New Audiogram : PREMIUM : FUJI ROCK FESTIVAL '08

FUJI ROCK FESTIVAL '08 終了しました!
[2008-07-28 10:46]

夢のような3日間も終了しました!
会場ではすでに撤収が始まり、お客さんもテントを片付けています。
このレポートも今回の投稿で最後ですが、
3日間、撮影・収録した素材はギャラリーやNATVで
近々公開いたしますのでそちらもお楽しみに!
では、また来年苗場でお会いしましょう!

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ASIAN DUB FOUNDATION @ GREEN STAGE
[2008-07-28 00:44]

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プライマル・スクリーム、The Birthdayと同じく2日連続出演となったエイジアン・ダブ・ファウンデイション。日本のリトル・テンポ、海外からはリー・ペリー、エイドリアン・シャーウッド、マーク・シチュワートとレゲエ/ダブ・シーンから重要人物が揃いぶみしたこともあり、08年のグリーンのクロージングをフジロックの顔とも言える彼らが務めてくれるのも納得だ。ニューアルバム『PUNKARA』収録曲、そして「BUZZING」など人気曲をおしげもなくプレイ。ファットなブレイクビーツ、エスニックなパーカッションでスパイスを効かせたプロダクションに、アクターベイター、アル ラムジェンの両MCによるシリアスなメッセージが重なるというスタイルを、生真面目なほどに貫いてきた。何度も繰り返される「フジロックは最高のフェスティバルだ」という言葉は、世辞でもなんでもなくバンドとともに成長を続けてきたこのフェス、そして10周年を迎えた仲間=苗場のオーディエンスへの最高の賛辞なのだ。

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PRIMAL SCREAM @ GREEN STAGE
[2008-07-27 23:45]

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忌野清志郎の代打として急遽2日目に続き大トリとして抜擢。思えば3年前のVery Special Guestでの登場時にも新曲やカバーなど、レアな内容で堪能させてくれただけに、FRFのプライマルにはなにかミラクルがある、と感じているのは自分だけではないだろう。今回も、新基軸満載のニューアルバム『Beautiful Future』から、レッドから駆けつけたCSSのLovefoxxxとデュエット「I Love To Hurt (You Love To Be Hurt)」を披露というスペシャルなギフトが。さらには「Jailbird」「I'm Losing More Than I'll Ever Have」といった過去の名曲をプレイ。そしてアンコールではボビーがマラカスを振りながら「Loaded」!初日のマイブラと同じく、いまは91年なのかと錯覚してしまいました。続いたのは新作から「Can't Go Back」そしてアンセム「ROCKS」と、他のバンドがやったら支離滅裂なだけのこの音楽的彷徨こそが、プライマルなのだと実感。とにかくボビーもマニも楽しんでプレイしているのが伝わってきたのがなにより嬉しかった。

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CSS @ RED MARQUEE
[2008-07-27 21:54]

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前作のキッチュさに加え、L7をカバーしてしまうセンスに顕著である、ストレートなオルタナ感を強めた新しいアルバム『Donkey』がリリースされたばかり。レッドは出口から人がはみださんばかりに膨れあがっている。巨大なシルバーのロゴと風船という80年代テレビショーの装飾のようなおなじみのセットにメンバーが登場し、オープニングはその新作から「Jager Yoga」。ポップアイコンとして熱い視線を注がれるLovefoxxxを中心にしたバンドはよりタフさを増している。そう、Lovefoxxxの「ヨッパライタイヒト!」と片言の日本語もキュートだった。作品のカラーを決定するナンバーも次々プレイされ、音源よりもさらにラウドになっていた「Left Behind」、ナインティーズ・オルタナのムードを持つ「Rat Is Dead (Rage)」の疾走や、「Let's Reggae All Night」のディスコ的ファンクと、彼女たちのグラマラスな個性が余すところなく披露されたパフォーマンス。最後には11月の再来日も約束してくれたぞ!

