Tera Melosと僕が初めてコンタクトをとったのは、MY SPACEというSNSからだった。
彼らの音は元々知っていた。Tera Melosはまだ日本に来たことがなかったけど、いつか誰かが呼ぶだろうし、それを見に行くだろうなと思っていた。
「日本にライブをしに来ないのか?」
どうしても彼らのライブを生で見たかったのだ。だから彼らへいちファンとして僕はメールを送った。彼らは日本にとても興味を持っていて、日本に行きたいと思ってくれていた。ただ、日本に行くチャンスを持ち合わせていなかっただけだった。
だから、僕らがチャンスを作ってあげたいと思った。
その為には渡航費を稼ぐための物販が必要だ。だから日本盤をリリースすることにした。
Parabolica Recordsはそういうレーベルだと思っている。
そういうわけで、僕らLITEとTera Melosは「Parabolica Jam '09」と題してツアーを回った。
それ以外の日本の地は彼らと共に僕だけ同行したのだが、初めて会った時から段々とお互いの心が通いあって、最後には冗談を飛ばして笑い合える仲になれる、といった「旅を通してお互いをわかりあう雰囲気」がとても僕は好きなのである。
だって仲良くならなきゃ、ギターのニックが上裸になって名古屋の通りを歩き回ったり、ベースのネイサンが臭い靴下を僕にかがせてきたり、ドラムのジョンが回転寿しで八段ぐらい皿を積み上げている光景を見る事はできないでしょ?
そんな変な人たちと今年はアメリカで会える事ができた。
僕らがアメリカ西海岸ツアーの最中、カルフォニアの首都サクラメントにて、久しぶりに彼らと再会する事ができた。それも僕らが最も尊敬し敬愛する人、Mike Wattと共に3バンドでアメリカでイベントをする事が出来たのだ。
それこそ、僕らが一つ一つ形にしてきたものが、大きくなって自分たちに戻って来た感覚になった。アメリカでTera Melosの出来立てほやほやの新作を僕は聞いた。それも彼らの機材車の中で。彼らは「新作が出来たんだ!聴いてくれ。」と言ってくれた。新作を聴くわくわく感の前に、彼らが僕らに新しい音楽が出来たのを聴いてほ欲しいと思ってくれたことだけで胸がいっぱいになった。内容もすげーカッコいい。この新作でまた日本に来たらドキモ抜く人いるんだろうな、とまで思った。
そしてそんなアメリカで行われたイベントが日本で実現することになった。
10/17 六本木SuperDeluxにてその3マンがまた行われるというのは僕の中でとても大きな意味を持っている。
また一つ形になったんだ。