New Audiogram : F-X リアルタイムブログ

Ken Yokoyama
[2008-05-10 20:38]

F-Xの1日目のトリを飾るKen Yokoyama率いるKEN BAND。彼らにとっては、脱退したギタリスト、コリン・ドイルに代わって、元KEMURIの南英紀が参加しての初野外イベントだ。
横山のMCによると、前回は室内で行われたこのイベントが、今回野外で開催されることとなったのはどうも彼の提案によるものとか……その真相はわからないけれど、間違いなく今日のイベントを一番楽しんでいるのは彼だろう。それは、少年のような無邪気さと熱い歌声、そしていつものようなゆるーい下ネタのMCからもひしひしと伝わってくる。
横山の掛け声と共に、抜群の疾走感で一気に駆け抜ける「Eight - Hour Drive」からスタート! 続いて「Jealous」の爆裂するリフで客席のテンションはあっという間に最高潮へ達し、コブシが一気に上がる。
シャウト気味に発せられる強い歌と高速ビートが一気に気持ちを持っていくタフなアッパーなナンバー「Why」、そして重いギターの唸りから爆裂するカオスに突入する「Running On The Winding Road」へと続いていく。
そして、HUSKING BEEの名曲「Walk」のカヴァーは、いつ聴いてもやはり特別に響く。それは、もちろん聴き手の思い入れもあるけれど、それ以上に彼らがこの曲に対して大きな敬意を払っているのが感じられるからだ。最後まで、本当にカラリと晴れた空のようなライヴだった。今日ほど、彼らのそんな持ち味がありがたく感じたことはないし、この日のトリにふさわしいバンドだったと思う。

Ken Yokoyama Set List
01. Eight - Hour Drive
02. Pressure
03. Believer
04. Raindrops Keep Falling On My Head
05. Summer Of '99
06. Ten Years From Now
07. I Love
08. Jealous
09. Ricky Punks
10. Ricky Punks II (The Lamepire Strikes Back)
11. Why
12. How Many More Times
13. Walk
14. Not Fooling Anyone
15. Running On The Winding Road

ELLEGARDEN
[2008-05-10 19:31]

つい先日、突然の活動休止を発表(Yahoo!ニュースでも流れたのにはビックリ)したばかりのELLEGARDEN。彼らのステージ前を、バンドTシャツを着たキッズたちが埋める。
その注目のステージは、「BBQ Riot Song」から始まり、「Fire Cracker」「Red Hot」と人気曲を高速で畳み掛けてくる。そして、ラスト2曲目「Salamander」の前には、「直接言われないとダメだろうから」という前置きをして、細美が「また絶対帰ってくるから」と、今日観客が一番聞きたかっただろう言葉を伝え、観客が輝くような笑顔を見せた。そして、ステージでは、鉄壁のリズム・セクションをバックに、ヴォーカル・細美が渾身の力を込めて歌う。これまで、そんな彼らの姿がどれほどの若者たちを奮い立たせてきたかと考えると、活動休止は本当に残念だ。でも、少なくともこのイベントで、この彼らのアクトを目にすることができたオーディエンスは本当に幸せを感じただろう。そう思わせてくれるような、突き抜けるような清々しさを感じるライヴだった。

ELLEGARDEN Set List
01. BBQ Riot Song
02. Space Sonic
03. モンスター
04. Fire Cracker
05. Mr Feather
06. 高架線
07. Supernova
08. ジダーバグ
09. Red Hot
10. Salamander
11. Make A Wish

MO'SOME TONEBENDER
[2008-05-10 18:27]

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初期のころの、騒ぐことも許されないような激しい緊張感漂うムードから考えれば、ここ数年は、観客とのやりとりや演奏する彼らの表情を見ても、ずいぶんと柔らかいものになった。それでもやはり、異常なまでの熱気が襲うMO’SOME TONEBENDERのライヴは、オーディエンスにとって特別な体験だと思う。彼らの楽曲は決して踊りやすいわけでもなく、ノリやすいわけでもない。でもやはり、コブシを突き上げ、身体を揺らさずにはいられないのだ。
ステージに姿を現したベース・武井は開口一番、「スゲェ天気だな」。その言葉の後、しょっぱなからヴォーカル・百々の絶唱が曇天の空を切り裂いた。そこからが怒濤のロックンロールの始まりだ。
彼らにはベースのフレーズを全面に押し出した曲やコーラスを全員で行う楽曲が多いが、それがへヴィな音の理由の一つかもしれない。そして、やはり個々の能力の高さもある。そういった要素を存分に発揮しながら、ほとんどMCを挟むことなく全8曲を駆け抜け、「これで終わり!」と一言言い放って袖に消えた。

MO'SOME TONEBENDER Set List
01. 未来は今(ハードVER.)
02. シンクロニシティ
03. L.O.V.E
04. SUMMERスカ
05. no way city
06. ダミアン
07. BIG-S
08. 冷たいコード

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dustbox
[2008-05-10 17:26]

