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STAG & DAGGER in LONDON
[2010-08-21 05:31]

in Shoreditch 21 May 2010

前回の投稿でもお伝えした通り、今回も街網羅型フェスティバルの一つで、今までにもご紹介して来ています、アートと音楽の根付く街Shoreditch周辺全体を巻き込んでのフェスティバル。
STAG & DAGGERはここロンドンだけでなく、リーズやグララスゴーなどもう一都市を選び一日ずらした日程で毎年開催されています。また、このフェスティバルはCAMDEN CRAWLに比べれば、比較的バンドではないユニット型であったりDJの多いラインナップが特徴とも言えるかも知れません。
こちらのフェスティバルも昨年から参加をしているのですが、その際には日本からもDE DE MOUSEやTUCKERなども出演を果たしていました。
今回、こちらでお伝えするに当たっては初めてオフィシャルで撮影の許可も頂き、事前に届いたステージタイムで前準備はしっかりしたつもりだったのですが、CAMDENに比べより一層網羅されている会場のエリアが広い広い広い…。そのエリアの北端から南端に移動しようものならバスで20分はかかるのではないかと言う具合のため、結局移動する範囲を決めるしか人間業ではどうにもなりませんでした。また、この日は1001と言う会場においては、予定が変更されたのかタイムテーブルのミスなのか、プログラムにあった時間より全てのバンド出演進行が1時間早巻きだったと言う事態があり、一番の目当てだったバンドも観ることが出来ず、結局回ることが出来たライブの数はたった5つでした。

まずはブリックレーンから1001と言う名のクラブへ入り、ROUGH TRADEイーストロンドン店を抜ければ、ダブルデッカーバス内で経営されるレストランや、白い廃車に不思議な形をした鉄球のような物体が上から落下して来た様子を模したオブジェ?などが見える広場にて、今夜の行動パターンを練りつつ、1時間を消費していました(笑)。
そうこうしているうち、最寄りのVIBE BARでBO NINGENが始まるため、移動。ここは1001に続いてオープンテラスが目立つブリックレーンではお馴染みのライブ・バー・ハウス、と言ったところでしょうか。

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BO NINGENが会場内を盛り上げる中、途中でオールドストリートへ向けて一目散に移動。

着いた先は、これまでにもこちらで何度も紹介させて頂いております、個人的にもお気に入りの会場OLD BLUE LAST。
ここではリーズ・シーンの代表格の1つである女性ボーカル3ピースバンド、SKY LARKINが汗だくになりながらステージを披露中です。最近よくあるローファイでアーティな方向に行き過ぎたりせず、良質のオルタナティヴ・ポップスを奏でます。飾っていなくて、素直に聴けます。
ロンドンにも頻繁にやって来てライブを見せてくれている、人気の3人です。

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店内はおしゃれなロンドンっ子で賑わい、外にもSTAG & DAGGER参加中の音楽好きが溢れています。

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ぎゅう詰めのSKY LARKIN会場も2~3曲で後にし、急いで1001へ引き返し。
しかし、ここでトラブル発生。
先にも書いた、張り出されたタイムテーブルが間違っていたとのことで、ブリックレーンの会場に着くと、全てが終了しているではないか。
お目当てだったのは、SKY LARKINと同じLEEDSシーンを盛り立て、近頃FOALSなども所属するTRANSGRESSIVE RECORDSより1stアルバムをリリースしたばかりのPULLED APART BY HORSESと言う4人です。
渡英して来た当初から、ステージ上での演奏力とド派手なパフォーマンスが好きで、足しげくライブに通い時々喋ったりもする人達なのですが、とにかく最近は大型フェス出演も続き飛躍的に成長しています。
歌詞がおバカ過ぎるとも言われてたりするようですが、リーダーはやはりBATTLESからDEERHOOF、JESUS LEZARD、FUGAZIなど幅広くコアなところまでを音楽的バックグラウンドにしており、確かな実力も彼らの強みだと思います。
レーベルが大手なので、日本デビューも遠い将来ではないかも知れません。

と言うことで、レポート不完全燃焼のため悲しみの面持ちで(苦笑)、次は同行してくれたお友達のフラットメイトTHE BUGを観にSCRUTTON STREET STUDIOSなる会場へ。
時間も深夜帯に差し掛かり、これ以降の出演陣はDJセットが主立ったものに。
彼のフラットメイト曰く、THE BUGとはダブ界の重鎮KEVIN MARTINによるユニット。この日はMCを従えながら、ハイレンジノイズを轟かせ、フロアを極悪なドロドロビートでグデングデンに仕上げていました!

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少し残念だったのは、フェス全体用のチーフPAらしき人が、こう言った悪めのギリギリなエフェクト群に慣れていないのか着いて行けずに、スピーカーが燃え出すんじゃないかと思うほどノイズが出たい放題になっていたことです(苦笑)。

最後は大物ユニットSIMIAN MOBILE DISCOをフォトピットから撮影して参りました。

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この日一番の大会場だったのではないかと思われる、ウェアハウス風の会場として使用されていた駐車場は、人・人・人ですし詰めの状態で、外にも長蛇の列が出来ていました。

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最前列付近は熱心なファンが彼等のアクトを一時も逃すまいと視線を注いでいました。その内ステージ上にもオーディエンスが上がり始め、このフェスのオオトリとも言える彼らに相応しく、会場全体が踊っていました。

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熱気に溢れる会場を観納めたところで、その後もDJ陣は朝までラインナップされていましたが、私達のSTAG & DAGGERは終了です。

何だかんだでまた来年も行くんだろうな、と思うタウンフェスの一つです。


次回は、日本でもたまにやってのけていた(笑)、同日2会場ハシゴによるイベント2本の一夜をお送りします。