New Audiogram : PREMIUM : FUJI ROCK FESTIVAL '09

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA @ GREEN STAGE
[2009-07-24 11:47]

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なんともらしいとしかいいようのない天候のもと、いよいよ2009年のフジロックがスタート。そのGREEN STAGEのオープニングを飾るのは、どこまでも粋で情熱的なスカ集団。ピンクのスーツもまぶしい9人のシルエットが、緑に囲まれたこのシチュエーションに鮮やかに映える。

雨のなか、しかも一番目という早い時間帯に集まってくれたオーディエンスへの感謝を語る谷中敦は、「ヨーロッパツアー直後だけど、やっぱりフジロックは世界一だね」と賛辞を惜しまない。そして「戦うように楽しんでくれよ!」という彼の言葉の通り、演奏が進むにつれ強まっていく雨足に挑んでいくような、元気と勇気を与えてくれるプレイが続く。

縦横無尽におおきなステージを駆け回るメンバー、とりわけギターの加藤のパフォーマンスがいつにも増してアグレッシヴすぎ。ロックなギターソロからシャープなカッティングまでのギターワークはもちろん、ときに拳を振り上げジャンプを繰り返し煽り、世界に誇るトーキョースカを体言する。

欣ちゃんのヴォーカルによるブルージーな「SHOTGUN」になると、もう殴られるような雨粒だが、ぬかるんだエリアでもスカダンスに興じる、カラフルなレインウェアに身を包んだ観衆の足は止まらない。デビュー20周年という風格、そしてスカ愛たっぷりなキラー・チューン満載のセットリストだったけれど、個人的には男気とロマンティシズムに満ちた谷中&加藤の歌をメインに据えた「Pride Of Lions」が聴けたことが嬉しかった。

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