フジの歴史のなかでも忘れられない名場面を幾つも残したTHE MUSICのロブ・ハーヴェイと、THE STREETSのマイク・スキナーが結成した新バンドのお披露目、これが素晴らしかった!
既に発表されている「Whatever It Takes」を筆頭に、レゲエをベースにしたストリーツの系譜を受け継ぐシャープで猥雑なブレイク・ビーツに、ミュージックを思い出さずにはいられないアンセミックな歌が加わる。
ギターとキーボードを前にしたふたりの骸骨がバックのスクリーンに写し出されるなか、UKソウルのマナー溢れるナンバーから初期ハウスのいなたさたっぷりのトラックなど、とにかく曲調はバラエティに富んでいる。この化学反応は、かつてのBEATS INTERNATIONALの折衷感にも似ている。ロブのギターのカッティングとともに、あの独特のダンスも健在。そしてスキナーのトラックでこれほどポップなメロディが奏でられるのも新鮮。
体験しまったらもはや必然としか言いようのないコラボレーションだった。