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ポップさ、疾走感といった、メロディック・パンクのおいしい部分をギュッと詰め込んだ楽曲を聴かせてくれるdustbox。ライヴではどうしても激しさを重視してしまうものだけれど、勢いだけに頼らない彼らのパフォーマンスは見応えがある。パンク・キッズをダイヴさせながらも、彼らの楽曲の持つ柔らかさ、繊細さといった魅力を充分に表現しているからだ。
夕暮れに向かう時間に登場した彼らは、「Right Now」からライヴをスタート。そろそろ集中力が切れてきただろう客席(こんな状況だから当たり前かもしれないけど)にカツを入れるように「おまえらこんなもんじゃないだろ!」という彼らの叫びで、一気に観客が息を吹き返したように暴れ始める。なだれのように起こるダイヴをさらに煽るように、ラスト「Tomorrow」まで、dustbox流のパンク・アンセムを連発! これだから、彼らのライヴはたまらないのだ。

dustbox Set List
01. Right Now
02. Try My Luck
03. Not Over
04. Daisy
05. Bitter Sweet
06. Walls of Ice
07. Sun which never sets
08. Next Story
09. Tomorrow

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FINE LINES
[2008-05-10 16:44]

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ベースのテッキン脱退後は、アコースティック形式やサポート・メンバーを迎えてライヴ活動を展開しているFINE LINES。今日はBEEFの川田を迎え、バンド編成でのアクト。
相変わらず、少年のように透明な平林の歌声は健在で、繊細で情感豊かなメロディ、胸を締め付けるエモーショナルで彩り豊かな楽曲がその魅力をさらに引き立たせる。“エモ”というジャンルに括られる彼らだけれど、平林の歌、メロディは本当に心に残る。そして、野外に似合うアグレッシヴな楽曲あり、USロック風味の広がりのあるミディアム・チューンありと、そのサウンドの振り幅の広さも特筆すべきだろう。
MCでは、昨年、バンドが車による事故に見舞われた際、このF-Xの主催者が真っ先に駆けつけてくれたこと、そして彼のサポートのおかげでメンバーが助かったこと、それに対する感謝の言葉が述べられ、美しく、エモーショナルなスロー・ナンバー「Small Red Light」を披露した。
そんな真摯な姿勢がラストの「Blaze」まで一貫して貫かれた、じつに彼ららしいライヴだった。

FINE LINES Set List
01. Unbounded
02. I Don't Say The Words
03. 風鳴る夜
04. Spin Into Love
05. Small Red Light
06. Write To Me
07. Blaze

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WRONG SCALE
[2008-05-10 15:55]

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激しくもせつなくて、どこか端正さを持ったバンド。WRONG SCALEにはそんな印象がある。でも、こんな野外フェスでの彼らは、そのタイトルや歌詞が持つほの暗さをパワーにして弾けるような力強さを見せてくれる。音源では、次々と変化していく流麗なメロディに耳を奪われがちになる楽曲群も、ダイナミックさがみなぎっている。
今日のステージでもそんな彼らの持ち味が存分に発揮されていた。特に、「melt down」からの流れは、ともすれば難解に聴こえてしまいそうな複雑な構成を持った曲たちを、風通しのよい爽快な演奏で聴かせ、曲の完成度の高さを感じさせた。
この日のライヴを象徴するかのようなスケール感溢れるラスト曲「p.s moved out」まで7曲という曲数ながら、じつに聴き応えがあるパフォーマンスで、ライヴバンドとしての彼らの魅力を再発見させてくれるライヴを展開していた。

WRONG SCALE Set List
01. trace of grief
02. calling
03. ACT
04. melt down
05. G.F.S
06. Things as they are-Date3.12
07. p.s moved out

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monobright
[2008-05-10 15:06]

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続くmonobrightのライヴでは、メガネ、白ポロシャツという出で立ちからは予想もつかないエモーショナルなアクトが待っていた。1曲目「未完成ライオット」から、メンバーのテンションはすでに最高潮。激しく身体を動かしながら言葉を吐き出す、ジミヘンのように首の後ろでギターを弾いてみせるなど、観客を楽しませながら、つねにアグレッシヴかつパワフルなパフォ-マンスを展開し、イベントを牽引していく。
新曲「あの透明感と少年」も披露され、雨模様の会場とは対照的ともいえる、賑やかで明るいサウンドが響き渡った。
そしてライヴ後半、3曲を一気に演奏。骨太なベースラインが印象に残る「頭の中のSOS」で締めた彼ら。夏には再び福岡に戻ってくれることを約束してステージから去っていった。

monobright Set List
01. 未完成ライオット
02. 紅色ver2
03. あの透明感と少年
04. WARP
05. 学校
06. 頭の中のSOS

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COMEBACK MY DAUGHTERS
[2008-05-10 14:14]

