を変えていってるとも感じないけど、自然に機会がきて自分が歩みたい道に進んでいってるかな。
New Audiogram :
今回のアルバムの自分たちなりのテーマは?
AKIKO :
恋愛。
New Audiogram :
今回のCOMANECHIのアルバムの制作にはどれくらいの期間がかかりましたか? レコーディング中のエピソードあれば教えてください。
AKIKO :
めちゃ時間かかった。レコーディング費用が全然なかったから、友達のスタジオで友達にレコーディングしてもらったけど、その友達はKLAXONSとかTHE BIG PINKとかちゃんと費用のでるレコーディングの仕事が絶えず、もちろん私らはいつも後回しになってたので、空いてる時間を見て数曲づつ録って私が続きをコンピューターでヴォーカルを宅録したり、ノイズやレイヤーを加えたりとか、ミキシングも数曲づつ終わらせて最終までたどり着いた。その過程が一番フラストレーションやった。でもその分満足度も大きいけど。
New Audiogram :
ブログをみていると最近はいつも世界中を飛び回っているようにみえるけど、オフは何していますか?
AKIKO :
尊敬するアーティストやミュージシャンのバイオグラフィーを読むのが好き。岡本太郎の『自分に毒を持て』やブルース・リーの『ジークンドーへの道』とか、おとぎ話より実話で歴史に偉績を残した人たちのことを読むのが好き。
New Audiogram :
COMANECHIの音楽を表すキーワードを教えてください。
AKIKO :
SEX・DEATH・LIFE・LOVE・HONESTY
New Audiogram :
2010年に向けて成し遂げたい目標を教えてください。
AKIKO :
次のアルバム作り、将来の音楽のシーンを腐らせないように。私にはその使命があるから。