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BEAT CRUSADERS @ LED MARQUEE
[2008-07-27 19:58]

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スペシャル・ゲストとしてYOUR SONG IS GOODのモーリスも登場!写メを撮るオーディエンスに怒り爆発のヒダカトオル率いるBEAT CRESADERS!

ELLEGARDEN @ GREEN STAGE
[2008-07-27 19:24]

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Photo : Masanori Naruse

雷鳴とどろくグリーン。どんなデカいキャパシティーでも、平常心を崩さない細美が「楽しくて舞い上がってます」とMCしていたけれど、こんなセンチメンタルな気持ちになるエルレのセットは初めてだ。FRF初参戦を果たしながら、この秋で活動休止を発表したことから否が応でも期待が寄せられるこの日。「Space Sonic」「高架線」という序盤から、中盤の「Marry Me」「Mr.Feather」とメロディアスな楽曲が並ぶ。とはいえ、リリックが染みる「風の日」「Salamander」「Red Hot」という真骨頂のスピード感溢れるナンバーではステージ前のモッシュピットに湯気が立ち上る。「今日は最高の一日になりました」、永遠はないという「Make A Wish」の歌い出しには、一瞬息が止まったような気がした。そして「ジターバグ」。またいつか、苗場のステージに戻ってきてくれることを願ってやまないオーディエンスの歓声がいつまでも途切れぬなか、4人がステージを去っていった。

THE GO! TEAM @ LED MARQUEE
[2008-07-27 18:28]

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この前に登場したフォールズの頃から断続的に降る雨に負けじと、尋常ではない熱気のレッドのフロア。「私たちに負けないくらい楽しんでますか?」、めまぐるしく楽器を替えるカイ・フカミ・テイラーが言うまでもなく、THE GO! TEAMのステージはいつでも、放課後の気の置けない仲間とのサークル活動みたいな、底抜けに自由でハッピーで、そしてちょっと切ない気分を味わせてくれる。ソウルレビューを思わせる華やかさ、ツインドラムを根底にした分厚いグルーヴと、手拍子やコール・アンド・レスポンスを効果的に使いオーディエンス(こちらもまた国際色豊かだ)をひきつける。メンバーのキャラクターにもサウンドにもキラキラとしたチャームネス、そしてポップなだけでなく、オルタネイティブな感性が満ちている。ブレイクビーツやサンプリングの手法にバンド感覚を与えたアルバム『Proof Of Youth』とともに確かな評価を獲得し世界中を飛び回る彼らの、ユニバーサルな魅力に溢れたアクトだった。

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WRENCH @ WHITE STAGE
[2008-07-27 14:35]

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MONO @ WHITE STAGE
[2008-07-27 13:26]

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昼間のWHITE STAGEには轟音バンドがよく似合う!苗場の森をフィードバック・ノイズで包み込むMONO!

Riddim Saunter @ RED MARQUEE
[2008-07-27 11:45]

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最終日のレッドに「ハロー、フジロック!」の声が響き、「I’m Dabbling」とともにステージ後方に幕が上がる。そして「Music By」とアップリフティングなナンバーが続く。エレクトロ、ディスコ、ボサノバ、ポストパンクとジャンルを軽やかに飛び越えていくセンスや、世界的なダンス・ミュージックのムーブメントとシンクロする審美眼を持つだけに、FRFのパフォーマンスは念願であったことだろう。ギター佐藤はクールに弾きまくり、ベース浜田がところせましとアグレッシブに動きながらプレイと、ソフィスティケイトされた作品以上にオトコ臭いライヴ・パフォーマンスが爆発する。「みんな早起きしてくれたんですね」とヴォーカルの田中が笑いかける通り、まだ朝方のフジの空間をパーティーに変えてしまう。あっという間の40分。トランペットの本間がドラム、ドラムの古川がキーボードに持ち替えてパンキッシュでカオスなエンディングで、続いてのザ・デスセットにバトンを渡した。

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