アジカン後藤正文や the HIATUS 細美武士など日本のミュージシャンにもファンの多いFEEDER。そのフロントマン、グラント・ニコラスの初のソロ・アルバム『Yorktown Heights』からのナンバーを中心としたセットにより、苗場に穏やかな時間が流れる。まるでバシティ・バニヤンのようなアシッドフォーク「Good Fortune Lies Ahead」など、アグレッシヴさを封印し アコースティックでレイドバックしたサウンドは、彼が本当にいまやりたい音で日常の響きなのだろう。「Hitori」という曲もあり、彼の繊細な歌は日本のリスナーにはきっとすんなりと受け入れられるはずだ。 ラストはトム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレイカーズの「Learning To Fly」カヴァー。これがはまりすぎなくらいはまっていた。10月に再びソロで来日することも発表した彼の新たなフェーズを祝福しよう。