ヴォーカル/ギターのダミアン・クーラッシュが「ワタシハバカナアメリカジンデス」と笑いをとり、くどいくらい曲ごとに紙吹雪が舞い、ミラーボールが回る。彼らのパフォーマンスにはそのMVと同じくどこか憎めないユーモアがある。10月にリリースされるというニュー・アルバム『Hungry Ghosts』からの楽曲もプレイされたが、先行して発表された「The Writing's On the Wall」のシンガロングできるポップセンスをはじめ、シングル「Turn Up The Radio」「I Won't Let You Down」で展開されていたファンク色が濃厚になっているのが特徴で、グルーヴがファンキーになればなるほどそのユーモアが際立つ。最後は「This Too Shall Pass」をオーディエンスに歌唱指導して(「Bだね」とダメ出し)終了。エンターテイメント精神が遺憾なく発揮されたライヴだった。