2004年のフジロックでのラストライヴから10年。現在の世界のロックンロールの復権を担うTHE STRYPESの次にルースターズをブッキングするところにSMASHの心意気を感じてやまない。大江慎也、花田裕之、井上富雄、池畑潤二というオリジナル・メンバーによるパフォーマンスは 「テキーラ」を皮切りにスタート。 「ロージー」 「SITTING ON THE FENCE」などの代表曲がプレイされる。花田がメイン・ヴォーカルをとる後期ルースターズのニューウェイヴ/ルーツロックっぽさも捨て難いが、やはりガレージ/ロックンロールのムードをたたえ、野蛮さ、そしてある種の詩情を捉えたリリックが刺さる初期のナンバーは色褪せない。性急で直線的なグルーヴに大江の言葉が乗ることで、日本のロックにひとつの刻印を与えた。 最後は「C.M.C.」2014年のこの国にふさわしいナンバーで締め括られた。