New Audiogram: オルタナティヴミュージック ウェブマガジン

来日アーティストに密着するコーナー『ヨーガク来日漫遊記』！

今回登場していただくのは、4月20日に通算7枚目のアルバム『Blood / Candy』をドロップしたUSオルタナ、パワーポップの最重要バンドのひとつ、THE POSIES（ザ・ポウジーズ）。珠玉のポップ・ソングに彩られたこの素晴らしき新作をひっさげて6月にファン待望の来日公演をおこなった彼らの日本滞在にがっちり密着！！

■2011.5.30 @ Tokyo

喉のために一足早く日本に着いたのはJonとDarius。なかなか入管・税関から出てこなくて心配したけど、ふたりとも無事笑顔で出てきてくれました！！

この日はホテルにチェックインして、居酒屋で軽くご飯。グリルの上で、魚介類をお母さんのように焼いてみんなによそってくれるJon。長時間のフライトで疲れているだろうに気遣いができる素敵なジェントルマンです。ご飯を早めに切り上げてホテルに送り届けて今日はおやすみなさい。

■2011.5.31 @ Tokyo

この日は、MattとKenが日本入りです。THE POSIESとして皆が集まるのはかなり久しぶりとのこと。と、いうのもJonはシアトル、Dariusはバンクーバー、Kenはパリ、Mattはパームスプリングスに住んでいるし、各自ソロや別プロジェクトで忙しいからなのです。Mattは疲れも見せず、フライト中に一冊本を読み終えたと嬉々として登場。一時間後にKenが到着し、一路渋谷のホテルへ。

チェックインを済ませ、スタッフとお刺身やお寿司がメインの居酒屋さんへ。日本食が大好きなメンバーは大喜び。

食事後、夜11時までやっている渋谷TOWER RECORDSに挨拶がてら、POPにサインをしに行こう！ということで皆で急いで行きました。着くと店員さんの粋な計らいで早速Blood/Candyが流れていました。POPにメンバー全員分のサインをして、記念撮影をして帰路に。明日は長い長い一日ですよ！

■2011.6.1 @ Tokyo　(Shibuya CLUB QUATTRO)

本日はプロモデーです。生放送で生演奏です。スタジオの関係上、Ken, Jon, そして最近ずっとコーラス隊に加わっているベースのMattの3人で渋谷から半蔵門に車を走らせます。演奏する曲はThistime Recordsの東日本大震災ベネフィット・コンピレーション・アルバム『Together We Are Not Alone』に提供した「Tomorrow We Are Not Alone」。公の場でこの曲を演奏するのは初めてなので、ラジオ局に向かう車中で練習。なんて豪華なのでしょう。さすがはヴェテラン、生演奏も、トークもそつなくこなし、最後にとてもかわいい陽子さんと記念撮影！！

pic by Kazumichi Kokei

Mattがどうしてもどうしてもどうしてもトンカツを食べたいというので、無理を言ってテイクアウトを頼み、クアトロに持ち込みメンバー全員お腹も満たしご満悦。リハも若干のトラブルに見舞われながらも無事に終え、ここから怒濤のプロモです。CSの収録から、Web、紙媒体等系4本こなしました。みんなに挨拶をしたり、テキーラショットを喰らったりしているうちにあっという間に本番！ Oceanlaneがあたためてくれたフロアもいい具合にぎゅうぎゅうです。毎回ローカルの女性ゲストシンガーを迎えてプレイする"Licenses to Hide"、東京ではCarolineちゃんが素敵なコーラスを披露してくれました。6ヵ月振りにメンバーが集ったとはとても思えないライブ。20年以上のキャリアのあるバンドは貫禄が違います。あの場にいた人しか分からないエネルギーが会場を満たしていました。アンコールの一曲目にはKenの今回の東日本大震災に対する心を揺さぶるスピーチの後、「Tomorrow We Are Not Alone」。最後に、「音楽は人を楽しませるだけではなく、人を癒す力があると信じたい」と言っていたのが印象的でした。ライヴ終了後は感極まって号泣していたスタッフたちにメンバー一同びっくりしていましたが、すごく嬉しかったんだと思います。打ち上げも割と早めに切り上げ、ビッグデイは無事に幕を閉じました。

■2011.6.2 @ Tokyo　(Shinjuku TOWER RECORDS)

