途中ウィン・バトラーが語っていたように、アルバム『Reflektor』にともなうツアーで世界をまわっている彼ら。新作のアフロ/カリブへの接近により、多幸感に満ちた作風に拍車がかかり、シアトリカルな要素も融合するステージ構成は、「The Suburbs」などこれまでの代表曲と「We Exist」「Afterlife」 といった新曲がシームレスに繋がれることで、更なる祝祭的空間を生み出していた。各都市でご当地ソングのカヴァーがプレイされてきたが、苗場ではYMOの「Rydeen」が「Normal Person」の前に流れた。 大団円は 大量の紙吹雪、そして「Here Comes the Night Time」「Wake Up」。体験した者の価値観を激しく揺さぶり、ダンスミュージックの肉体性にバンドの人間への辛辣な視点を投影した完璧なショーであった 。