New Audiogram : PREMIUM : FUJI ROCK FESTIVAL '14

ARCADE FIRE
[2014-07-26 23:47]

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途中ウィン・バトラーが語っていたように、アルバム『Reflektor』にともなうツアーで世界をまわっている彼ら。新作のアフロ/カリブへの接近により、多幸感に満ちた作風に拍車がかかり、シアトリカルな要素も融合するステージ構成は、「The Suburbs」などこれまでの代表曲と「We Exist」「Afterlife」 といった新曲がシームレスに繋がれることで、更なる祝祭的空間を生み出していた。各都市でご当地ソングのカヴァーがプレイされてきたが、苗場ではYMOの「Rydeen」が「Normal Person」の前に流れた。 大団円は 大量の紙吹雪、そして「Here Comes the Night Time」「Wake Up」。体験した者の価値観を激しく揺さぶり、ダンスミュージックの肉体性にバンドの人間への辛辣な視点を投影した完璧なショーであった 。

DAMON ALBARN
[2014-07-26 21:49]

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切ない「Lonely Press Play」に始まり、 「1991年くらいから日本に来てるけどいつも写真を撮られることになれなかった。でもいまは世界中誰もが写真を撮るようになった」という日本への思いを語ったあと「Photographs」を歌い、 「小さなキュートな象についての歌」というアフリカンな「Mr Tembo」 そしてゴスペルな「Heavy Seas of Love」 まで。さらにはblurでの日本でのライヴは素晴らしかったという言葉に続き「End Of A Century」を弾き語りで披露。また「この旋律聴いたことあるかい?」とピアニカを吹き、GORILLAZの「Sunshine ln A Bag」もプレイ。 ソロ作『Everyday Robots』の内省とパーソナルな世界に加え、彼の音楽的自由度の触れ幅、ポップ、レゲエ、エクスペリメンタルと全方位性堪能することができたアクトだった。

TRAVIS
[2014-07-26 17:50]

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GRANT NICHOLAS
[2014-07-26 17:09]

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アジカン後藤正文や the HIATUS 細美武士など日本のミュージシャンにもファンの多いFEEDER。そのフロントマン、グラント・ニコラスの初のソロ・アルバム『Yorktown Heights』からのナンバーを中心としたセットにより、苗場に穏やかな時間が流れる。まるでバシティ・バニヤンのようなアシッドフォーク「Good Fortune Lies Ahead」など、アグレッシヴさを封印し アコースティックでレイドバックしたサウンドは、彼が本当にいまやりたい音で日常の響きなのだろう。「Hitori」という曲もあり、彼の繊細な歌は日本のリスナーにはきっとすんなりと受け入れられるはずだ。 ラストはトム・ペティ・アンド・ザ・ハートブレイカーズの「Learning To Fly」カヴァー。これがはまりすぎなくらいはまっていた。10月に再びソロで来日することも発表した彼の新たなフェーズを祝福しよう。

the band apart
[2014-07-26 15:53]

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WHITE LUNG
[2014-07-26 14:40]

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WHITEのステージにフロントのミッシュ・ウェイをはじめメンバーが登場すると歓声がわく。名門DOMINOと契約を交わしリリースしたニュー・アルバム『Sorry』が話題だけにタイムリーな初来日。「もっとラウドに!日本はラウドなの知ってるわよ」とアピールするミッシュはシースルーのビッチなルックスながらライオットガールの系譜を受け継ぐインテリジェンスをその強い眼差しから感じる。 彼女の煽りに反応して前半の「Bug」で早くもモッシュが起こる。 カリスマティックな存在感もさることながら、疾走するパンクだけでなくギターロックやポストパンク、ハードコアなど多様な音楽性が窺えるのも頼もしい。 過去のナンバーもプレイされたものの、なんといっても新作の楽曲の粒ぞろいのクオリティにうなった。 最後は「Take The Mirror」。ピンクとブロンドの髪をなびかせ叫ぶ彼女の才能にこれからも注目したい。

THE NOVEMBERS
[2014-07-26 12:51]

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自主レーベル設立後オルタナティヴな活動で飛躍的な支持を集めている4人。ヴィジュアルも含め美意識を貫くバンドの姿勢はREDのステージでも変わらなかった。 幾層にも重ねられたギターのレイヤーによるアンサンブルが美しい「Flower of life」をはじめ、オルタナの衝動とヴォーカル/ギター小林祐介の生と死をみつめるリリックが陰りのある包容力と形容したいサウンドを生んでいる。激しいノイズからブレイクビーツ的リズムが鳴る「鉄の夢」にあるゴシックなセンスも彼らならではだろう。フォーピースの卓越したアンサンブルと真摯で刺さる歌との関係性がダークな世界に射す一筋の光を表現する。ラストは「Wire (Fahrenheit 154) 」。束ねていた髪を振り乱しギターを掻きむしる小林の鬼気迫るシャウトにある不思議な開放感は、安易な希望を歌う巷の音楽よりも心の深いところでリスナーに希望を与えるだろう。