3日目のGREEN STAGEのメインアクト、MASSIVE ATTACKはブリストルサウンドのオリジネイターでありながら、重厚さという自らの殻を破ろうとしている。Horace Andy、そして最新アルバム『Heligoland』でフィーチャーされたMartina Topley-Birdも参加したパフォーマンスは、復活前の必要以上に甚大さやヘヴィネスを抱えたライヴとは、皮が一枚めくれたように格段に訴求力を増していた。
序盤に比較的アップテンポの楽曲を揃えた構成は、後半のDaw Aung San Suu KyiからAvram Noam Chomskyまで、自由についての名言がスクリーンに現れた「Safe From Harm」などメッセージ性をビジュアルに反映させた楽曲を強調する。そして3DとDaddy Gが起用したMartina Topley-Birdは、MASSIVE ATTACKというトライブの、まさしく新しいミューズとなっていた。
(KK)