秋からは全米リリース、全米ツアーも控えるBOOM BOOM SATELLITES。彼らがもはや世界的に見てもトップレベルの実力を持つライヴ・アクトであることに、異論を唱える者はもはやいないだろう。まさにGREEN STAGEを揺るがした今回のパフォーマンスで、そのことはさらに多くの人たちの記憶に鮮烈に残されたはずだ。
2010年にリリースされたニュー・アルバム『TO THE LOVELESS』ではプロダクションの構築をさらに強固に進める一方で、メランコリックな楽曲との2面性をも表現していた。それがいざライヴで披露されるとなると、その破壊力とダイナミスムは圧倒的。ドラマーを加えているせいもあるだろうが、腹の底までその重厚なビートとグルーヴを叩きつけられる。
「EASY ACTION」、「KICK IT OUT」といったこれまでの彼らのライヴを支えてきた楽曲の野外での映えは鳥肌もの。これまでにない獰猛な音のうねりと対照的に、川島と中野は最後までストイックでクールなスタンスを崩さなかった。彼らのこのパフォーマンス、いま世界でどう受け取られるのか、彼らの全米ツアーに期待が高まらずにはいられない!
(KK)