晴天で迎えた初日、うだるような暑さとなったRED MARQUEEに初来日となるブルックリンのPARQUET COURTSが登場。ニューヨークのバンドらしいアーティーな雰囲気、どこかフリーキーなアンサンブル、そしてポストパンク的なグルーヴが昨今のギターバンドとは異なる無骨な魅力を感じる。最新アルバム『Sunbathing Animal』にあったソングクラフトの秀逸さに加えて今回のライヴではパンクなアチチュードも感じることができた。疾走感溢れるフォーピースのタイトな音の塊にやれていると、ふとそれをどこかで客観視しているような醒めた視点が挿入され、ストイック張りつめた空気のなかでもユーモアを忘れないような、絶妙なバランスがREDの密室感にぴったりだった。 ほとんどMCもなく駆け抜け、そのセンスを見せつけた4人。気鋭として注目を集め、彼らがもっと大きなステージで観られる日は遠くないだろう。