昨日、ライブを終えたあと力つきてベッドで泥のように2時間爆睡しました。
たぶん、なんか色々出し切ったんでしょうね。
その開放感でビールを煽ったら、ライブの待ち時間で地べたに座りながら一人で爆睡。
完全に弱ってます。
フジロック3日目の今日。台湾ツアーから始まったこのブログも最終日です。
8年前に初めてフジロックでフェス体験をしてから、頭の片隅にこびりついていたある種の終着点も昨日のフジロックのステージでした。
こうゆう大きな目標は色々なものが一旦収束を迎えるタイミングだったんだと思います。
バンドによっては、フジに出ることが最大の目標で、達成したらどこに向かって良いかわからないっていう話を聞いたりしますが、自分たちがそのライブを終えた時、どうやってもそう思うことは一切なかったです。まだまだやりたいことがいっぱいあるし、やってないことがいっぱいあると思うんですよ。
あのステージに立ったときのお客さんの歓声は、バンド人生の宝物です。
さて、僕らはまた新しい自分を探しに曲作りの旅に出ます。
そして9月からツアーが始まって、10月はリアルに3週間のIlluminate tourと称した旅に出ます。
そんな旅の道中に、会えたら嬉しいです。
旅は続きますが…、めげずにがんばりますヨ。
8年前っていうとかなり前に感じるなあ。
2002年の夏に初めてフジロックにきた。
今思えばちょうど20歳だったんだね。
東京に出てきて、バンドメンバーみんなで暮らし始めた年。
見るもの触るもの全部が新鮮な年頃。
そんなときにフジロックに来たものだから、「なんだこの世界はッ」っていう感じだった。
なんでみんなこんないっぱい音楽知ってるんだろう。って思って、その楽しんでる姿を見て、俺も楽しみたいと思った。それで今まで聴かなかったようなジャンルとか割と幅広く聞くようになった。
その頃は吸収する事に凄いどん欲だったから、綿密にどれを見るかって計画をたててステージからステージをダッシュは基本だったなぁ。
曲を作ってて、曲調が変わるところを作るとき、「ここで、観客がワーってわく訳よ」ってメンバーに説明したりするんだけど、この観客って俺の中でフジロックの、それもグリーンステージの大観衆のことなんだったりします。
フジロックのお客さんがわくような曲を作りたいっていう根本があったりもする。
つまり初めてのフジロックは俺の中でカルチャーショックだったんだなぁって思う。
間違いなく、フジロックは俺の音楽人生の重大事件だった。
いつも思うんだけど音楽って出会いが肝心だと思う。いつも聴かない音楽も、聴く環境とか、偶然の出会いとかで好きになったりするし、そうやって出会った音楽ってその人にとってオリジナルな音楽だと思う。
オリジナルな音楽との出会いは幸せそのものだと思う。
だからオリジナルな音楽を常に作りたいと思う。
その人にとってオリジナルな音楽になったらいいなと思う。
フジロックが楽しみです。
10月後半から怒濤の3週間ツアーが始まります。
22本かな?それぐらい連続でライブをやる予定。
なぜこの長いツアーをやるのかというと、Illuminateのため。だけでなくMike Wattのためでもあるのだ。
普段腰の重い俺らも、Mikeのためとあらば、壊れた機械のようにがんばってしまうのである。
それだけ人を惹き付けるMikeとはLITEにとって、いや俺にとってなんだろうと考える。
初めてMike Wattという人物に触れ合ったのはMyspace上だった。
というのは数年前のある日、LITEのMyspaceに何故か、ふとMikeからフレンドリクエストが届いていたことに端を発する。Transduction Records(LITEのCDをヨーロッパでリリースしているレーベル)のパトリックから毎日のように聞いていた、Mike伝説。Mikeが好きすぎてベースを始めてしまった高校時代。Mikeのバンド、Minutemenのライブでモッシュした若かりし日。Minutemenが所属していたSSTというレーベルが好きすぎて始めてしまったTransduction Records。そしてMInutemenの3ヶ月に及ぶアメリカツアーを彷彿とさせるLITEとのヨーロッパツアー。そして好きすぎてMIkeと友達になってしまったパトさん。
と、とにかくMike Wattはただものじゃない。と聞かされてきた。
そんなMikeからリクエスト。
