SEがTHE BEACH BOYSの「California Girls」という、世代が違ったらあり得ない、でも今ならありというガレージ、サーフ、アノラック、シューゲイズ、ドリームポップのエッセンスをもとにした絶妙なセンスは、ラストの「Each and Everyday」までまったくブレがなかった。
まだ20代前半だというBethany Cosentinoはそのルックス以上にフロントマンとしての才気が文句ないし、怪しい風貌のマルチプレイヤーBobb Brunoのキラリと光るセンス、サポート・ドラムのAli Koehler(Vivian Girls)のガレージ感もかっこいい。
“初めての日本でエキサイティングです”と語ったあとの「BOYFRIEND」、さらに一歩60's色を強めた新曲も出色。オーディエンスの拍手とともにプレイした「I Want to」もアップリフティングだった。彼らのようなバンドがアナログを切り続けインディで活動しているのはリスペクトすべきだし、とにかくそのインディ感と100パーセント・リンクした金太郎飴な曲の完成度の高さも再度特筆したい。
Text : KK
Photo : Ryo Nakajima (SyncThings)