「 戻ってきたよ」 という一声のあとは 4月にリリースしたソロ・アルバム『エッジランド』のアーティスティックな世界をステージで再現。 アブストラクトなペイントが施された舞台美術。クリーンでインテレクチュアルで、カール・ハイドのイメージに染められたグリーン。音に関してもインティメイトで、アンダーワールドの強くダンスカルチャーにコミットしてきた軌跡とは異なる。
本当に伸び伸びとやりたいことをやりきっているという楽しさが伝わってくるパフォーマンスで、「The boy with the jigsaw puzzle 」なんて詩情溢れるタイトルをつけるのもさすがだと感じたけれど、あらためて言葉の人であることを印象づけた。「世界で一番好きなフェスティバルだよ」と挨拶したあとは、最後にアンダーワールドとしてダニー・ボイル監督の映画『ザ・ビーチ』に提供した「8 Ball」をプレイ。世界中をともに回ってきた気心知れたミュージシャンとの旅はまだまだ続きそうだ。