まいった、Mick HucknallのRod Stewartなりきりのヴォーカルや、SEX PISTOLSのGlen Matlockの参加といったトピックはあるが、これはRon Woodのブルージーなリフを堪能するためにある再結成かと。まさに「Had Me A Real Good Time(リアル・グッド・タイム)」なセッション、フロアとシンガロングした「OOH LA LA(ウー・ラ・ラ)」、「恋することのもどかしさ」の説得力も忘れられない。
Ron Woodのソロコーナー(?)ではギター一本でBo Diddleyの「MONA」まで披露。2度目のアンコールではなんと「Stay With Me」!! 思わず筆者もGREEN STAGE前の最前列まで駆け寄ってしまいました。そしてライヴ中にMick Hucknallが何度も言っていたように、Ronnie Laneという偉大なソングライターの楽曲に敬意を表するライヴでもあった。
かつてPRIMAL SCREAMのBobby Gillespieが『Screamadelica』期にのめり込んだ南部サウンドのひとつとして彼らをリスペクトしたように、いま継承しようとするアーティストがいるのかと思うと、少し寂しい。でもこういう愛ある再結成ならどんどんやってもらいたいと感じるのだ。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)