New Audiogram : PREMIUM : FUJI ROCK FESTIVAL '08

鈴木慶一/Captain HATE and The Seasick Sailors feat.曽我部恵一 @ ORANGE COURT
[2008-07-26 16:00]

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海の男よろしくボーダーシャツのいでたちで現れた鈴木船長。ふたりのkeiichiによるケミストリー、 『ヘイト船長とラヴ航海士』と同じく「おー、阿呆船よ、何処へ」で船は出港する。キーボードの上野洋子やドラムのピースケといった卓越したミュージシャンが結集したバンドは、彼のユーモアとシニシズムがないまぜになったイマジネーション、演歌や昭和歌謡までを呑み込むマジカルなポップ感覚をくっきりと音像化。舵とりを務める曽我部はギターとラジオを操りながら巧みにコントロールしていく。ストーリー性の高いアルバムにおけるプロデューサーとしての手腕もさることながら、「自動販売機の中のオフィーリア」の不思議なファンクネスの後にプレイされた〈夕方にはここを出て~〉という語りでおなじみの「浜辺」には、たちまち持っていかれた。終盤には同じオレンジにPARAとして出演した山本精一を招きいれてのエクスペリメンタルなセッション。FRFらしい豪華な編成で大団円を迎えた。

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