まいった、Mick HucknallのRod Stewartなりきりのヴォーカルや、SEX PISTOLSのGlen Matlockの参加といったトピックはあるが、これはRon Woodのブルージーなリフを堪能するためにある再結成かと。まさに「Had Me A Real Good Time(リアル・グッド・タイム)」なセッション、フロアとシンガロングした「OOH LA LA(ウー・ラ・ラ)」、「恋することのもどかしさ」の説得力も忘れられない。
Ron Woodのソロコーナー(?)ではギター一本でBo Diddleyの「MONA」まで披露。2度目のアンコールではなんと「Stay With Me」!! 思わず筆者もGREEN STAGE前の最前列まで駆け寄ってしまいました。そしてライヴ中にMick Hucknallが何度も言っていたように、Ronnie Laneという偉大なソングライターの楽曲に敬意を表するライヴでもあった。
かつてPRIMAL SCREAMのBobby Gillespieが『Screamadelica』期にのめり込んだ南部サウンドのひとつとして彼らをリスペクトしたように、いま継承しようとするアーティストがいるのかと思うと、少し寂しい。でもこういう愛ある再結成ならどんどんやってもらいたいと感じるのだ。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
初出演となったフジロック。本日のWHITE STAGEでのその堂々たるパフォーマンスを観て、the HIATUSというバンドはエモやエレクトロニカなどの要素を強く感じさせながらも、もっとジャズやプログレッシヴ的なフリーな方向性を高めていくのでは……と勝手な妄想をしてしまった。
今日も演奏されたニュー・シングルからの「Bittersweet / Hatching Mayflies」、あるいは「The Brainwasher」といった楽曲の広がりかたは、ロック・バンドというフォーマットさえ窮屈に感じさせるほどのクリエイティヴィティとアイディアの放出を感じた。
「西門の昧爽」のアコースティック・ヴァージョンと「The Ivy」の間に細美は“今日が最後でもいいくらい。そしてフジロックに出たかった”と万感の思いを伝えた。「紺碧の夜に」、「Twisted Maple Trees」といったファースト・アルバムからの名曲もプレイし、ラストには「Insomnia」を。
それにしても、これから彼らが音楽集団としてどこまで化けるのかという期待をたまらなく覚えてしまう素晴らしいアクトであった。
※写真は後日アップいたします。お楽しみに!!
ドラムのJohn Stanierの誕生日だという今日、来日は今年4月に開催された"sonar sound tokyo"以来、苗場は記念碑となった2007年から4年ぶりとなる出演。新作『GLOSS DROP』仕様のセットは、そのアルバムからのナンバーがシームレスに繋がれる。
「Ice Cream (Featuring Matias Aguayo)」などヴォーカリストをフィーチャーした楽曲は、ステージ後方のスクリーンにヴォーカリストの動画をシンクロさせて表現するなど、(かなりアヴァンギャルドでカオスなことをやってるのにも関わらず、不思議とキラキラとポップに聴かせてしまう)『GLOSS DROP』のあの世界観は、ライヴにもしっかりと変換されていた。
ステージ後方スクリーンに、フィーチャーしたヴォーカリストの動画をシンクロさせることで、ライヴ的な再現として表現されていた。もちろん『GLOSS DROP』からの曲だけではない。途中、"sonar sound tokyo"でもやらなかった彼らの揺るぎなきアンセム「Atlas 」をプレイした瞬間のGREEN STAGE前方はすごいことになっていた。やはりあの曲のインパクトは絶大だ。
口髭をたくわえたIan Williamsが次々と楽器を持ち変えて演奏を続ける姿からは、彼らが追求してきたマスロック的リズムと肉体性の関係を超えていこうとする執念のようなものを感じさせた。まさに圧巻のアクト、素晴らしいパフォーマンスだった。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
ちょっとレトロな音色と複雑でプログレッシヴな構成に代表されるポップ・マニア的なセンスとエモなメロディそして疾走感を持つ彼らの最たる持ち味とは、その人懐っこさの滲みでたバンドのスタンスと楽曲にあると思う。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのフックアップで一躍日本での人気を高めたが、それも納得の日本人の琴線に触れるメランコリックな旋律と、伸びやかなWesley Milesのヴォーカルの心地よさ。ヴァイオリン、チェロの音色を決してクラシカルなだけではなく、モダンなアレンジメントに昇華する。
男女6人のメンバーが立つRED MARQUEE上は、常に何かが起こっているような躍動や祝祭性と同時に、“また来るね”と日本語で流暢にMCしてしまう、VAMPIRE WEEKENDほど洗練されない不思議な親しみやすさがあるのだ。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
SEがTHE BEACH BOYSの「California Girls」という、世代が違ったらあり得ない、でも今ならありというガレージ、サーフ、アノラック、シューゲイズ、ドリームポップのエッセンスをもとにした絶妙なセンスは、ラストの「Each and Everyday」までまったくブレがなかった。
まだ20代前半だというBethany Cosentinoはそのルックス以上にフロントマンとしての才気が文句ないし、怪しい風貌のマルチプレイヤーBobb Brunoのキラリと光るセンス、サポート・ドラムのAli Koehler(Vivian Girls)のガレージ感もかっこいい。
“初めての日本でエキサイティングです”と語ったあとの「BOYFRIEND」、さらに一歩60's色を強めた新曲も出色。オーディエンスの拍手とともにプレイした「I Want to」もアップリフティングだった。彼らのようなバンドがアナログを切り続けインディで活動しているのはリスペクトすべきだし、とにかくそのインディ感と100パーセント・リンクした金太郎飴な曲の完成度の高さも再度特筆したい。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
ステージに合わせた(?)鮮やかなグリーンの衣装をまとった原田郁子、ミト、伊藤大助の3人が朝一のステージに現れる。彼らとしてはミニマムなセッティングで、周りの鳥たちの鳴き声さえ聞こえてくる静寂と増幅されるノイズを奏でる。
“いろんなことがあるけれど、今日はみんなでいっぱい笑顔になってもらえるように演奏します”というミトのグッとくるMCのあと「GOOD TIME MUSIC」そして“山のなかだけど海の曲を”と「波よせて」。常に帰ってこられる場所としての安心感と、サウンドのイノヴェーションの双方を常に持っている。
最後にはミトがベースをアンプに叩きつけるまで、ロック度倍増した「バイタルサイン」は圧巻。「はなればなれ」など定番も聴かせつつ、フジロックのクラムボンにはミラクルが起こるという予感の通り、なんと突如、イル・ボスティーノ(a.k.a BOSS THE MC from THA BLUE HERB)を招き入れての「あかり from HERE」膝をついたボスのドラマティックでポジティヴな言葉のあと、最後には“レイハラカミへ捧げる“と「Folklore」のコーラスがGREEN STAGEを包んだ。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)
朝は強かった雨も、だいぶ小降りになってきて
歩きやすくなってきました。
現在のGREEN STAGEはこんな感じ。じょじょに人が集まってきています。
さあ、もうすぐ本日のGREEN STAGEのトップバッター、クラムボンの登場だ!!
おはようございます。
今朝の苗場は、雨であります。
なかなか強めの雨であります……。
昨日も終日雨でしたので、今日はちょっとくらい陽の光を浴びてみたいものです。
青い空を感じてみたいものです。
とはいえ、今日も取材班は元気いっぱいにレポートを届けていまいります!!
今日の1発目はGREEN STAGEのクラムボン!!
11時からのスタートです!!
お楽しみに!!