続くCOMEBACK MY DAUGHTERS。ヴォーカル・高本和英の歌声と、その上に繊細に折り重なるコーラスとギター。カムバックの持ち味は、もちろん甘く美しいメロディだけれど、その魅力を引き出しているのは、歌とそれぞれの楽器が織り成す絶妙のバランス感だと思う。
ライヴでは、そこにさらにサイケデリックな浮遊感も加わり、なんともいえない温かく優しい空気が生まれる。最新作『BIRD'S TRADITION e.p.』からのキラー・チューン「Sissy Walk」のギターのメロディが聴こえてきた瞬間、雨に濡れた会場の温度が何度か上昇したように思ったのは私だけではないはず。本当に、彼らのサウンドの持つきらめきは、いつ、どんな時でも聴き手の心を、身体を温めてくれるのだ。
ラスト「RED DOG HUNCH」の途中、短いブレイクを挟んで、再び演奏がスタートしたときには会場の温度はさらに熱を帯び、彼らはそのパフォーマンスを終えた。

COMEBACK MY DAUGHTERS Set List
01. OH SMOKE SISTER
02. SISSY WALK
03. VICE&VICE
04. SPITTING KISSES
05. FWR
06. BITE ME
07. BOYS DON'T CRY
08. FULLY CLOSED AND NAKED
09. RED DOG HUNCH

キャプテンストライダム
[2008-05-10 13:23]

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パンク/ハードコア勢に続いて登場したのは、ひねくれポップを聴かせるキャプテンストライダム。リズムよく刻まれるコードにのって飛び跳ねる観客たち。曲を追うごとにそれは増えていって、会場全体が揺れる。彼らの曲には会場にいるすべての人を笑顔にするような大らかさを持ち合わせていて、観客ものびのびと自由な楽しみ方をしていた。
今日のメンバーは、赤と白を基調にした服装にしろ、演奏にしろ、バンドとしてのまとまりがすごくいい。もちろん観客との息もぴったりで、「マウンテン・ア・ゴーゴー・ツー」でのコール&レスポンスでの一体感には驚かされた。テレキャスに持ち替えたヴォーカル・永友によるニュー・アルバムの紹介の後、ミッド・チューン「愛の言葉」。ドラマチックなメロディにのせられた<また会いたいのに>という歌詞は、きっと観客の心にも届いただろう。

キャプテンストライダム Set List
01. キミトベ
02. ペケペケ
03. 人間ナニモノ!?
04. 肉屋の娘
05. マウンテン・ア・ゴーゴー
06. 愛の言葉

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RAZORS EDGE
[2008-05-10 12:36]

きっと今回のラインナップを見た誰もが思ったはず。“自分の好きなバンドばかりが出演する!”と。それぞれ独自の音楽性を持ったバンドばかりなのだけど、どこか共通する匂いのようなものを持ったアーティストが集まっているし、それがこの<F-X>の魅力だと思う。そんな中にあって、どこか異彩を放っているのが彼ら、RAZORS EDGEじゃないだろうか。
どこまでもエッジィでハードでファストでいて明るく爽快なメロディと、KENJIのハイトーン・ヴォーカル。それは、降り続く雨の中で聴いていてもやはり楽しく、刺激的な音楽だ。
猛烈に速く鋭いハードコア・サウンドを基本としつつも、バラエティ豊かな楽曲を、底抜けに明るい笑顔で歌い、演奏する彼らの姿に、合羽に身を包んだ観客の身も心も温まったはず。ラストは、KENJIが観客の上を(!)ステージから客席後ろまで移動するという荒技も飛び出して、最高にハッピーな彼らのライヴが終了した。

RAZORS EDGE Set List
01. CLOW IN THE DARK
02. MOST THRASH!!
03. UGLY KID
04. PUNKADELIC
05. DREAM TEAM
06. I LOVE VANS
07. RADIO "PUNK 007"
08. KICK START
09. DANCE MY DANCE
10. DO THE SPIN SOUL
11. EAT PASSION
12. THE CLOSE GAME
13. MOUNTAIN MOUNTAIN

オープニング・アクト UPLIFT SPICE
[2008-05-10 11:40]

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昨年は室内で開催され、野外では今回が初となるイベント<F-X>。そうそうたる顔触れが揃う中、そのトップを飾るのが、2005年2月に結成された4人組エモ・パンク・ロックバンド、UPLIFT SPICEだ。
本降りだった雨が小振りになった瞬間にライヴがスタート。冒頭から、紅一点、千織の華奢な身体から発せられるパワフルなヴォーカルが、パンキッシュなサウンドと相まって、会場を激しく揺さぶる。せつなくも、鮮やかな色彩が描かれた独特の歌詞がそこに色合いを加え、イベントのスタートに華を添えているようだ。
かと思えば、コケティッシュな歌声とは裏腹な(失礼)男気あふれる関西弁のMCで会場を沸かせるなど、幕開けを飾るにふさわしいパフォーマンスに、会場から温かい拍手が起こった。

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UPLIFT SPICE Set List
01. 射的
02. 鬼
03. カノジョ
04. hallelujah

オープンしました!
[2008-05-10 10:30]

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おはようございます。残念ながら今日は雨です…。
コチラはオープンしてお客さんも入り始めました。
さぁ、楽しい2日間が始まります!!

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これから会場に来る方は、雨対策、寒さ対策を万全に!