「ハロー、ウィー・アー・PONTIACS!」とベンジーが自ら紹介する。自分は決してブランキー原理主義者ではないが、浅井健一と照井利幸による新バンドという想像を超えるポテンシャルを持った"新人"の誕生を目の当たりにし、ある種の興奮を抑えきれない。
50分ほどのステージの全てが新曲で、完成度は高かった。アグレッシヴに攻める曲ばかり。ドラム有松益男と照井のリズム隊は浅井のギターや歌に拮抗しながらもファットで、浅井ソロやJUDEとも異なるギター・リフやソロが飛び出してくる。ふたりのグルーヴ、特に照井のベースラインが浅井のなかの創作意欲を刷新したことは間違いないようだ。
バンド名の通りロカビリー、ガレージ色濃いナンバーが多かったこともブランキー初期を重ねてしまうけれども、ベンジーの語り口は決して懐古的ではない。最後にはサーフクラウドさえ生まれた今日のオーディエンスの反応のよさもそれを証明している。披露された「僕たち3人で乾杯しようぜ 未来に向かって チアーズ」と歌う曲の通り、PONTIACSに祝福あれ。
(KK)