今年のフジロック、誰もが気になっているであろう、ギャラガー兄弟対決。
先攻のリアムは、始めこそ「Four Letter Word」「Beatles And Stones」とデビュー・アルバムを飾るトラックからだったけれど、序盤でいきなり「Rock 'n' Roll Star」をかましてきたので驚いた。しれっと「オレこそOASISなんだぜ」という態度なのか、もちろんオーディエンスは狂喜していたけど。その解釈(といっていいのか)からも、BEADY EYEはブリティッシュ・ロックの伝統をいささか懐古的に伝えるバンドであり、OASISにあった軋轢から生まれるヒリヒリとしたものを求めてはいけないのだな、ということを実感したのだった。
もちろん、RIDE時代からのファンであればアンディ・ベルのギターワークが見られるのも嬉しいし、リアムの不敵な歌唱は相変わらずだし、とにかく彼らの用意するブリティッシュ・ロックの真髄をたのしめばいいのだ。
オアシス・ナンバーはもう一曲、「Morning Glory」を披露。新曲のゆったりとしたサイケデリアも出色であったし、もっと楽曲を聴いてみたいと思わせる「ルーキー」にこれからも期待したい。