初日のGREEN STAGEのトリを務めたTHE STONE ROSES!!
大勢のフジロッカーで埋め尽くされ凄い盛り上がりを見せていました!!
本日は、天候が崩れることもなく快適に過ごすことが出来ました。
何年かぶりの晴天とのことなので今年はなにか凄いことが起きるのかも・・・。
それでは本日のライヴ・レポートはここまで!!
明日も現地よりライヴ・レポートをお届けしますのでお楽しみに!!
「I Wanna Be Adored」から「I Am the Resurrection」まで、その間に超初期曲「Sally Cinnamon」(!)などシングル収録曲を織り混ぜたセットは、「Fools Gold」のようなファンクネスやセカンドのヘヴィネスよりも、彼らのTHE BIRDSのようなキラキラとした楽曲がベーシックにあったことを証明する。
子どものようにパーカッション掲げ歌うイアン・ブラウン、魔法のようにギターを操る真のギターヒーロー的佇まいのジョン・スクワイア、超絶テクニックと美しいコーラスでリズムを支えるレニ、そしていくつもの歴史に残るベースラインを発明したマニ。4人とも原石のままだった。肩を組みながら合唱するオーディエンスを何人も目撃したけど、バンドにはオーディエンスと同じ地平で磨かれていないことの魅力が今でもあった。
スポットライトのないステージをはじめ、様々な伝説を持つローゼスのライヴ。今回のリユニオンで、ファースト当時と同じポーズで抱きあってる写真があったけど、まさにそんな4人の人間力がマンチェスター・ムーヴメントを作ったのだと知らされた。
今年のフジロック、誰もが気になっているであろう、ギャラガー兄弟対決。
先攻のリアムは、始めこそ「Four Letter Word」「Beatles And Stones」とデビュー・アルバムを飾るトラックからだったけれど、序盤でいきなり「Rock 'n' Roll Star」をかましてきたので驚いた。しれっと「オレこそOASISなんだぜ」という態度なのか、もちろんオーディエンスは狂喜していたけど。その解釈(といっていいのか)からも、BEADY EYEはブリティッシュ・ロックの伝統をいささか懐古的に伝えるバンドであり、OASISにあった軋轢から生まれるヒリヒリとしたものを求めてはいけないのだな、ということを実感したのだった。
もちろん、RIDE時代からのファンであればアンディ・ベルのギターワークが見られるのも嬉しいし、リアムの不敵な歌唱は相変わらずだし、とにかく彼らの用意するブリティッシュ・ロックの真髄をたのしめばいいのだ。
オアシス・ナンバーはもう一曲、「Morning Glory」を披露。新曲のゆったりとしたサイケデリアも出色であったし、もっと楽曲を聴いてみたいと思わせる「ルーキー」にこれからも期待したい。
ライヴバンドとして数々のイベントやフェスティヴァルを制覇してきたことからすると、そのパフォーマンスを収めたアルバム『EXPERIENCED』のリリースは遅すぎるくらいだったことを考えながら、フジロックのように海外のアクトに混じると、なおさらブンブン個性は際立つことを痛感する。
テクノを出自としながら、豪放なドラムを加えたバンドとしてのフォルムもまた、陽が傾くグリーンステージで存在感を放つ。イーヴンキックから次第に音の粒子が重なり、最後にギターのノイズがそのグルーヴを完成させる。トランシーなリズムを基調にダンスミュージックの構造と音像を持ち、そこに歌ものとしてというのとは別のヴォーカルと、重厚なギターが加わることで、独特の緊張感とヴィジョンが浮かびあがる。「Moment I Count」「Back on My Feet」といった代表曲ももちろんプレイしたので盛り上がりは必至。
「Kick it Out」の後と最後に「ありがとう」と一言あった以外はMCもないのも、何ともブンブンらしかった。
今年『TOTAL』とともにシーンに帰還した一個小隊、5年ぶり4回目の出演、そしてホワイトステージには12年ぶりとなることをまずBOSSがアピール。「ギル・スコット・ヘロンみたいに死ぬまでヒップホップ!」の一言のあと「WE CAN...」で幕が開く。
一貫して時間の流れとそこにある喜怒哀楽をライムとビートでストイックに描いてきただけある、マイクさばきとショーケースとしての完成度には感服。途中カメラに向かって政治家たちへの憤りを顔を歪ませながら中指を立ててぶちまける場面もあったが、昨年のグリーンでクラムボンのアクトに客演したのも忘れられない「あかり from HERE」などを挟みながら、巧みに構成していく。これまでも彼らが持っていたディープハウス的なタイム感と音の質感を再度提示したアルバムからの「BRIGHTER」では、安易な強がりではなく、弱さを露にする。そして「未来は俺等の手の中」での一体感へ繋ぐ。
「やっぱこの場所は特別」とホワイトのオーディエンスにエールを送り、ピースサインとともにステージを後にした。
何年ぶりかという晴天!初日のグリーンのトップはTHE BACK HORN。
ニュー・アルバム『リヴスコール』と同じく「トロイメライ」「シリウス」と続くオープニング。開放的なこの空間にふさわしい、まっすぐでのびやかな山田のヴォーカルとスケールの大きなアンサンブルがひろがる。ドラムの松田が1999年インディーズ時代の出演から、13年経ってグリーンのステージに立ったことを報告する。誠実な歌のなかに狂気をはらませる彼らの魅力が端的に現れた「ブラックホールバースディ」の暴力的な音の渦に息をのむ。
それにしても、これだけの大きな野外ステージでもひとつひとつの言葉がしっかりと響いてくるのは、単に大舞台を数多く踏んでいるだけではない、バンド自身の在り方ゆえであろう。「人の力を、音楽の力を信じて、フジロックの3日間が終わったら、変えられるような気がする」というメッセージのあと最後は311直後に発表された「世界中に花束を」。生きることのしんどさと無力感を受け入れ、それでも感謝することを素直に伝えるこの曲を苗場で聴けることを幸せに思う。
音楽のパワーを実感するフジロックが今年も始まった。
いよいよ本日より "FUJI ROCK FESTIVAL '12" がスタート!!
天候もよくアツい1日となりそうです!!
では本日のライヴ・レポートをお楽しみに!!