LITE一同、おおお、と震える。
それから時がたち、The Stoogiesでは回れなかった、日本の全国各地でライブをしたい、リアルジャパニーズインディーシーンを見たいというMIkeのたっての希望から、14 days 14 gigsという、とんでもない日本ツアーがLITEとともに行われた。
Mikeはこのツアーで彼の友人を集めて即興で演奏するバンドを急遽組んだ。
初めて会ったMike。いつも笑顔。とにかく行動が豪快きわまりないと思った。そしてものすごくアツい人だとも。
ツアーが始まった。人の家に泊まる通称DIYツアー。
3日目ころから、そのDIYさに耐えられなくなったそのバンドのKさんの横柄な態度に、LITEクルーの全員が辟易していた。そしてその日車の中で「ベッドがないと寝れない、俺はホテルに泊まる」と言い出したときだ、いつも笑顔のMIkeが真剣な顔で彼に振り返りこう言った。「こいつらは良くやってくれている、それならお前はアメリカに帰れ」
完全にひるむK。でもMikeはいつもの調子で、すぐなんか言って車に笑いが戻る。
その瞬間、この人は全てを理解してくれていると思った。
その人間の大きさに感動して、俺はハンドルを握りしめながら、涙ぐんでしまった。
俺はすっかりこのツアーでMikeという人間のファンになってしまった。
もちろんステージ上のMikeも。
その後の2度のアメリカツアーでは、なるべくMikeとの貴重な時間を過ごしたくて、毎晩酒を遅くまで飲んだ。
日本人の友達には、Mikeがどれだけすばらしい人間で、どれだけ興味深い人間かということをふれて周った。
あれ、この話どこかで聞いた事があるような。
そう、パトリック。
俺も気づけば、Mikeの大ファンになっていたのだった。
さて、レーベルでも始めちゃおうかなぁ。
これはMikeとのストーリーのたった一部。
ツアーが楽しみです。また思い出が増えるなぁ。
俺の使ってる機材を紹介します。
まずギターはSCHECTER。ピックアップをヴィンテージものに変えてあります。
G&Lも一本持ってて、以前はそっちがメインだったんですが、アンプ(bassman)との相性が悪くて、今はサブ機になってしまってます。今、むき出しの状態で家に放置プレイされてます。放置されても絵になるテレキャスターが好きです。
歪みは2種類。
メインはBOSSのOD-3。こんなオーソドックスでギタリストとして恥ずかしくないの?ってな声が聞こえてきそうですが、侮るなかれ、某MIRRORっていうバンドのギタリストも使ってて、意気投合したものです。
もう一つの歪みはBIG MUFFです。某BALLOONSっていうバンドのギタリストがBIG MUFF(っていうかJ・マスシス)の大ファンでヤフオクで一緒に探して買った胸キュンな思い出も。80年代前半のビンテージです。The Sun Sankの最後で掻きむしるギターはこいつです。
あと欠かせないのはRCブースタ。これを加えるだけで一気に音に艶がでます。俺のテンパーの髪の毛にもRCブースターが欲しいです。ってかある意味ブーストしてますが。…脱線しました。
ディレイはBOSS DDシリーズ2つ。ショートディレイと、ロングディレイで使い分けてます。
もう一個飛び道具的なディレイとして、SPACE ECHOのコンパクト版。もはやアナログでは無いんだけど、結構忠実に再現してると思います。使ってて楽しい一品。ライブで生きるね。
リバーブはHoly Grail。こちらもエレハモ。構造とおソロ(ハート)。
ギター触ってから約10数年。
ようやくエフェクターってどうやって使うのか、わかってきた気がします。
曲を作るっていうのは、不思議な作業だと思う。一つの絵を4人で描いていくようなもの。
描きたい絵があって、塗りたい色があって、描きたいレイアウトがある。その絵を構成する要素が一つの枠に収まったとき、絵は一つの完成形となる。
不思議、というか当然なのかもしれないけど、1人で描いた絵は4人では描けなかったし、4人で描いた絵は一人では描けなかった。でもどちらの絵もLITEという枠に収まっていると思う。
7/7に発売された「Iluuminate」はそんな、今まで使わなかった色、風景、モチーフなんかをLITEという額縁の中にしまいこんだ作品になったと思っている。
そんな楽曲たちを紹介します。
01. Drops
