FUNKY METERSやThe Neville Brothers、BOOKER.Tなどファンク関連も見逃せない今年のフジだが、もちろん彼らも人気だった。
RANCIDのTIMのお墨付きという高い音楽性。少々ルードなルックスなれど、STUDIO ONEさながらのヴィンテージなオルガン・サウンドをはじめスカやロックステディ、ダブといったバックビートをブラッシュアップしレゲエの旨味と楽しさとして凝縮させる手腕とフレンドリーなキャラクターは、FIELD OF HEAVENのオーディエンスを掴んでいた。
「ダーティ・レゲエって知ってるか?」ヴォーカルのJESSE WAGNERが彼らのキャッチフレーズであり、代表作について問いかけたような、そんな気さくな手触りなのだ。日本でもリリースされた『THE AGGROLITES Ⅳ』(名盤です!)から、ダンサブルな「FIRECRACKER」、ソウルフルな「FEELIN' ALRIGHT」などをプレイし、ラストにはTHE BEATLESの「DON'T LET ME DOWN」までをシンガロング。ダーティ・レゲエが今後この地でますます広まっていく布石を敷いた。