プライマル・スクリーム、The Birthdayと同じく2日連続出演となったエイジアン・ダブ・ファウンデイション。日本のリトル・テンポ、海外からはリー・ペリー、エイドリアン・シャーウッド、マーク・シチュワートとレゲエ/ダブ・シーンから重要人物が揃いぶみしたこともあり、08年のグリーンのクロージングをフジロックの顔とも言える彼らが務めてくれるのも納得だ。ニューアルバム『PUNKARA』収録曲、そして「BUZZING」など人気曲をおしげもなくプレイ。ファットなブレイクビーツ、エスニックなパーカッションでスパイスを効かせたプロダクションに、アクターベイター、アル ラムジェンの両MCによるシリアスなメッセージが重なるというスタイルを、生真面目なほどに貫いてきた。何度も繰り返される「フジロックは最高のフェスティバルだ」という言葉は、世辞でもなんでもなくバンドとともに成長を続けてきたこのフェス、そして10周年を迎えた仲間=苗場のオーディエンスへの最高の賛辞なのだ。