まずGREENのステージに立った4人の面構えがめちゃくちゃかっこよい。 エヴァン・ウォルシュのタイトなドラミング、ギターのジョシュ・マクローリーのクールな佇まいと対照的なアグレッシブなギタープレイ、ピート・オハンロンの骨太なベースとハモニカ、そしてロス・ファレリーのソウルフルなヴォーカル。 アルバム『Snapshot』と同じく「Mystery Man」で幕を開けたステージは、オリジナルとカヴァーが分け隔てなく演奏される。新作『Hard To Say No EP』からの「I Don't Wanna Know」はパンキッシュに駆け抜けるナンバーで彼らの勢いを象徴するかのようだ。多くのR&Bアーティストが取り上げる「You Can't Judge a Book by the cover」の破壊力溢れる解釈、そしてラストは「Heart of the City」。決して回顧主義でない黒人音楽の新たな解釈があった。