今年『TOTAL』とともにシーンに帰還した一個小隊、5年ぶり4回目の出演、そしてホワイトステージには12年ぶりとなることをまずBOSSがアピール。「ギル・スコット・ヘロンみたいに死ぬまでヒップホップ!」の一言のあと「WE CAN...」で幕が開く。
一貫して時間の流れとそこにある喜怒哀楽をライムとビートでストイックに描いてきただけある、マイクさばきとショーケースとしての完成度には感服。途中カメラに向かって政治家たちへの憤りを顔を歪ませながら中指を立ててぶちまける場面もあったが、昨年のグリーンでクラムボンのアクトに客演したのも忘れられない「あかり from HERE」などを挟みながら、巧みに構成していく。これまでも彼らが持っていたディープハウス的なタイム感と音の質感を再度提示したアルバムからの「BRIGHTER」では、安易な強がりではなく、弱さを露にする。そして「未来は俺等の手の中」での一体感へ繋ぐ。
「やっぱこの場所は特別」とホワイトのオーディエンスにエールを送り、ピースサインとともにステージを後にした。