THE VELVET UNDERGROUNDの「The Black Angel's Death Song」からバンド名を拝借したというテキサス出身の注目のサイケデリック・バンド、THE BLACK ANGELS。たちまちRED MARQUEEをヘヴィな音圧が包む。深いギターのリバーヴのなかをヴォーカルのAlex Maasはタンバリン、マラカスを持ってJim Morrisonを思わせる声でルーズに漂っていく。



酩酊するようなループ感のなか紅一点のStephanie Baileyの豪快なドラミングが重くのし掛かる。アルバム『Phosphene Dream』にあるように彼らのフックの効いたソングライティングは、決してだれることなく、深いサイケデリアへオーディエンスを誘っていく。そんな真っ暗な世界のなかに、なぜかポップな旋律が顔を覗かせるところも興味深い。



GODSPEED YOU! BLACK EMPERORばりのスケールと、テキサス出身らしい? 不穏なたたずまいで“このフェスティヴァルはオーサムだよ”くらいしかMCもせずに淡々と、しかし強烈にディープな音像を生み出していく様子には大器を感じさせた。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)