レッドのトリ前を務めるのはUK発シンセポップデュオ、HURTS。昨今のシンセをメインに頭角を現したアーティストのなかでも出世頭として出演を果たした彼らが ドラムを含めたバンド編成でどんなライヴを見せてくれるのか。日本でもこのキャッチーすぎるサビは受けるのは当然と思っていたがここまでとは!「Sunday」での爆発ぶりは当たり前としても、それ以外の曲でもほとんどシンガロング状態のフロア。ヴォーカル、 セオ・ハッチクラフトのMCの端々からは、ノーブルなルックスと伸びやかな声のトーンに反して気さくなキャラクターがうかがえる。大仰なほどのヴォーカルスタイルと、80年代リバイバルど真ん中なプロダクション。デペッシュ・モードあるいはスパンダー・ヴァレー、ABCの正統的後継者!?とはいえトラックを流すだけのライヴ・パフォーマンスにせず、いい意味で完璧主義をこわすようなラフネスすらあったことは、収穫だった。