10年前。
初台doorsでとあるイベントがあった。
downyと54-71。
2つとも自分に大きな影響を与えてくれた大好きなバンド。
贅沢な夜でした。
その年downyは活動を休止。
LITEは井澤が加入しようやく今のメンバーになった頃だった。
それから10年。
downyがまさかの活動再開という嬉しいニュースが飛び込んで来てから半年。
今日ここにdownyとLITEが金沢の21世紀美術館で実現した。
それも2マン。
つまり、かつての54と同じ形で。
10年前、downyと54を見に行った自分のようなバンドマンが
今日見に来てたりするのかなぁ、なんて。
21世紀美術館の会場には巨大なスクリーン。
今まで見たスクリーンで一番大きい。
今回のツアー数カ所で映像を導入することになっている。
リハで実際に映像を映してみた。
映像が目の前に迫ってくるような印象を受ける。
映像に酔いそう笑。
お客さんは完全着席らしい。
”ライブ中立ち上がらないで下さい”という注意書きも。
downyの出番前はバンドの要望で無音でスタート。
ステージ袖で待機するdownyとLITEでうきゃうきゃ騒いでたところ、
ちょっと会場を空けてビックリ。
シーーン…
そーっと扉を閉める僕たち。
そんな異様に張りつめた雰囲気の中downyスタート。
音が、映像が、猿が、大画面に迫り来る。
そして聞きたかった昔の曲も10年間と同じ映像で!
曲を生で聴いて改めて、
ああ、この曲みたいなイメージにしたくてフレーズ考えたな、とか
このベースの感じを出したくて曲作ったなぁとか、
ライブを目の当たりにして改めて多大な影響を受けている事を実感する。
忘れそうになった昔掘り進めたある感性の井戸に新鮮な水が大量に流れ込んで、
乾ききった土に数年ぶりの水がしっとり深く染み込んでくる。そんな不思議な感じ。
これだよね、と妙に一人納得する。
LITEのライブが始まっても当然お客さんは座ったまま。
自由に見るというよりは、”立っちゃいけない”というしばりのある
ドSライブですが、お客さんが楽しんでくれていたら幸いです。
演奏はこのツアーからのリアレンジセット。
映像とのマッチングもあり、上々でした。
さて、ライブやる前からdownyのみなさんと打ち上げの話をしていたので笑、
打ち上げ相当楽しみでした。
金沢と言えば、わたしのお魚たちが親切にも切り身になって待っていてくれるのです!
downyのみなさんはストイックな音楽からは想像できないほど(失礼…)
めちゃくちゃ気さくで笑いが絶えない。
本当に楽しくて優しい人たち。
ノドグロの刺身や塩焼きに舌鼓を打ちながら、笑ったり、真剣な音楽の話をしたり、
夜は更けていった。
僕の場合はロビンさんと朝5時まで行きましたので、
更けるどころか明けてきた次第です。
次は北海道で。