本日も夜のTower Records新宿でのインストア・ライヴまでぎっちりプロモです。一本目からブランチインタビュー。時間も押していたため、ホテルの和食レストランに無理を言って早めに作ってもらいました。Kenはアメリカ人が大抵大嫌いな納豆がどうしても食べたいとずっと言っていたのですが、ランチスペシャルにネギトロ納豆丼があることを告げると目がキラーンとなりましたね。Mattは天ぷら蕎麦定食をオーダー。この二人の嬉しそうな表情！

大急ぎで車に乗り込み、Ken, Jon, Mattの3人で天王洲でラジオの生放送に出演。本日の生演奏は、Blood/Candyから"Glitter Prize"。トークもテンポよく進みパーソナリティさんと記念撮影して、ポラロイドにサインをして終了！

この後の音楽誌3誌のインタヴューのため、渋谷へ。MattとDariusはここで別スタッフと原宿へ一路飛び出していきました。そしてやっぱりココしかない！ってことで明治神宮に（笑）色々なしきたりや所以を聞いて大興奮！

インタビュー組は最後のインタヴュー終了。連日のフリータイムほとんどゼロのスケジュールと時差ボケでKenは完全にバテて1時間程ミーティング・ルームの床に寝てました。MattとDariusも合流し、東京最後のライブ、新宿TOWER RECORDSへ。小さいステージに所狭しと立つメンバーがかわいらしかったです。7階フロアはファンの人、フライヤーを貰ってきてみた人、通りすがりの人で大変なことになっていました。音量を抑えめに、というハズのライヴでしたがかなりの爆音で演奏してしまい何度か苦情がきてしまいました、タワレコさんごめんなさい。でも、きてた人達全員とても楽しんでました。（もちろんメンバーも！）サイン会も長蛇の列が出来、今夜も大成功！ 労をねぎらうため、渋谷の鳥料理屋さんで軽く打ち上げ。疲れがマックスのメンバー（Matt以外）は早々とホテルへ。

■2011.6.3 @ Tokyo To Osaka　(Dig Me Out Art & Diner)

今日でMattとDariusとお別れ。KenとJonのみ大阪に行きます。ふたりをピックアップに行くと、「数十分前に戻ってきたんだよ～」と爽やかな笑顔の（この方常に笑顔です）Matt。どうやら夜明けまで飲み明かし、築地市場まで行ったらしいです。どこにそんな体力が残っていたのでしょうか……、MattとDariusに別れをつげ、今度はミラクル運転で品川駅へ。駅弁も大喜びで平らげ、のぞみであっという間に新大阪に到着！ 駅でピックアップして頂き、ホテルへチェックイン後、ホテルから数ブロック先にあるDig Me Out Art & Dinerにサウンドチェックと軽いリハへ。今回機材にキーボードがなかったのですが、Turntable Filmsののぞみちゃんに貸して頂きました。キーボードがないと出来ない曲が何曲かあったので、助かりました、ありがとう！

その後はKenが友達から教えてもらってどうしてもどうしても行きたいという屋外の立ち飲み居酒屋さん、「とよ」へ。Ken、Jon、そして大阪に土地勘が全くないスタッフがiPhone片手に心斎橋から京橋の旅に出ました。京橋までは地下鉄一本で辿り着いたものの、駅を出てからがさっぱり分かりません。フレンドリーな大阪の方々に道を聞くも玉砕。仕方なく、お店に直接電話をかけると、マスターと思われるおじちゃんがとっても親切に道案内をして下さいました。KenとJonはもう目がキラッキラしてました。着くと長蛇の列。でもここにきてしっぽを巻いて帰る訳には行きません。待っている間はメニューに何があるか、何を頼むか談義。30分近く経ってようやく席に通してもらいました。ロックスターなのに、完璧に地元の方々と同化して瓶ビール片手に海ぶどうやらぶつ切りの刺身に舌鼓を打っている姿、なかなかシュールな光景でした。少し英語の出来るマスターのおじちゃんに気に入られて、しばし談笑。何と、彼のおじさんはかつてTHE POSIESの地元シアトルで大工さんをしていたとのこと。今まで食べてきたものの中で郡を抜いて美味しかった、これに勝るものはしばらくは出ないだろうとまで言ってました。確かに何を頼んでも美味しかったです。おじさんと記念写真をパチリ後、大急ぎで心斎橋に戻ります。

