New Audiogram : PREMIUM : FUJI ROCK FESTIVAL '08

くるり @ GREEN STAGE
[2008-07-25 16:22]

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くるりのライヴにある期待感というのはいつも独特だ。作品ごとに、そしてツアーごとにどんな変貌を遂げるのか予測のできない、岸田繁のあくなきクリエイティビティ。その妥協なき姿勢が今回選んだのは、ドラムに堀“bobo”川、ピアノに三柴“エディ”理、そしてギターに内橋和久。岸田は3年ぶりとなるFRFに「やっぱりいいものですね」と語る。いつにも増して演奏中に笑顔が多いのが印象的で、この新たな編成をドキドキしながら作りあげていっているのが伝わってくる。鬼タイトなboboのグルーヴとキラキラとしたピアノが加わり生まれ変わった「ワンダーフォーゲル」、突き抜け感とは別のカタルシスを持つ「ロックンロール」、三柴と岸田による連弾と佐藤のコントラバスによる「アマデウス」。ほかにも「東京」も内橋のイマジネイティブなプレイが大幅に導入され、ラストの「ばらの花」では三柴のロマンティシズムが加わり切なさ倍増している。単にアヴァンポップな方向ではなく、くるりなりのポピュラリティを持った進化は、今後も見逃せなさそうだ。

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