2005年、僕は初めてフジロックフェスティバルに行った。
その頃まだ僕は大学通いで、音楽サークルに在籍していた。
それまで僕はフジロックというもの(むしろフェスティバルというもの全部)をあまり認識しておらず、漠然と行ってみたい願望だけがあった。
当然行き方もわからず、一日券を買って、前日到着のバスを予約して、宿は当時大学生で貧困生活を送っていたので、どこかで野宿するつもりだった。
越後湯沢に着いた時にはとてつもない豪雨だった。
とりあえずどこか雨宿りできるとこがあるか探すために、国道を歩いていると、一つのシャトルバスが止まった。
謎の男「どこにいくんだ?この大雨の中。」
僕 「フジロックに明日行くつもりです。」
謎の男「そんな雨の中歩いてたら風邪引くし、危ないからうちにきな。」
と、僕をシャトルバスに乗せてくれた。
そんな彼はペンションのオーナーだった。
そのペンションにあった浴場に入ってから、入り口付近にいると、彼はビールを持って来てくれて、ともに晩酌した。
オーナー「うちのカラオケルームで寝るといい。毛布もかしてあげるから。」と言ってくれた。
人の暖かさというものをとても感じたいい思い出だ。
新潟でフジロックを行うという事は、地域の人たちも一丸となって行われているフェスティバルだと思う。
そんなフェスティバルに僕らは2007年ルーキーで出演し、ついに今年はレッドマーキーというステージに出れることになった。僕の中でフジは共に歩く歴史だと思ってます。
というわけで、もう明後日には久しぶりに苗場の地に戻る事になる。
着いたらただいまと言おう。