開演ぎりぎりにセットリストを完成させ、満員のフロアへ。Kenは頑張ったジョークが通じなくてちょっとご不満でしたが（仕方ないよ、ここは日本だもの、難しいよね……）ライヴ自体は新旧取り混ぜたセットで、かなり変化球もありましたね。ラスト近くの「Solar Sister」では「ロック・ナンバーなんだからみんな立ってよ」とお客さんを盛り上げ、皆さん楽しそうでした。アンコールでは、Kenのスピーチの後、「Together We Are Not Alone」をプレイしました。会場には少年ナイフのなおこさんとりつこさんもいらしてて、久しぶりの再会を果たしていました。急遽サイン会も行い、ファンの方々ともきっちり交流を果たしました。打ち上げは豚肉を専門とする飲み屋さん。さっきたらふく食べたはずなのに、タンだの、ガツだの、ミノだの日本酒とともに進む進む。選り好みをせず何でも食べてくれるのは主催者側としてはとってもありがたいことです。新橋のおじさん状態になったKenとシラフのJonをホテルに送り届け今回のジャパンツアーは無事終了しました！

THE POSIES / Blood / Candy (Japan Deluxe Edition+7)
XQER-1028 2,200yen (tax in)
2011.4.20 on sale

　

THE POSIES OFFICIAL WEBSITE
THE POSIES OFFICIAL Myspace

来日アーティストに密着するコーナー"ヨーガク来日漫遊記"！ その第2回は本国アメリカはもとより、イギリスでも話題騒然のデュオ、GIRLSの素顔に迫ります！！

2010.1.15 @ Tokyo

今回の来日、ライヴを除くほとんどの時間を取材に費やしたChristopher OwensとJR WhiteからなるGIRLS。ホテルのスウィート・ルームに缶詰状態。最後の方になるとJRは疲れきって取材中、爆睡（笑）。体力が限界にきてたみたいです…。

取材中、2人が口にしていたもの"その1"。明治のチョコレート"Green Tea"。かなりハマったようで、インタヴュー中ずっと食べていました。優しい2人は取材中に雑誌の編集者やライターに「これ食べなよ」と勧めて、取材は和やかなムードの中進んでいったそうです。

取材中、2人が口にしていたもの"その2"。たらみの"いちごナタデココ ヨーグルトゼリー"。取材中にJRが一瞬いなくなったと思いきや、コンビニの袋をもってきた中身がコレ。Christopherの分も買ってきてくれ、2人で食べながら取材。そういえば今回、ご飯もまともに食べる時間がなかったのでお腹が空いていたのかも…。

前の写真で机の上に置いてある灰色のパッケージはJRのレトロなカメラ。撮影の際、カメラマンさんに自分のカメラをほめられてご満悦に。

これはクリストファー私物のiPod。今まではiPodを持っていなかったみたいなんですが、先日、妹からプレゼントされてから使用しているみたいです。ちなみに取材中、JRは自分のMacからレトロなサウンドの音楽をかけながら取材にのぞんでいたのだとか。

最後の取材が終わったあと、レーベル・スタッフからごほうびのプレゼント。疲れた顔に笑顔が戻っていました。

前の写真でChristopherが持っているのがこの2つ。左はPCにつなぐと音楽をDJ風にアレンジできるおもちゃ。右は叩くとドラムのそれぞれのパーツの音が鳴るドラムマシーンのおもちゃ。

来日最終日の夜ごはん。この日、JRは取材で疲れきってしまい、この時ホテルで爆睡中。Christopherと今回来日公演でプレイしたバックバンド、スタッフなど一堂に会してのお疲れ様会。Christopherは日本酒の熱燗を頼んでいましたが、とりあえず最初はビールで乾杯。

2010.1.16 @ Tokyo

帰国のためホテルを後にするメンバー。前に掲載しているレトロなカメラでこちら側を撮影するJRと笑顔で手を振るChristopher。この日も帰国の前に取材という過酷なスケジュールにも関わらず、2人は笑顔でこなしていました。次回は観光できるといいですね！

GIRLS / GIRLS
YRCG-90027 2,300yen (tax in)
2009.10.21 on sale