雨の音から幕を開ける。洞窟の中に身をおいたときに、いつもは聞こえないはずの水滴の音が耳元にこだまする。外界と遮断された暗い空間の中で耳と脳は研ぎすまされ覚醒し、幻聴の中で水滴の音がリズムを作り出す。そんなイメージ。
初めて一人でlogicを使って作ってみた曲。特にLITEとして使うために作った訳じゃないけど、入れてみたらしっくりきた。1分ちょいで終わるものたりなさが、本編のImage gameにつながっていくアクセントになっていると思う。
02. Image Game
1st miniからの「LITE=幾何学的。無機質」というイメージ。1st以降、そんなイメージを覆したくて沢山の曲を作った。取った手法は「加える」こと。エフェクターを加え、楽器を重ね、曲構成を複雑にした。その幾何学的という凝り固まったイメージはその後十分に別の進化を着実にたどっていったと思う。
このImage Gameはその進化の末の沢山の吸収した成果物とともに、あえて原点回帰した曲。いま目指すべきLITEはそこにある気がする。
ミニマルで冷たい楽曲の中に、笑いさえも感じるような、ぶっとんだアイデアが詰まっていると思う。
Imageは頭のどこからくるんだろう。というところからつけたタイトル。
03. On The Mountain Path
アメリカの中央部の砂漠を感じさせるカントリー調の一曲。7泊という微妙なビートに、キャッチーなフレーズが乗っかってくる。中盤では楠本がシェイカーで、井澤がパーカッションでジャミング。自由な雰囲気が表現できた一曲だと思う。
タイトル訳は「山道で」。アメリカの天気とか、匂いとか、そういう想像が膨らんでくれたらうれしい。
04. Andromeda
2日間の山ごもり曲作り合宿で生まれた曲。ダブっぽいだるさがある。サンプリングされた歌のメロディーが重なっていって賛美歌みたいになる。一言でいうなれば、「宇宙へ誘う賛美歌ダブ」。なにげに初めてLITEで歌を入れた曲でもある。
ちなみにタイトルの「Andromeda(アンドロメダ)」は、アンドロメダ銀河の事。宇宙の事を調べるのにハマってて、その時期につけたタイトル。
05. 100 Million Rainbows
イントロのシンセのアルペジオから作った曲。自分たちの中ではTurns Red
E.PとIlluminateの中間にある曲。シンセの音数が増えて音圧が出た分、タイトな切れ味が身を潜めている。メインで入ってくるシンセのメロディーはレコーディング直前に考えたもの。
「100 Million Rainbows」のタイトル訳は「1億の虹」。1億は日本の人口。Rainbowは「願い」という裏の意味もある。
「Illuminate」というタイトルは、「電飾をする」という意味の他に「人を啓蒙する(気づかせる)」という意味がある。
自ら発光しているのを気づいてもらうというよりは、自ら人を照らしていけるような、そんな活動をしたいし、そんな作品がこれからも作れたらいいなと思っています。
俺は風邪引いたので12時間寝ました。おかげで全快です。
他のみんなは部屋飲みしたらしいです。
今日は昼から観光。
「ディンタンフォン」っていう小龍包の美味い店行ったり、ドバイのタワーが出来るまで世界一高いタワーに無駄に上ったりしました。
街にも繰り出したり。こっちの人はみんなあんまり自転車乗らないみたいで、みんなスクータのってるんですよね。写真は爆音小僧の集会じゃないですよ。台湾の日常です。
で、ライブ。
今日も引き続きUstream。かなり沢山の人が見に来てくれたらしく嬉しいです。
明日は日本に帰ります。
多分、台湾好きすぎて普通に旅行しに来ると思います。
日本→台湾→マレーシア→シンガポール。
これ、一日で通過した国。
途中眠すぎて、マレーシア→シンガポール間の空の記憶がありません。この飛行機いつ離陸するんだろう、って思ってたらシンガポールに着いてた。
シンガポールは島でした。いまさら知りました。小さい島で端から端まで車で40分で行けるみたい。Lymbyc Systymと合流してハンバーガーを食べる。
ライブハウスに着いて、リハ後に今度はインド料理を食べる。コーゾーが蛍光ピンクの飲み物飲んでた。
戻ると結構人が集まってて、嬉しい事にライブ前に用意してたCDが売り切れました。
ライブもみんな結構曲知っててくれて、アツい視線をビシバシ向けてこられて、どぎまぎしました。
明日はマレーシアに戻ります。