結成直後から精力的に日本でライヴを行い、グリーンステージに「帰って」きたノエル・ギャラガー。
あのノエル節のメロディラインの安定感に加え、「AKA... What A Life!」の四つ打ちへのアプローチなど、プロダクションについても新機軸に挑んでいくことを表明したファースト・アルバムの世界を、ステージにおいても展開。
本編途中にアコギでさらりと披露した「Supersonic」は、原曲に隠れがちだったメランコリーにフォーカスし直すことに成功していたし、終始リラックスしたムードが漂っていたのがよかった。アンコール、「Whatever」「Little By Little」のあと、フジロックのための曲という前置きに続いて「Don't Look Back In Anger」という大盤振る舞い。 オーディエンスの「結婚して!」という声に真面目に受け答えしたり、気さくな人柄がそこかしこににじみ出ていた。そしてOASISにノエルの哀愁に満ちた、シンガロングせずにはいられないメロディが果たした役割についても、確実に日本のリスナーに届けられたことだろう。