さすがにCOLDPLAYはもう観るとこないでしょ……、と思ってた自分を反省しました。荘厳なSEから、花火、レーザーとド派手な演出には解ってても気持ちが昂ってしまうし、2曲目に初期の名曲「Yellow」そして「In My Place」をもってくるのもなんとも心憎い。
いきなり「雨に唄えば」の替え歌をうたったり、Chris Martinの態度には完璧なショーを作ることよりも、もっとラフな感情をもって観客との距離を縮めたいという意図がうごめいていたように思う。もちろんそこには震災と原発事故のことは無関係ではないだろう。
日本の酷い状況を知り、出来ることはここにして歌うこととChrisはいい、アコギを片手に新曲を披露した。これが地味なんだけれど、とてもよかった。一般的にはその後の最新シングル「Every Teardrop Is A Waterfall」がハイライトなのだろうけれど、彼らの生身の心のブレが感じられたような気がした瞬間だった。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)